東京で家賃が安くて住みやすい街20選！女性の一人暮らしやファミリー向けのおすすめを厳選紹介

「東京で家賃が安くて住みやすい街はどこ？」

「部屋探しのポイントは？都内に格安で住める方法はないの？」

「東京で暮らしたいけど、家賃が高すぎて不安…」そんな悩みを抱えていませんか？

特に一人暮らしや新生活を始める方にとって、住まい探しは慎重に選びたい大きなテーマ。

でも実は、探し方次第で“東京で家賃が安くて住みやすい街”にも数多く存在します。

通勤・通学の利便性や治安、買い物環境など、バランスよく整ったエリアを選べば、予算内で理想の生活を始めることも十分可能です。

この記事では、そんな東京で家賃が安くて住みやすい“穴場エリア”の選び方と実例を分かりやすく紹介していきます。

東京の家賃相場と家賃が高い理由について

東京で賃貸を探す場合、家賃相場の目安として「一人暮らしで10～11万円前後、ファミリー層で22万円ほど」と考えておくと現実的です。

もちろんエリアや物件の条件によって大きく変わりますが、山手線の主要駅周辺ではさらに高額な傾向が強く、たとえば東京駅近辺ではワンルームでも14万円を超える物件が一般的です。一方で、同じ都内でも西部や北部の住宅街では、同程度の広さの部屋が6万円台から見つかることもあります。

実際の統計にも家賃上昇の傾向が表れています。

総務省が発表している「消費者物価指数（CPI）」の2025年8月速報によれば、東京都区部の家賃は前年比で1.2％、民営家賃に限ると1.7％の上昇となりました。さらに同年4月時点でも1.3％の上昇が記録されており、家賃がじわじわと上がり続けていることが確認できます。

このように、エリア選び次第で家賃には大きな差が出ます。家賃相場の情報は「東京都全体の平均」に引っ張られがちですが、実際には駅や地域によって大きな開きがあるため、希望条件に合わせて幅広く検討することが賢明です。

ではなぜ、東京の家賃は高いのか？その理由についても深掘りしていきます。

人口集中で住宅需要が過剰だから

東京の家賃が高い一番の理由は「住みたい人が多すぎる」からです。特に都心部やアクセスの良い地域は、今も変わらず人が集まり続けています。

実際、2023年のデータでは、東京都区部への「転入超過」が約5.4万人と報告されており、これはつまり“出ていく人より入ってくる人の方が圧倒的に多い”という状況です。特に20～30代の若い単身世帯が多く、仕事や学校を理由に上京してくるケースが目立ちます（出典：住民基本台帳人口移動報告）。

こうした流入が続くと、当然ながら賃貸住宅への需要は高まります。借りたい人が多い状態では、貸す側は強気に出られるため、空室が少なくても家賃はなかなか下がりません。むしろ、「待っていても埋まる」からこそ、家賃がじわじわと上がるのが現実です。

具体的には、都内のマンション空室率は低下傾向にあり、賃貸市場は完全に“貸し手有利”の流れにあります（出典：住宅・世帯の概況）。さらに、地方から東京圏への人口移動は今も続いており、「地元は離れても東京には住みたい」というニーズが、家賃相場を押し上げる背景になっているのです（2024年は東京圏で13万5,843人の転入超過（前年より拡大）、出典：住民基本台帳人口移動報告）。

「東京で家賃が高いのは当然」と感じてしまうかもしれませんが、その根本には、こうした人口の偏りと止まらない需要の増加がしっかりと影響しています。

土地価格の上昇が家賃に反映されるから

「土地が高い＝家賃も高い」。この図式は、とてもシンプルですが、東京の家賃事情を語るうえで避けて通れません。実際、ここ最近の東京では、土地の値段がグングン上がっていて、その影響が賃貸価格にも確実に出ています。

たとえば、2025年の公示地価の調査では、東京都内の住宅地は前年比で平均5.8％も上昇。特に都心に限れば、なんと11.7％も跳ね上がっているという結果が出ています。また、商業地はさらに顕著で、10.5％もの上昇幅を記録しました。これは再開発が進む渋谷や高輪ゲートウェイ周辺などのエリアで大きく伸びたことが影響しています。

加えて、東京都全体の2025年基準地価を見ると、住宅地の平均価格は㎡あたり46万6,352円、前年比＋5.57％の上昇。全用途平均では＋7.74％となっており、土地価格全体が上昇基調にあることがわかります（出典：令和7年東京都基準地価格の概要）。

当然ながら、こうした地価の上昇は、賃貸オーナーが負担する「土地購入コスト」や「固定資産税」などに跳ね返り、それが家賃設定に影響します。土地が高ければ、その分の元を取ろうとするのは当たり前の流れです。

実際、東京都心の一部では、わずか数年で家賃が月額1～2万円ほど上がった物件も珍しくありません。背景には、借り手の多さだけではなく、こうした「土地そのものの価格上昇」という経済的な事情があるのです。

建設資材と人件費のコストが高騰しているから

「最近の建物って、なんであんなに家賃が高いんだろう？」——そんな疑問を持ったことがあるなら、原因の一つは“建てる側の苦しさ”にあると知ってほしいかもしれません。実は、建物を建てるための材料と、それを扱う人たちの人件費が、いま信じられないほど高騰しています。

たとえば、建設現場で使われる鉄や木材。以前よりも値段が上がりっぱなしで、2023年には工事単価が1㎡あたり42.6万円にまで上がりました（出典：建築着工統計調査）。前年と比べて15％以上も跳ね上がっているんです。さらに、建設労働者の人手不足も深刻で、経験のある職人は取り合い状態（出典：建設労働需給調査結果）。

結果として、日給も上がり、全体のコストがどんどん膨らんでいます。

実際に、建築コスト全体の指数は、2020年基準を100としたときに、2024年には153にまで膨らんだという報告（建設工事費デフレーター）もあります。つまり、ほんの数年で25％以上もコストが増えたということ。これ、事業としてマンションやアパートを建てる側にとっては、かなり重い負担です。

当然ながら、その負担は「回収しなければいけないコスト」として、家賃に上乗せされることになります。住む人から見れば、「ただ住むだけなのに家賃が高い」と感じるかもしれませんが、裏側では材料も人手もすべてが高くつく時代になっているのです。

東京で家賃が安くて住みやすい街20選

東京都内での引越しを検討する際、多くの人が気にするのが「家賃」と「住みやすさ」のバランスです。

特に初めての一人暮らしやファミリーでの住み替えを考える人にとって、安心して暮らせる街選びはとても重要です。

そこで「東京で家賃が安くて住みやすい街20選」では、女性や男性の一人暮らし、カップル、ファミリー向けなど、目的別におすすめエリアを厳選しています。

通勤・通学の利便性や治安、生活環境にも配慮しながら、無理なく暮らせる理想の街を見つけていきましょう。

女性の一人暮らしにおすすめ５選

東京都内で家賃を抑えつつ、安心して暮らせるエリアを探す女性にとって、街選びはとても重要です。

通勤や買い物の利便性はもちろん、夜道の安全性や周辺環境の静かさも重視される傾向があります。

「女性の一人暮らしにおすすめ５選」では、東京で家賃が安くて住みやすい街の中でも、特に女性に人気の高い駅周辺をピックアップしました。

暮らしやすさと家賃のバランスが取れた安心の街をご紹介します。

江戸川橋駅（文京区）

江戸川橋と聞いて、すぐに場所が思い浮かぶ人は意外と少ないかもしれません。でも、実はここ、都心での一人暮らしを考えている女性にとって、かなり狙い目のエリアです。落ち着いた住宅街と利便性のバランスが絶妙で、家賃相場も文京区の中では比較的控えめ。ちょっと掘り出し物感のある駅なのです。

というのも、東京メトロ有楽町線が利用できるため、池袋や永田町、有楽町などへダイレクトアクセス可能。通勤や通学のストレスが少なく、交通の便では申し分ありません。それでいて駅周辺には、スーパーやカフェ、個人経営の飲食店も点在し、生活のしやすさも備えています。

気になる家賃は、ワンルームタイプで11万円台前半～12万円台半ばが相場。文京区という立地を考えれば、かなり健闘している価格帯です。1LDKになると16～20万円前後まで上がりますが、それでも隣接エリアと比べて手が届きやすい印象があります。治安面も良好で、女性の一人暮らしでも安心して暮らせる環境が整っています。

例えば、徒歩10分圏内で探せば、築浅で設備の整った1LDKも見つけることができ、静かな環境で都心ライフを楽しめます。江戸川橋駅は「派手ではないけど、ちゃんと暮らしやすい」。そんな魅力を秘めた場所なのです。

小竹向原駅（練馬区）

東京メトロ有楽町線・副都心線、西武有楽町線が交差する小竹向原駅は、アクセス面での強みがとても大きい場所です。都心までの移動がスムーズでありながら、都内の他エリアに比べて家賃相場が抑えめという点が、住まい選びにおいて注目される理由です。

実際、駅周辺のワンルームや1Kタイプの賃料は約9.3万円前後。都内主要駅と比較してみると、2～3万円安く済むケースも珍しくありません。1DK～1LDKクラスでも10～13万円台が相場となっており、「都心近くに住みたいけど家賃は抑えたい」という人にとってバランスの良い選択肢になっています。

もちろん、築浅・駅近・設備充実などの条件を揃えると、それなりに家賃は高くなります。ただ、そこにこだわりすぎなければ、築10～15年ほどの中堅物件で7～8万円台も探しやすいのが小竹向原の強みです。

駅周辺は落ち着いた住宅街で、スーパーやドラッグストアも点在。騒がしすぎず、静かすぎず、ちょうどいい暮らしやすさが魅力です。生活コストを抑えつつ都心に通いたい女性の一人暮らしには、かなり現実的な選択肢と言えるでしょう。

千駄木駅（文京区）

「落ち着いて暮らせる場所がいい。でも、東京の中心からあまり離れたくない」——そんなわがままに、千駄木はしっかり応えてくれます。文京区の静かな住宅街の一角にありながら、山手線の内側にほど近く、利便性と住み心地を両立できるのがこの街の魅力です。

家賃相場は、ワンルームや1Kで10.3万円前後。2024年9月時点のデータでも、この周辺は山手線内側に近い立地にしては比較的手が届くエリアとして注目されています。

とはいえ、文京区内でもエリアによってはかなり相場に差があります。千駄木は「谷根千（やねせん）」エリアとして観光地の顔も持っており、週末には人通りが増える一方で、駅から少し離れた住宅ゾーンに入ると、空気がガラッと変わります。昔ながらの木造住宅と新築マンションが混在する風景は、まさに“東京らしい東京”。

駅周辺にはスーパーやドラッグストア、病院など生活に欠かせない施設がそろっており、買い物で困ることはまずありません。何よりも治安が安定しているので、女性の一人暮らしにも適しています。

トレンドを追いすぎず、でも生活感を捨てない。千駄木はそんな、バランスの取れた“東京暮らし”を始めたい人にちょうどいい街です。

中延駅（品川区）

都心からほど近い場所に住みたい。でも、家賃は抑えたい。そんなわがままをほどよく叶えてくれるのが、品川区にある「中延（なかのぶ）駅」周辺です。

都営浅草線と東急大井町線の2路線が使え、新橋や五反田へのアクセスも軽快。駅近ワンルームの相場は約9.7万円、1Kなら10万円前後。23区内、それも品川区でこの価格帯は、実はなかなか希少です。もう少し広めの1LDKや2Kだと11～18万円が目安ですが、条件次第では掘り出し物にも出会えます。

たとえば築年数や駅からの距離に妥協すれば、相場より安く借りられるケースも十分あります。実際に、ハウスコムの統計では中延駅周辺の平均家賃は11.8万円と報告されています。

家賃だけでなく、住みやすさにも注目です。駅前には昔ながらの商店街があり、日用品の買い物には困りません。大きなショッピング施設はないものの、静かで落ち着いた街並みが広がっており、治安面でも安心できると評判です。品川区というと“オフィス街”や“再開発エリア”のイメージが先行しがちですが、中延はその真逆。どこか下町っぽさを残した、生活感ある街です。

「都心アクセス」「ほどよい家賃」「落ち着いた環境」の三拍子がそろった中延。特に、一人暮らしをスタートさせたい女性にとっては、バランスのとれた選択肢といえるでしょう。

荻窪駅（杉並区）

荻窪駅は、「住み心地」と「アクセスの良さ」がちょうどいいバランスで共存するエリアです。中央線・丸ノ内線の2路線が使える利便性はもちろん、駅周辺の穏やかな雰囲気も根強い人気の理由でしょう。

実際の家賃相場を見てみると、ワンルームが約7.98万円、1Kは9.32万円ほどが目安です。1LDKになると平均で16万円台まで上がりますが、築年数や立地条件によってはもう少し手ごろな物件も見つかります。SUUMOなどのデータでは、ワンルームは9.9万円前後という情報もありますが、これは駅近くや新築物件の影響が大きいようです。

「荻窪は高い」と思われがちですが、視野を少し広げて“駅から徒歩10分圏外”や“築20年以上”の条件に切り替えてみると、かなり現実的な賃料帯が見えてきます。特に丸ノ内線始発駅という点は通勤時に座れるメリットがあり、地味に効いてくるポイントです。

また、駅ビル「ルミネ荻窪」や、西口の昔ながらの商店街など、生活に困らない商業施設が充実しているのも安心材料です。スーパーやドラッグストアも豊富で、日常の買い物に不便さを感じることはほとんどありません。

杉並区の中でも治安が良く、街全体に落ち着きがあります。騒々しさとは無縁のエリアで、都会の便利さを享受しながら、静かに暮らしたい人にとっては、まさに「ちょうどいい東京」と言えるのではないでしょうか。

男性の一人暮らしにおすすめ５選

東京で家賃を抑えつつ、快適に暮らせるエリアを探している男性には、「男性の一人暮らしにおすすめ５選」として選ばれた街がおすすめです。

通勤や買い物の利便性に加え、治安や住み心地のバランスが取れたエリアは、忙しい毎日をサポートしてくれます。

さらに、比較的家賃が抑えられている駅も多く、初めての一人暮らしでも安心して選べる街が揃っています。

ここからは、男性の一人暮らしに特に人気の高い駅をピックアップして紹介していきます。

池袋駅（豊島区）

「便利で住みやすい」。池袋を語るなら、まずこの言葉がしっくりきます。豊島区の中心にある池袋駅は、JR・私鉄・地下鉄が複数乗り入れる巨大ターミナル。都内のどこへ行くにもアクセスが良く、都心勤務の一人暮らし男性にとっては抜群の立地です。

ただ、その分家賃はやや高め。ワンルームの平均相場は11.3万円前後（2024年現在）。とはいえ駅から徒歩10分以上離れた物件や、築年数がやや古めの物件であれば、9万円台の掘り出しものも見つかります。

池袋の面白いところは、エリアによって街の雰囲気がガラリと変わること。東口は商業施設や繁華街がにぎわい、西口は落ち着いた住宅地や老舗の飲食店が並びます。南池袋方面には静かな公園や図書館もあり、喧騒から少し距離を置きたい人に人気です。

「家賃を抑えつつも、生活の快適さや利便性も手放したくない」。そんなわがままを叶えてくれるのが池袋の魅力。条件の優先順位をきちんと整理すれば、住み心地のいい一人暮らしが十分実現できます。

高円寺駅（杉並区）

「都心から近くて、家賃もできるだけ抑えたい」。そんな希望を持つ一人暮らしの男性にとって、高円寺はかなり“ちょうどいい”場所かもしれません。中央線に乗れば新宿まではたったの10分前後。なのに家賃は意外と手が届きます。

実際、ホームズの情報では高円寺駅周辺のワンルーム相場は約9.36万円。ただし、これは駅チカや新しめの物件を含めた金額なので、少し条件をゆるめると状況は変わってきます。

たとえば築年数が古い物件や、徒歩10分以上の立地で探すと、7万円台の掘り出し物が見つかるケースも。SUUMOのデータでも、徒歩5分圏内でワンルームが9.5万円前後と出ていますが、探し方次第で家賃に差が出ることがよくわかります。

家賃だけじゃなく、街の空気も魅力です。古着屋や個人経営の飲食店、ライブハウスなど、独特のカルチャーが息づいていて、歩いているだけで飽きません。チェーン店ばかりの街に物足りなさを感じていた人なら、きっとハマるはずです。

「ちょっとクセがあるけど、そこがクセになる」。高円寺はそんな街です。家賃も文化も、肩の力を抜いて楽しみたい人にはぴったりでしょう。

赤羽駅（北区）

もし「利便性も妥協したくないけど、家賃はなるべく抑えたい」と考えているなら、赤羽は現実的な選択肢のひとつです。都内のターミナル駅ながら、家賃は比較的落ち着いています。

例えば、駅近のワンルームは約9.76万円が相場。新築で駅徒歩5分以内など好条件が揃うと10.9万円前後まで上がるケースもありますが、それでも渋谷や新宿と比べれば控えめな水準です。

とはいえ、「赤羽にしてはちょっと高いかも？」と思った方もご安心を。駅から徒歩10分圏内、築年数が10年以上といった条件で探せば、相場より数万円抑えた物件にも出会えます。築古でも内装がリフォーム済みの物件は多く、家賃と快適さのバランスが取りやすいのも赤羽の魅力です。

生活環境も申し分ありません。駅前には大規模スーパー、昔ながらの商店街、飲み屋街などが混在し、買い物にも食事にも困りません。さらに、京浜東北線・埼京線・湘南新宿ラインなど5路線が利用可能で、新宿や東京駅、池袋方面へのアクセスもスムーズです。

「アクセス・生活の利便性・手頃な家賃」この三拍子がそろった街はそう多くありません。赤羽は、そのちょうど良さが光る街。都心に通う一人暮らしをスタートしたい方にとって、現実的で住みやすい選択肢の一つといえますね。

北千住駅（足立区）

北千住駅を一言で表すなら「都心アクセスも生活利便性も妥協しない、ちょうどいい街」。そんなバランス感覚のある街が、実は家賃の面でも意外な“穴場”として注目を集めています。

2024年現在、北千住駅周辺のワンルームや1Kの賃料相場はおおよそ8.2万円前後。SUUMOでは、徒歩5分圏内の新築ワンルームが7.6万円～とされています。ただし、これは駅近かつ築浅など好条件の物件も含んだ価格帯。もう少し築年数の経ったアパートや、駅から10分ほど離れたエリアに目を向ければ、6万円台後半～7万円前半といったリーズナブルな選択肢も見えてきます。

とはいえ、北千住の強みは家賃だけではありません。東京メトロ千代田線・日比谷線、JR常磐線、つくばエクスプレス、東武スカイツリーラインが交差し、交通の選択肢は都内でも群を抜いています。渋谷、新宿、上野、秋葉原…すべて30分圏内。これだけアクセスが良くてこの価格帯なら、正直“アリ”だと感じる方も多いはずです。

街の表情も多彩です。駅前には大型ショッピング施設やチェーン店が並び、一歩路地に入れば昔ながらの商店街が続きます。気取らない雰囲気と暮らしやすさが同居するこの街は、初めての一人暮らしにも無理なくフィットするはず。

家賃相場の数字だけで判断するのではなく、「暮らしの質」とのバランスを考えたとき、北千住はかなりコストパフォーマンスの高いエリアと言えるでしょう。

新小岩駅（葛飾区）

「家賃が安くて、都心までのアクセスも便利な街はないのか？」。そんな声に応えられるのが、実は葛飾区の新小岩駅周辺です。決して派手さはありませんが、生活を堅実に支える力強さがある街です。

実際、HOME’Sのデータによると新小岩駅の1K・ワンルームの家賃相場は約8.17万円。Yahoo!不動産でも1Kが約8.4万円、ワンルームが約6.8万円と、東京都内では抑えめな価格帯に入ります。駅徒歩5分以内や新築だと多少高めですが、それでも都心部の平均相場よりはぐっと手が届きやすい印象です。

さらに、交通の利便性も見逃せません。総武線快速で東京駅まで乗り換えなし約13分という距離感は、通勤族にとってはかなりの強み。加えて、駅前に広がるルミエール商店街には昔ながらの八百屋や惣菜屋が並び、毎日の買い物にも困りません。

「おしゃれで映える」タイプの街ではないかもしれませんが、無理なく暮らしを整えたい人にとって、新小岩は現実的で良質な選択肢です。浮ついた魅力ではなく、生活の土台を支える力強さが、この街の本当の価値と言えそうです。

ファミリーに穴場なおすすめ５選

都内での暮らしを検討するうえで、家賃の安さと住み心地のバランスは誰もが気になるポイントです。

特に、ファミリーにとっては「治安」「教育環境」「生活の利便性」など、複数の条件を満たす街を見つけるのは簡単ではありません。

そこで今回は、ファミリーに穴場なおすすめ５選として、都心へのアクセスも良好で、家賃を抑えつつ暮らしやすさも実感できる街をご紹介します。

家計に優しく、落ち着いて暮らせる環境を求めている方はぜひ参考にしてください。

調布市（調布駅・布田駅周辺）

家賃を抑えつつ、家族みんなが安心して暮らせる街を探しているなら、調布市はかなり狙い目です。駅前の利便性と、少し離れた住宅街の落ち着いた雰囲気。そのバランスの良さが、子育て世代に支持されている理由かもしれません。

調布駅・布田駅周辺の賃貸相場は、1LDKや2DKで10万円前後。2LDK～3DKといった広めの間取りになると11～14万円程度が目安です（※2024年9月時点、SUUMO・ハウスコムなど複数調査サイトを参照）。都心に比べれば十分現実的な水準で、家計にも余裕が生まれます。

加えて、調布駅には京王線の特急が止まり、新宿までは約20分。通勤のストレスが少ないのも見逃せません。駅周辺には商業施設や医療機関、子育て支援施設も充実していて、神代植物公園や多摩川沿いなど自然も多く、暮らしの不便を感じることはほとんどないはずです。

もちろん、すべてが完璧というわけではありません。駅チカ・築浅・南向きなど希望条件を詰め込みすぎると、家賃は一気に上がります。なので、「築年数は10年超でもOK」「駅から徒歩10～15分くらいなら許容範囲」といった“ゆるめの条件設定”が、理想の物件に出会うコツです。

調布市は、必要なものがコンパクトにまとまった街。派手さはありませんが、家族で腰を落ち着けるには、じわじわ効いてくる“住みやすさ”があります。

三鷹市（武蔵野エリア近く）

東京でファミリー向けの住まいを探すなら、三鷹市は静かに注目されつつある“穴場”です。というのも、JR中央線や京王井の頭線などアクセス性に優れた路線が通いながらも、都心部より家賃が抑えめで、子育て環境も整っているからです。

実際、住宅情報サイトHOME’Sによると、三鷹市の平均家賃は約8.14万円。一方で、Yahoo!不動産ではファミリー向け（2LDK～3LDK）物件の平均賃料が約18.8万円とされています。都心に比べるとまだ手の届く範囲にあることがわかります。

加えて、駅前にはスーパーやクリニック、公園、保育園など生活に欠かせない施設がひと通り揃っており、生活利便性も高め。井の頭恩賜公園やジブリ美術館のような文化・自然環境が近い点も、子どもがいる家庭には大きな魅力です。

注意点としては、駅近・築浅・ハイグレード物件はそれなりの価格になります。ただ、駅から少し離れた場所や築年数が経った物件まで選択肢を広げれば、ぐっと手頃になります。落ち着いた暮らしと利便性のバランスを取りたいファミリーには、三鷹市は検討する価値のある街です。

国立市（国立駅周辺）

「落ち着いた環境で子育てしたい、でも都心への通勤も外せない」。そんな家族にとって、国立市はまさに理想的な選択肢です。JR中央線の国立駅を中心に、文教地区ならではの品の良い雰囲気と、緑豊かな街並みが広がっています。

家賃相場についても、実際にはファミリー向けの2LDK～3LDKで約13万～18万円台が中心。2024年時点のSUUMOやHOME’Sの調査でも、2LDKの平均が13.1万円、3LDKでは18.9万円前後となっており、都心部と比べると十分に現実的な価格帯です。

注目すべきは、単なるベッドタウンではない点。なかでも国立駅周辺は文教エリアとして知られ、周辺には国立音楽大学附属小学校や一橋大学といった教育機関も点在。緑の多い並木道や、ベビーカーでも安心して通れる歩道など、子育て環境としての評価は高いです。駅前にはスーパーや病院、飲食店も充実しており、生活に不便を感じることはほとんどありません。

駅前の新築物件はやや高めですが、徒歩10～15分圏内まで視野を広げれば、築浅・広めの物件も手が届く範囲に。ブランドだけに惑わされず、周辺エリアまで丁寧に探すことで「静かで便利、なのにこの価格？」という掘り出し物にも出会えます。

都心の喧騒を離れて、穏やかに、けれど妥協なく暮らしたい。そんな家族には、国立市はまさに“知る人ぞ知る”バランスの取れた街です。

八王子市（南大沢・京王八王子周辺）

子育てしやすくて、家計にもやさしいエリアを探しているなら、八王子市の南部——とくに南大沢や京王八王子の周辺は、見逃せない選択肢です。

家賃相場を見てみると、2LDK～3LDKのファミリー向け物件は、駅近や築浅でなければ10万円前後から十分に検討できます。条件次第では12万円台の物件もありますが、それでも都心部に比べればかなり現実的です。

とくに南大沢駅の周辺には、大型ショッピングモールや緑の多い公園も揃っていて、週末の過ごし方に困ることはありません。京王八王子駅の方は、駅周辺の再開発も進み、交通利便性も良好。中央線や京王線が使えるため、都心への通勤・通学にも苦労しません。

もちろん、条件の良い物件ほど競争率が高くなるので、「駅徒歩15分以内」「築20年以内」あたりを目安に根気よく探せば、掘り出し物にも出会えるはずです。

自然と都市のバランスがとれた八王子南部は、子育てファミリーにとって現実的かつ安心して暮らせる街のひとつと言えるでしょう。

町田市（多摩地域の中心街）

「東京でファミリー向けの住まいを探すなら、町田市は本当に狙い目ですか？」という問いに対して、私の答えは迷わず「はい」です。なぜなら、町田は“東京”の看板を持ちながらも、家賃と暮らしのバランスが圧倒的に取れている街だからです。

町田駅周辺のファミリー向け賃貸は、2LDK～3LDKで11.2万円前後が相場（※2024年時点）。駅から多少離れるか、築年数を妥協すれば10万円を切る物件も珍しくありません。買い物施設、病院、学校が密集している中心エリアでこの価格帯は、都内ではかなり希少な存在です。

さらに、JR横浜線と小田急線の2路線が使えるアクセス性も魅力。都心へ出やすく、休日は神奈川方面へのお出かけも便利。ベビーカーで動きやすい広い歩道や、公園も点在していて、小さなお子さんがいる家庭でも安心して暮らせます。

都会の利便性と郊外のゆとりがちょうど良く混ざった町田市。華美な派手さこそありませんが、静かで地に足のついた暮らしを求めるファミリーには、まさにうってつけの街だと断言できます。

二人暮らしに穴場なおすすめ５選

都内での引っ越しを検討中の方にとって、家賃と住み心地のバランスは最優先のポイントです。

特に二人暮らしとなると、間取りや通勤の利便性、生活コストも重要になってきます。

そんな中、「二人暮らしに穴場なおすすめ５選」は、都内でも比較的家賃が安く、暮らしやすさでも高評価を得ているエリアを厳選しました。

コストを抑えつつも快適な生活を実現したいカップルや同棲予定の方に向けて、有力な候補地をご紹介していきます。

尾山台（世田谷区）

落ち着いた街で、肩の力を抜いて暮らしたい——そんな二人に尾山台はぴったりの場所です。

駅前には石畳の「ハッピーロード尾山台」が広がり、チェーンではない個人商店や、昔ながらのパン屋、花屋、八百屋などが並びます。大型ショッピングモールはないけれど、生活に困ることはありません。むしろこの“少し物足りない”くらいの規模感が、日々の暮らしにちょうどいいのです。

気になる家賃は、築浅で駅チカの1LDK～2LDKなら17万円～20万円前後が相場。ですが、駅から10分ほど歩く築20年前後の物件になると、14万～16万円台の掘り出し物も見つかります。都心アクセスの良さと住環境を天秤にかければ、この価格帯はかなり良心的。

等々力渓谷までは歩いて行ける距離で、週末の散歩にも困りません。大井町線を使えば自由が丘や二子玉川にもすぐ行けるので、買い物や外食も気軽に楽しめます。

都会の便利さと郊外の静けさ、そのちょうど真ん中に位置する尾山台は、「住む」を大事にしたい二人にとって、見逃せない選択肢です。

立川市（立川駅周辺）

「東京都内でもっと広い部屋に住みたい、でも家賃は抑えたい」──そんな二人暮らしにぴったりなのが、立川市です。

新宿までJR中央線で30分以内とアクセスは良好ながら、都心と比べて家賃はだいぶ手頃。立川駅周辺の2LDK物件は、約9.2万円～16.9万円ほどが相場です（CHINTAI調べ）。駅から少し離れたエリアを探せば、10万円以下でも二人でゆったり暮らせる部屋が見つかります。

実際、SUUMOでは56㎡・2LDKで月9.2万円といった、広さも価格も申し分ない物件が複数掲載されていました。しかも、立川駅周辺はショッピングモールや大型スーパー、カフェ、公園、医療施設まで一通りそろっていて、生活に不自由はまず感じません。

もちろん、駅チカ・築浅・設備充実を全て求めれば、それなりの家賃になります。ただし、「広さと価格のバランス」を重視して、少し視点をずらせば、コスパの良い物件がぐっと増えるのが立川の魅力です。

都心の喧騒からは適度に距離を置きつつ、便利な生活環境も諦めたくない。そんな“ちょうどいい東京暮らし”を求める二人にこそ、立川は自信を持っておすすめできる街です。

大塚駅（豊島区）

池袋の隣駅ながら、ほどよく落ち着いた雰囲気が漂う大塚。都心へのアクセスと家賃のバランスを考えるなら、この街は見逃せません。実際に、大塚駅周辺で1LDKの賃料相場は約16.3万円。駅から少し離れると、2LDKでも15～19万円前後の物件が見つかります。

このエリアが「穴場」といわれる理由は、まさにこの家賃と利便性のギャップにあります。山手線沿線で池袋から1駅という立地ながら、落ち着いた住宅街が広がり、日々の暮らしに安心感があるのも魅力のひとつ。商店街や個人経営の飲食店も点在しており、食生活も豊かです。

ただし、駅チカ・築浅・広めといった好条件すべてを望むと、家賃は一気に跳ね上がります。予算内に収めたいなら、「徒歩10分圏内で築年数は10年以上」「リビングと寝室を分けられる1LDK」など、希望条件を少し調整するのが賢明です。

静けさと便利さが共存する大塚は、仕事終わりもゆったり過ごしたい二人暮らしにこそフィットする街。コストも抑えつつ、都心との距離も妥協しない。そんな人にぴったりなエリアといえるでしょう。

練馬駅（練馬区）

「23区内で、二人で暮らすのにちょうどいい場所はないかな」と探しているなら、練馬駅は見逃せない街です。西武池袋線・都営大江戸線など複数路線が乗り入れ、池袋へは直通8分、新宿も20分圏内という通勤のしやすさ。それでいて駅周辺は喧騒からやや離れ、生活感のある落ち着いた雰囲気が広がっています。

家賃相場を見てみると、練馬駅の1LDKは約14.1万円、2LDKで18.0万円前後。ハウスコムの調査では、練馬駅エリアの全体的な賃料相場は約12.6万円とされています。予算を工夫すれば、築10～20年ほどの2LDKや1LDK＋Sといった部屋も選択肢に入ってきます。

駅前にはスーパー、ドラッグストア、飲食チェーン、そして図書館や公園までが徒歩圏に点在しており、休日に遠出せずとも生活が完結するのも魅力です。練馬文化センターでは定期的にイベントも開催され、街全体にほどよい活気があります。

唯一、ネックになりがちなのは「新築・駅近・ハイグレード」に絞ると家賃が跳ね上がる点。ただ、そこを外せば、利便性とコスパのバランスが良いエリアです。

派手さはないけれど、暮らすうちにじわじわと「帰りたくなる街」だと実感できる——それが練馬駅の強みです。

武蔵小山駅（品川区）

東急目黒線で都心まで一本、にもかかわらず落ち着いた雰囲気が魅力の「武蔵小山」。二人暮らしの拠点として、じわじわ人気が高まっているエリアです。家賃相場は1LDKでおよそ17.9万円前後。2LDKだと25万円台が目安になりますが、築年数や駅からの距離にこだわりすぎなければ、20万円前後で借りられる物件もまだまだ見つかります。

実際、築20年超えの2LDKで駅徒歩10分圏内の部屋が22～23万円程度で出ていることもあります。これは都内中心部と比べればかなりリーズナブルです。

もうひとつ、この街を語るうえで欠かせないのが「パルム商店街」。全長800mを超えるアーケードは、まさに生活の動脈。スーパーもドラッグストアも、飲食店も雑貨屋も揃っていて、暮らしに必要なものはほぼここで完結します。

仕事は都心、プライベートは落ち着いた環境で過ごしたい。そんなライフスタイルを望む二人にとって、武蔵小山は“穴場”というより、“理想の街”かもしれません。

東京近郊で家賃が安くて住みやすい街５選

東京23区内では家賃が高騰している傾向があります。

ですが、少しエリアを広げて「東京近郊で家賃が安くて住みやすい街」を探せば、快適な暮らしをより手頃な価格で実現できます。

通勤や通学の利便性を保ちながら、生活コストを抑えたいと考える人にとっては、東京近郊は非常に魅力的な選択肢です。

ここからは、家賃の安さだけでなく、治安や買い物環境、交通アクセスの良さなど、住みやすさにも注目して選んだ５つのおすすめエリアをご紹介します。

所沢市（埼玉県）

都内で部屋を探していて、「家賃が高すぎて手が出ない」と感じたことはありませんか？そんなとき、視野を少し広げて見てほしいのが埼玉県の所沢市です。東京へのアクセスが良く、それでいて家賃もかなり抑えられる“ちょうどいい場所”なんです。

たとえば、所沢市内のワンルームや1Kタイプの平均家賃は、おおよそ3.8万円～5.0万円前後。東京23区と比べると、同じ間取りでも1～2万円ほど安く借りられることが多いです。駅から多少歩くエリアや築年数が古めの物件を選べば、なんと2万円台のアパートも普通に見つかります。

交通の便もかなり良好です。所沢駅を通る西武池袋線や西武新宿線は都心への通勤・通学に便利で、池袋・新宿までは40～50分ほど。路線によっては乗り換えなしで行けるのも嬉しいポイントです。

実際の物件例を挙げると、「セレーヌ若狭」というアパートは1Kで約18㎡、家賃は3万円、敷金礼金ゼロ、しかもネット無料という条件。新所沢駅近くの築年数は経っているけれど管理の行き届いたマンションでは、管理費込みでも月3.2万円程度で住めるケースもあります。

「東京近郊で家賃が安くて住みやすい街を探したい」と考えているなら、所沢市は一度じっくりチェックしてみる価値があります。アクセス、家賃、生活環境、そのどれもが絶妙にバランスの取れた街です。

川口市（埼玉県）

東京都内で部屋探しをしていると、家賃の高さにため息が出る瞬間があるかもしれません。そんなときにぜひ候補に入れてほしいのが、東京と隣接する埼玉県の川口市です。実はここ、都心からの距離を感じさせないほど交通アクセスが便利な上、家賃もかなり現実的なんです。

たとえば、川口市のワンルーム物件は平均で6万円台前半。東京23区内で同じ条件を探すと、ざっと1万～2万円はプラスになる印象です。駅から少し歩く場所や築年数が古めの物件なら、5万円台の1Kや1DKも珍しくありません。家賃だけでなく、敷金や礼金、初期費用を抑えられる物件も多く、引っ越しのハードルが低いのも魅力です。

京浜東北線や埼玉高速鉄道が通っており、川口駅や鳩ヶ谷駅からは東京の主要エリアへ40分以内でアクセス可能。乗り換えのパターンによっては、都心の通勤ラッシュを少し回避できる点もポイントです。

都内にこだわらず、賢く暮らす選択肢として「川口市」はかなり優秀です。無理なく家賃を抑えつつ、日常の利便性も妥協したくない方にとって、バランスのとれた生活拠点になりえる街だと感じます。

船橋市（千葉県）

「都内にこだわらなくてもいい。でも、通勤がラクで、家賃も抑えられて、できれば暮らしやすい街がいい」。そんな条件で引っ越し先を探している人に、船橋市は一度じっくり検討してみてほしい街です。

まず家賃について。ワンルームで6.1万円、1Kで7.1万円前後が相場というデータが出ています（Yahoo!不動産）。もちろん、探し方によっては6万円を切る物件や、築年数が少し古いけれどしっかり管理されたアパートなども見つかります。初期費用を抑えた物件も多く、総額での引っ越しコストを下げられる点も見逃せません。

通勤・通学の利便性もかなり優秀です。JR総武線、京葉線、武蔵野線、東京メトロ東西線など複数の路線が利用でき、都心へ向かう電車の本数も多いのが心強いところ。たとえば船橋駅から東京駅までは最短で30分前後。朝の混雑は多少ありますが、通勤時間を1時間以内に抑えたい人には十分現実的な選択肢です。

しかも駅の周辺は買い物や外食にも困らない便利さ。一方で少し離れたエリアには落ち着いた住宅街も広がっていて、暮らしのバランスが取りやすいのが船橋の魅力です。

住む場所に「コスト」と「利便性」両方を求めるなら、船橋市は選択肢としてかなり“アリ”だと断言できます。

松戸市（千葉県）

東京に住むとなると、どうしても家賃の高さに悩まされがちですが、少し目線を広げると「意外な穴場」が見えてきます。そのひとつが、千葉県の松戸市です。家賃も安く、アクセスも悪くない。それだけでなく、暮らしやすさでもじわじわと人気を集めています。

まず、家賃の相場感をチェックしておきましょう。ワンルームでおおよそ6.4万円前後、1Kも6万円台が中心。駅近・築浅で探せば7万円を少し超える物件もありますが、駅から距離のある場所や築年数にこだわらなければ、5万円台で借りられることも十分可能です。毎月の固定費が抑えられるのは、生活の安心感につながります。

アクセス面でも松戸は健闘しています。JR常磐線や新京成線、流鉄流山線など複数の路線が通っていて、松戸駅から上野までは快速で25分ほど。多少の乗り換えがあっても、通勤圏としては十分な位置づけです。都心からの距離の割に、電車での移動は意外とストレスが少ないという声もあります。

そして、物件の選択肢も広いのが松戸の特徴です。管理費込みで6万円前後、駅徒歩15分圏内という条件でも複数の候補が見つかります。築年数が多少経っていても、リフォーム済みで内装がきれいな物件も多く、設備面で不便を感じにくいのもありがたいポイントです。

「都内の便利さを求めたいけど、家賃に追われるのは避けたい」。そんな方にとって、松戸はまさに“ちょうどいい”が詰まった街かもしれません。派手さはないけれど、日々の暮らしをしっかり支えてくれる、そんな場所です。

座間市（神奈川県）

東京での暮らしにこだわりはある。でも、家賃の高さには正直、もううんざりしている。そんな人が視野を少し広げてみたとき、意外としっくりくるのが神奈川県の座間市かもしれません。

平均家賃は、ワンルームや1Kでだいたい6万円台前半。新築や駅近の条件を加えると7万円台に上がることもありますが、築年数や立地に目を向ければ5万円台で探せる物件もあります。たとえば、Yahoo!不動産やハウスコムなどのデータでは、単身者向けの物件相場が6.1～6.4万円程度。家賃の重圧から少し解放されたいなら、この価格帯はかなりありがたいはずです。

アクセス面もなかなか悪くありません。座間駅からは小田急線、相武台前駅からは相鉄線、さらに相模線も市内を通っています。新宿や渋谷といった主要エリアまでは1時間前後かかるものの、混雑のピークを少しずらすだけで、案外快適に通える距離感です。

個人的に、座間市の魅力は「等身大の暮らし」ができるところだと感じています。便利すぎない。でも、不便でもない。買い物にも困らず、駅前にはほどよい賑わいがあって、住宅街はどこかのんびりしている。家賃を抑えたい人にとって、ちょうどいい塩梅のバランスがここにはあります。

東京23区外で家賃が安くて住みやすい街５選

都心から少し離れるだけで、驚くほどコストを抑えて暮らせるエリアが広がっています。

通勤や生活の利便性を確保しつつ、家賃を抑えたいと考える人にとって、「東京23区外で家賃が安くて住みやすい街５選」は見逃せない選択肢です。

自然が身近にあり、落ち着いた雰囲気の中で暮らせる点も魅力です。ここでは、そんな穴場の街を厳選してご紹介します。

昭島市（東京都下）

都心に通える距離で、しかも家賃をしっかり抑えたい。そんな条件にぴったりハマるのが、東京都下の昭島市です。

たとえば家賃相場を見てみると、1Kやワンルームで6万円台前半が中心。駅から徒歩10分圏内でも、6.0～6.6万円前後の物件が現実的に見つかります。これは、文京区や中野区の半分程度と考えると、かなりのコストパフォーマンスです。LIFULL HOME’Sのデータでは、ワンルームが6.3万円、1Kが6.6万円前後とされています。一方、Yahoo!不動産では掲載物件全体の平均が約8.3万円と出ており、間取りや立地によって選択肢の幅が広がるのも魅力です。

交通アクセスも見逃せません。JR青梅線や五日市線、西武拝島線が利用でき、昭島駅から新宿・立川方面へのアクセスは比較的スムーズ。通勤ラッシュの負担も、山手線内よりは落ち着いています。駅徒歩5分の物件でも6万円台後半という例もあり、「便利さ」と「家賃のバランス」がちょうどいいエリアだと感じる人は多いはずです。

日野市（東京都下）

「都内で暮らしたい、でも家賃は抑えたい」——そんな希望を抱く人に、日野市は静かに人気を集めています。ワンルームなら4万円台から、1Kでも5～6万円台が相場。場所によっては、駅徒歩10分圏内で5万円台前半の物件も珍しくありません。

ただ安いだけではありません。日野市は、JR中央線・京王線・多摩モノレールが利用できる交通の要所。新宿・立川・八王子方面など、都心と郊外の両方にアクセスしやすい立地です。特に中央線の沿線でありながらこの家賃帯を保っている点は、見逃せません。

さらに、日野駅周辺にはスーパーやドラッグストア、飲食店が程よく揃い、日常生活に困ることはありません。都心のような派手さはないものの、落ち着いた雰囲気のなかで、必要なものがきちんと整っている。それが日野市の魅力です。

家賃・交通・利便性のバランスが取れていて、無理なく東京生活をスタートしたい方には、日野市はかなり「アリ」な選択肢です。派手さはなくても、じわじわと良さが伝わってくる——そんな街です。

青梅市（東京都多摩地域）

「都心の喧騒から少し離れて、自然の中で落ち着いた暮らしをしながら、家賃も抑えたい」。そんな希望にぴったり寄り添ってくれるのが、青梅市です。

実際のところ、青梅市のワンルームや1K物件の家賃相場は、おおむね5.6万円～6万円前後。物件によっては7万円台になるケースもあるものの、全体的には東京都内ではかなりリーズナブルな部類に入ります。LIFULL HOME’SやYahoo!不動産といった主要な賃貸サイトの数字を見ても、それは明らかです。

アクセス面も、そこまで不便ではありません。JR青梅線の河辺駅や東青梅駅からなら、中央線直通の電車で新宿方面へ出るのも1時間強。通勤ラッシュを避けられるタイミングを見つければ、比較的スムーズな移動が可能です。駅周辺にはスーパーやドラッグストアも点在し、生活に必要なものは大抵そろいます。

もちろん、最新のデザイナーズマンションや駅徒歩1分の物件を求めると、どうしても家賃は跳ね上がります。ただ、少し駅から歩いた築古アパートなどを狙えば、5万円台前半で十分に選択肢はあります。自然と隣り合わせの暮らしを楽しみながら、無理のない家賃で生活できる街。それが青梅市の魅力です。

東村山市（東京都多摩地域）

「東京に住みたいけど、家賃は抑えたい」——そんな人にこそ、東村山市という選択肢を知ってほしい。派手さこそありませんが、都内の住まい探しで”穴場”と言える街の一つです。

たとえば、ワンルームや1Kの家賃は5.5万～6万円前後。駅から少し離れた築年数のある物件なら5万円台前半も珍しくなく、東京都内としてはかなり良心的な水準です。実際、ホームメイトではワンルーム5.48万円、1Kで5.78万円、ホームズでは平均家賃が6.27万円と紹介されています。

アクセス面では、西武新宿線・国分寺線・西武園線の3路線が使える東村山駅が中心。新宿や池袋までは乗り換え1回、1時間以内の移動も可能です。電車での通勤にかかる時間はやや長めですが、そのぶん静かで落ち着いた暮らしが手に入ります。

買い物も意外と便利で、駅前にはスーパーやドラッグストアがそろい、普段の生活には困りません。加えて、市内には自然豊かな公園も多く、小さな子どもがいる家庭にも評判が良い街です。

「都心の近くに住みたいけれど、もう少し肩の力を抜いた生活がしたい」——そんな想いがある人にとって、東村山市はちょうどいい選択肢かもしれません。

武蔵村山市（東京都北西部）

「なるべく家賃を抑えつつ、東京に住みたい」。そんな希望を持っているなら、武蔵村山市を一度覗いてみてください。派手さはないけれど、生活を送るにはじゅうぶんな環境が揃っています。

まず注目したいのが、家賃の安さです。ワンルームで4万円台前半、1Kでも5万円台前半が相場。実際、「賃貸スタイル」や「Yahoo!不動産」のデータを見ても、このエリアは明らかにリーズナブル。物件によっては、広めの2DKでも7万円以内で借りられることもあります。築年数にこだわらなければ、かなり選択肢は広がるでしょう。

ただし、都心までのアクセスに関しては注意が必要です。市内に鉄道駅がないため、西武拝島線や多摩モノレールの駅まではバス移動が前提になります。通勤時間をシビアに気にする人には少々不便かもしれませんが、「静かに暮らせて家賃が安い」という点を重視するなら、十分に魅力的な選択肢です。

地元のスーパーやドラッグストア、医療機関など生活インフラも揃っていて、家族世帯でも安心して暮らせる街並みです。あえて駅近を求めないライフスタイルを送る人にとって、武蔵村山市は穴場と言っても差し支えないでしょう。

東京で家賃が安くて住みやすい街を選ぶポイント

東京で家賃が安くて住みやすい街を選ぶポイントを押さえることで、理想の住まい探しがグッと現実的になります。

単純な家賃の安さだけで判断すると、通勤時間が長くなったり、生活の利便性が落ちたりする可能性もあるため注意が必要です。

ここでは、実際に住み始めてからの後悔を避けるために、事前に確認しておきたい５つの具体的な視点をご紹介します。

住みやすさと経済性を両立させる判断基準を知っておくことが大切です。

通勤・通学先までの所要時間を確認する

東京で部屋を探すなら、「通勤や通学にどれくらい時間がかかるか」は、家賃と同じくらい大事な判断材料になります。どんなに家賃が安くても、毎朝の移動に1時間以上かかるようでは、生活の満足度は下がってしまいかねません。

実際、総務省の調査（令和３年社会生活基本調査）によると、全国平均の通勤・通学時間は片道で約40分。首都圏ではそれよりも長く、48分ほどが一般的なラインとされています。つまり、東京で「普通に通う」だけでも、1日約1時間半は移動に費やしている計算です。

だからこそ、物件を選ぶときは「安さ」だけでなく、移動時間とのバランスを見ることが肝心です。駅から徒歩5分以内、乗り換えが少ない路線、混雑の少ない時間帯に通える場所など、条件をうまく掛け合わせて探すと、暮らしの質はぐっと良くなります。

「通いやすさ」は、結果的に自分の自由時間を増やしてくれるもの。東京で無理なく長く暮らしていきたいなら、アクセスの良さは妥協しないことをおすすめします。

日常の買い物・子育て施設の利便性を考慮する

いくら家賃が安くても、スーパーが遠かったり、保育園が見つからなかったりすると、生活はどんどん不便になります。とくに東京では「安さ」を重視しすぎると、肝心の“暮らしやすさ”が犠牲になるケースも少なくありません。

たとえば、駅前にスーパーやドラッグストアが複数あり、保育園や小児科が徒歩圏にそろっている街は、家族にとって大きな安心材料になります。2025年現在、文京区や杉並区の一部では、こうした生活利便施設が充実しているエリアが多く、子育て世帯からも支持を集めています（出典：文京区都市マスタープラン）。

物件選びでは、間取りや築年数に目がいきがちですが、実際には「日用品をどこで買うのか」「子どもをどの施設に預けられるのか」といった“日常の動線”が快適かどうかが、住みやすさを左右します。家賃の安さだけに目を奪われず、毎日の暮らしをリアルに想像しながら街を選ぶことが、後悔のない引越しにつながります。

スーパー・病院など生活施設の充実度をチェックする

住み心地の良い街を選ぶうえで、見落としがちなのが“普段の生活をどう支えてくれるか”という視点です。いくら家賃が安くても、近所に買い物できる場所や病院がなければ、暮らしは一気に不便になります。

たとえば東京都内の「住みやすさランキング」では、スーパーの数や病院のアクセスが豊富な区ほど評価が高い傾向があります。実際、2025年の調査では杉並区・品川区・中野区などが上位にランクインしており、日常生活の利便性が街選びの決め手になっていることがわかります。

物件探しの際は、以下のような点も具体的に確認しておくと安心です。

日々の買い物、体調不良のとき、育児サポート……そういった“暮らしのリアル”を支えてくれる施設がしっかり整っている街こそ、本当の意味で「住みやすい街」と言えるのではないでしょうか。

治安データや夜の街灯・街の明るさを見る

引越し先を決めるうえで、「この街は夜でも安心して歩けるか？」という視点は軽く見られがちですが、実は家賃以上に大事かもしれません。

特に東京のような都市部では、エリアによって夜の表情がまったく違います。明るく人通りのある駅前と、一本裏に入った薄暗い住宅街では、歩くときの心の余裕が違います。

実際、警視庁が公表している犯罪データを見ても、街灯が少ない地域や路地裏のような死角が多い場所では、空き巣やひったくりといった被害が集中しています（出典：参考資料）。特に女性の一人暮らしや子育て世帯にとっては、この“見えない不安”が日常のストレスに直結することもあります。

物件選びの際には、昼だけでなく夜も現地を見ておくことを強くおすすめします。駅から家までの道に街灯があるか、周囲の店に灯りがあるか、人通りはどれくらいあるか。そうした「夜の肌感覚」は、ネットの情報ではわからない大切な判断材料になります。

家賃相場だけでなく管理費・共益費も含めて総額で考える

物件探しで見落とされがちなのが、家賃以外にかかる「管理費」や「共益費」です。たとえば、家賃が9万円台でも、管理費が1万円前後ついていたら、実際に毎月支払う金額は10万円を超えてきます。これでは「安い物件」とは言えません。

現実には、東京23区内では管理費・共益費が月5,000円～1万円というケースも珍しくなく、住宅設備が整っているマンションやオートロック付きの物件ほどその傾向は顕著です。特にエレベーターや宅配ボックス付きの物件では、管理費率が家賃の約10%程度になることもあります。

しかも、これらの費用は毎月かかるだけでなく、契約時の「初期費用」にも関わってくることがあります。つまり、月々の支出だけで判断していると、後になって「こんなにかかるとは思わなかった」と後悔しかねません。

だからこそ、家賃だけで比較するのではなく、管理費・共益費を足した“実質の月額支出”で物件を見ていくべきです。不動産会社には「なぜこの管理費なのか？」も遠慮せず確認を。その一手間が、生活コスト全体の見通しをグッと明るくしてくれます。

東京の家賃相場より安い賃貸物件を探す条件や設備

東京都内で「家賃が安くて住みやすい街」を探す際は、家賃の数字だけで判断するのではなく、物件の条件や設備にも注目することが大切です。

家賃相場より安い賃貸物件は、意外なところに潜んでいます。たとえば、敷金・礼金がゼロ、ネット無料、築年数は古くてもリノベ済みなど、条件を少し広げるだけで、手頃な物件が見つかることもあります。

ここでは、そうした“東京の家賃相場より安い賃貸物件を探す条件や設備”について具体的に紹介していきます。

敷金・礼金・仲介手数料ゼロ物件を優先する

引っ越し費用をなるべく抑えたいと考えているなら、まずチェックしたいのが「敷金・礼金・仲介手数料がゼロ」の物件です。東京都内でも、こうした初期費用がかからない賃貸は意外と多く、賃貸サイト『DOOR賃貸』では2万件を超えるゼロ物件が紹介されています（2024年9月時点）。

なぜこの条件が注目されるのかというと、引越し時にまとまった出費を避けられるからです。敷金・礼金があるだけで、家賃1ヶ月6万円の部屋でも、初期費用が20万円を超えることは珍しくありません。ゼロ物件なら、そのハードルがグッと下がります。

とはいえ、甘い話には裏があるのも事実。築年数が古かったり、設備が最小限だったり、あるいは立地が駅から離れていたりと、何らかの“理由”があって家賃や初期費用が抑えられているケースもあります。また、「敷金ゼロ」とあっても、退去時に清掃費や修繕費を別途請求されることも。契約前には必ず、細かい費用項目を確認しましょう。

「安さ」だけに飛びつかず、「なぜ安いのか？」を見極める目も同時に持っておくと、賢い部屋探しができるはずです。

とはいえ、自分一人で理想の部屋を見つけるのは難しいのが本音。時間もかかって煩わしいので、結局適当に部屋を選んでしまうのが失敗の原因なんです。

でも実は、都内に家賃4万円からの格安で住める裏ワザがあります！

その方法が、家具・家電・Wi-Fi付きのシェアドアパートメントで定額住み放題の『クロスハウス』です。

クロスハウスは、東京都内の好立地に「初期費用3万円＋家具家電・Wi-Fi付き」で住めて、運営する物件間の移動や部屋タイプ変更が無料という、画期的な“住み心地保証”付きシェアハウス型サブスクサービスです。

費用を抑えつつ、都心で快適に暮らせる——それがクロスハウスです。

今の暮らしや費用に少しでも迷いがあるなら、一度気軽に問い合わせてみてください。

インターネット無料や家電付き物件を狙う

引越し費用を少しでも抑えたいなら、「インターネット無料」や「家具・家電付き」の物件は要チェックです。特に東京のように生活コストが高いエリアでは、こうした設備込みの賃貸は節約の味方になります。

実際、SUUMOやLIFULL HOME’Sなどの大手不動産サイトでも、家具・家電付き物件の特集は人気です。冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどが最初から揃っていれば、新生活の初期投資はぐっと減ります。しかも、Wi-Fiが最初から使える物件なら、ネット開通を待つ手間も省けます。月々の通信費も抑えられ、一石二鳥です。

とはいえ、落とし穴もあります。たとえば「ネット無料」と言っても、実際は速度が遅くて動画視聴にストレスがかかるケースや、家電の型が古くて使い勝手が悪い場合も。契約前に、設備の詳細や利用条件を確認するのは必須です。

初期費用を抑えつつ、すぐに快適な生活をスタートしたい方には、こうした条件の物件はかなり魅力的です。物件選びの際は、家賃だけでなく“何が含まれているか”にも目を向けてみてください。

リノベーション済みだが築古物件を探す

東京都内で家賃を抑えつつも快適に暮らしたいとき、狙い目なのが“リノベ済みの築古物件”です。築年数だけで判断されがちですが、中をのぞいてみれば驚くほどキレイで機能的な部屋が少なくありません。

たとえばLIFULL HOME’Sで「東京×築30年以上×リノベーション済み」と絞って検索すると、条件に合う賃貸が1,000件を超えて並びます。水回りや壁紙は新品同様に整えられているのに、築年数だけで相場より1～2万円ほど安いケースも珍しくありません。

もちろん、注意点もあります。リノベといっても、すべての設備が新しくなっているとは限らず、間取りだけ変更した簡易的なケースもあります。見た目がきれいでも、配管や断熱性など“見えない部分”が古いままのこともあるため、内見時にはしっかり確認を。

「古いけど中身は新品」そんなギャップのある物件に出会えたら、東京でも家賃をしっかり抑えて、気持ちよく暮らすことができます。

バストイレ同室やユニットバス物件を検討する

家賃を少しでも安く抑えたいと考えるなら、「バストイレ同室」の物件をあえて選ぶのも一つの手です。人気の「バス・トイレ別」にこだわる人は多いですが、その分、家賃相場は高めに設定される傾向があります。

実際、ユニットバスの物件では、同じエリア・広さでも5,000円以上安い家賃で借りられるケースが少なくありません。ユニットバスと聞くとマイナスイメージを抱く人もいますが、掃除がしやすい、スペースが無駄にならないという利点もあるのです。

とはいえ、毎日使う空間ですから、内見時には「換気のしやすさ」や「カビが発生しにくい構造か」などをしっかりチェックすることが大切です。窓付きタイプや浴室乾燥機が備わっているかもポイントになります。

条件を絞りすぎず、視野を広げて物件を探すことで、東京でも手が届く家賃帯の“掘り出し物”に出会える可能性がぐっと高まります。

更新料なし・定借契約物件を選ぶ

更新のたびに家賃1ヶ月分もの費用を払うのは、正直かなりの負担です。東京都内の賃貸物件では、2年ごとの更新料がスタンダードになっていますが、近年は「更新料なし」を打ち出す物件も増えてきました（出典：賃貸住宅の入居・退去に係る留意点）。これは長く住み続けたい人にとって、見逃せないポイントです。

さらに節約を意識するなら、「定期借家契約（定借）」の物件にも注目してみてください。定借は、最初から契約期間が決まっていて、期間満了後は原則として退去前提。ただし、物件によっては再契約も可能なことがあります。UR賃貸住宅などはその代表格ですね。

もちろん、定借物件には注意も必要です。「更新料なし」の代わりに、再契約に手間がかかるケースもあるため、契約前に「再契約の可否」「違約金の有無」「再契約時の費用」などは必ず確認しておくと安心です（出典：定期建物賃貸借 Ｑ＆Ａ）。

東京都内で「家賃を抑えながらも安心して暮らしたい」と考える方にとって、更新料なし＆定借物件は、うまくハマれば大きな味方になります。コストを抑えながら都心に住むための、現実的で賢い選択肢のひとつです。

東京で家賃が安くて住みやすい街を探すときの５つの注意点

東京で「家賃が安くて住みやすい街」を見つけるには、ただ物件情報を眺めるだけでは不十分です。

家賃の安さばかりに目を奪われると、住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と感じることも少なくありません。

とくに駅からの距離や周辺の環境、物件の管理状態など、事前にしっかり確認すべきポイントがあります。

ここでは、東京で家賃が安くて住みやすい街を探すときの５つの注意点について詳しく紹介します。

失敗しない物件選びのための参考にしてください。

駅までの道のりに階段や坂道がないか注意する

家賃の安さに惹かれて物件を選んだはいいけれど、毎日通う駅までの道が階段だらけだったり、急な坂が続いていたりすると、正直かなりきついです。特に朝の通勤時や、重たい荷物を持っているとき、雨の日などは、数分の道のりでもストレスに感じてしまいます。

たとえば、地図アプリでは「徒歩15分」と表示されていたとしても、実際に歩いてみると上り坂が続いて「体感25分」なんてことも珍しくありません。駅までの距離は数字だけで見ず、必ず現地を歩いて確認するのがおすすめです。足腰に不安がある人やベビーカーを使う家庭では、道の傾斜や段差は死活問題になることもあります。

もちろん、坂道の多い街は高台にある分、眺望や風通しが良かったり、静かだったりと、魅力もあります。ただしそれは、日常生活の不便さと天秤にかけてから判断すべきポイントです。

物件そのものに目を奪われがちですが、駅までの道のりこそ、暮らしの快適さを左右する重要な要素だということを、頭の片隅に入れておくと失敗を防げます。

告知事項（事故物件など）がないか確認する

部屋探しをしていると、ふと目にする「告知事項あり」の文字。少しでも気になるなら、必ず確認しておいたほうが安心です。

というのも、過去に事件などがあった部屋は、法律上“告知義務”が生じる場合があります。たとえば事件・事故などで特殊清掃が入ったケースは、賃貸契約の前に入居者に伝える必要があります（※原則3年以内、出典：参考資料）。ただし、自然死や病死の場合は、告知義務が免除されるケースもあり、線引きは曖昧です。

それでは、どうやって確認すればいいのでしょうか？

もっとも確実なのは、不動産会社にストレートに聞くこと。「この物件、過去に何か事故などはありましたか？」と一言添えるだけで、担当者も誠実に答えてくれるはずです。また、物件名や住所でネット検索をしてみるのも有効な手段。実際、口コミや掲示板などから“何かあった”という情報が見つかることもあります。

もうひとつ大切なのは、内見時の直感です。室内の一部だけ新しくなっていたり、不自然なリフォーム跡があれば、担当者に理由を尋ねてみましょう。

家賃が安くても、気持ちよく住めなければ意味がありません。少しの手間が、安心して暮らせる毎日を守ってくれます。遠慮せず、しっかり確認することをおすすめします。

建物の管理状況や共用部の清掃状態を見る

物件選びでつい見落としがちなのが、エントランスや共用廊下といった“建物の顔”ともいえる部分です。いくら室内がキレイでも、共用スペースが荒れていたら生活の質は下がってしまいます。住んでから後悔しないためにも、内見時には建物全体の手入れ状況に目を配ることが重要です。

とくに、不動産管理のプロによると「清掃や修繕が行き届いていない物件は、住人のマナーも悪化しやすく、結果的に退去率が高まる傾向にある」といわれています。物件の“暮らしやすさ”は、こうした細かな部分にも表れているのです。

内見時にチェックすべきポイントは、次のとおりです。

一見すると「些細なこと」のように思えますが、こうした場所に気を配っている物件は、住民や管理会社の意識が高い証拠です。逆に、ゴミの放置やチラシの散乱が目立つようであれば、将来的にトラブルの種になるかもしれません。

共用部分の様子は、部屋の中以上に“住む前に分かる生活のヒント”として貴重です。気になる点があれば、遠慮なく管理会社や仲介業者に質問しましょう。丁寧に答えてくれるかどうかも、信頼できる物件かを見極める材料になります。

物件の防音性・遮音性を内見時にチェックする

物件選びで見落とされがちですが、「音のストレス」は暮らしの満足度を大きく左右します。特に東京のように人口密度が高い都市では、壁一枚を挟んで他人の生活音がダイレクトに伝わってくる場面も珍しくありません。

防音性に優れた物件を見分けるには、内見時の観察がカギになります。具体的には、以下のようなポイントを意識して確認してみてください。

特に「鉄筋コンクリート造」の建物は、木造や軽量鉄骨造よりも遮音性が高いとされています。また「角部屋」や「最上階」も音の干渉が少ないため、静かな生活を求める方に向いています。

実際、防音性を重視するニーズは高く、「楽器可」「防音室あり」といった条件で絞ると、東京23区内だけでも6,700件以上の賃貸がヒットします（DOOR賃貸調べ）。

とはいえ、どんなに構造がしっかりしていても、実際の“音の感じ方”は人それぞれ。不安があれば遠慮せず、仲介担当者に「隣室の音漏れに関するクレームは過去にあるか？」「入居者の生活スタイルは？」といった情報を聞いてみましょう。

「安くて住みやすい街」であっても、防音対策が不十分な物件では、毎日の生活がストレスの原因になりかねません。安さの裏にある“静けさの価値”も、ぜひ見逃さないようにしてください。

原状回復の範囲や退去費用の有無を契約時に確認する

部屋を借りるとき、多くの人が内見や立地ばかりに気を取られがちですが、あとになって「こんなはずじゃなかった」とトラブルになるのが、原状回復や退去費用の話です。だからこそ、契約書にサインする前に、この項目だけは絶対に飛ばさず、目を通しておきたいところです。

実際、国民生活センターには毎年のように「退去時に高額な請求をされた」という相談が数多く寄せられています（出典：賃貸住宅の原状回復トラブル）。中には、敷金では到底カバーできない金額を請求されて揉めるケースも。たとえば「壁紙の色が日焼けで変わった」「床にうっすら傷がある」──そんな程度でも、修繕費の名目で費用が加算されることがあるのです。

ただし、国土交通省が定めたガイドラインでは、以下のように線引きされています。

つまり、「ふつうに暮らしていれば」負担しなくていい部分まで、後から言われてしまうことがある──だからこそ、契約前にきっちり確認しておくことが大切です。

チェックすべきポイントは、以下の通りです。

内見のときに家具や設備の傷ばかり見ていても、肝心の契約条項を見逃せば、意味がありません。「あとから気づいたけど遅かった」とならないように、質問できるうちに遠慮せず聞いておく。地味だけど、これが安心して住める部屋選びの“裏技”と言ってもいいかもしれません。

【お得】都内に家賃4万円の格安で住める？知る人ぞ知る賢い裏ワザ

都内で「家賃4万円以下」で暮らせる物件なんて本当にあるの？と驚く方も多いかもしれません。

しかし、探し方を少し工夫すれば、東京でも家賃を大幅に抑えた生活が実現可能です。

そこで都内に家賃4万円の格安で住める？知る人ぞ知る賢い裏ワザを知っておけば、限られた予算でも自分らしい暮らしをあきらめる必要はありません。

ここでは、そんな掘り出し物件を見つけるための具体的なサービスを紹介します。

クロスハウス

都内で「家賃4万円以下」という破格の物件を探しているなら、『クロスハウス』は選択肢に入れておきたいサービスです。初期費用は約3万円と抑えめで、家具家電・Wi-Fiがそろった個室にすぐ住めるという手軽さがウリ。上京直後の人や、一時的な住まいを探している人にも好評です。

実際、クロスハウスは自社で物件を仕入れて運営しているため、敷金・礼金・仲介手数料がすべてゼロ。しかも相場より1～2割ほど家賃が安いケースもあります。たとえば板橋区や足立区の物件では、都心までのアクセスが良好なのに、月額3万円台で暮らせる部屋が見つかることも珍しくありません。

ただし、シェアハウス形式のため、共用スペースの使い方や音の配慮など、入居者同士のマナーが快適さを左右します。完全なプライベート空間を重視したい人には物足りないかもしれませんが、コストパフォーマンスを最優先するなら、検討の価値は十分あります。

部屋まる。

「安くて住める物件なんて、どうせ古いし遠いんでしょ？」──そんな先入観を覆すのが、『部屋まる。』です。東京都内で家賃6万円以下の物件に特化しているサービスで、驚くべきは掲載物件数が1万5,000件以上と非常に多い点です。家賃が高騰する都内でこの選択肢の多さは、正直ありがたい。

実際、ユーザーからは「6万円以下でも選べる物件がちゃんとあった」「意外と駅近やバストイレ別も見つかった」といった前向きな声が多数。さらに、敷金・礼金ゼロの物件や、初期費用10万円以内で引越し可能な事例も珍しくありません。

ただし、すべてが完璧というわけではありません。物件数が多いぶん、管理状況にバラつきがあったり、対応がやや雑なスタッフに当たってしまったという口コミも一部で見られます。とはいえ、それを差し引いても、コスパ重視の人にとってはかなり実用的なサービスといえるでしょう。

「家賃が安くて住みやすい街 東京」で検索しているなら、『部屋まる。』は確実にチェックしておきたい一手です。とくに初期費用を抑えたい人、一人暮らしデビューを考えている人には、選択肢を広げてくれる存在になるはずです。

DOOR賃貸

東京で「家賃が安くて住みやすい街」を探している人にとって、『DOOR賃貸』はちょっとした裏技のような存在です。物件探しといえばSUUMOやホームズが定番ですが、「掘り出し物」が欲しいなら、あえてDOOR賃貸を使ってみる価値があります。

なぜか？理由はシンプルで、掲載物件が多い上に、同じ物件がまとめて比較しやすい構成だからです。たとえば、複数の不動産会社が別々に出している同じ物件って、他サイトでは別ページ扱いになっていることが多いんですよね。でもDOOR賃貸はそれをひとまとめにしてくれるので、条件や価格を見比べるのがとてもラクなんです。

さらに、お祝い金制度も見逃せません。条件を満たして契約すれば、5,000円～最大10万円のキャッシュバックがもらえることもあります。節約重視の人にはうれしい特典です。

もちろん、完璧なサイトではありません。掲載情報の更新がやや遅めな点や、空室確認のレスポンスにムラがあるという声も聞きます。それでも、家賃4万円台の物件や、初期費用が抑えられた部屋を探すには十分すぎる選択肢です。

「都内で家賃をできるだけ抑えたい。でも住み心地も譲れない」という人なら、一度はチェックしておいて損はありません。

【Q＆A】東京で家賃が安くて住みやすい街に関するよくある質問

家賃が高騰し続ける東京で、少しでも安くて暮らしやすい街を探すことは、多くの人にとって大きな課題です。

特に引越しを検討している方にとって、「本当に住みやすい街」や「住まない方がいいエリア」など、判断のヒントになる具体的な情報は欠かせません。

ここでは、そんな不安や疑問に応えるために、東京で家賃が安くて住みやすい街に関するよくある質問をまとめました。

実際の声や傾向をもとに、判断材料になる答えを紹介していきます。

東京で一人暮らしするならどこに住むべき？

通勤や家賃、そして住み心地まで考えると、北千住・高円寺・赤羽といったエリアは、一人暮らし初心者にも安心しておすすめできます。

たとえば北千住なら家賃は約8.3万円。高円寺はさらに少し安く、7.8万円前後。赤羽は10万円ほどですが、交通アクセスが抜群なので納得の価格です。駅の利便性や周辺環境のバランスも良く、生活に困ることはまずありません。無理なく暮らし続けるには、「何に優先順位を置くか」を最初にはっきりさせておくことが大切です。

東京で本当に住みやすい街はどこですか？

住みやすさを決めるのは、何も“家賃の安さ”だけではありません。通勤時間や買い物環境、医療の充実度までを含めて総合的に見ると、実は「中央区」が非常に高評価を得ています（出典：経済センサス）。

大東建託が行った大規模調査では、住民からの満足度がトップクラスでした。銀座や月島のような街が並びますが、家賃は高め。ただ、それを補って余りある快適さがあるからこそ、「本当に住みやすい」と評されているのです。

関東で1番住みやすい街はどこですか？

関東で住み心地が良いとされる街の中で、文句なしの上位にランクインしているのが東京都中央区です。

大東建託の「住みここちランキング 首都圏版」では、住民満足度をもとにした順位で中央区が堂々の上位に。駅単位で見ると「みなとみらい」や「横浜」も高評価を得ています。生活の便利さ・洗練された街並み・医療の充実など、いずれも満点に近いレベル。住みやすさは人によって基準が違うとはいえ、こうした客観データは非常に参考になります。

東京で住まない方がいい区はどこですか？

よく「○○区はやめておけ」といった噂を耳にしますが、エリア全体で判断するのはあまりにも乱暴です。実際には、町丁目単位で見るとまったく印象が変わる場所も多いからです。

たとえば警視庁が公開している「犯罪情報マップ」では、どこでどんな犯罪が多いかが一目でわかります。また、東京都の地震危険度や国交省のハザードマップも、見落とせません。治安・地盤・災害リスクを照らし合わせたうえで、冷静に比較検討するのが得策です。

東京23区外で家賃が安いランキング上位はどこ？

家賃をとにかく抑えたいなら、狙うべきは「多摩地域」です。中でも青梅市は、東京都内で最安値圏。

実際、SUUMOの調査によると、ワンルームの平均家賃がなんと約3.2万円。都心からは少し距離がありますが、自然も多く静かな住環境が魅力です。ただし、通勤や生活コストも合わせて検討すべきなので、電車の本数や定期代、所要時間などを一緒に調べておくと、より現実的な判断ができます。

まとめ：東京で家賃が安くて住みやすい街をニーズ別に厳選紹介

東京で家賃が安くて住みやすい街をニーズ別に厳選紹介してきました。

改めて、東京で家賃が安くて住みやすい街20選をまとめると、

そして、東京で家賃が安くて住みやすい街に関する５つの結論もまとめると、

東京で家賃が安くて住みやすい街を探すなら、「安さ」と「暮らしやすさ」の両方を見極める視点が必要です。

エリア選びだけでなく、物件の条件や使うサービスによってもコストは大きく変わります。予算内で快適な生活を叶えるためには、自分のライフスタイルに合った情報収集と比較がカギとなります。