大阪で100万円で買える家の探し方７選！物件選びのポイントと買って後悔しないための対策

「大阪で100万円で買える家の探し方は？」

「物件選びのポイントは？プロに相談しながら探すことはできない？」

「大阪で家を持ちたい」「予算はできれば100万円以内に抑えたい」と考えていませんか？

物件価格の高騰が続く中でも、探し方や地域を工夫すれば、大阪でも驚きの低予算で家を手に入れることは十分可能です。

特に不動産会社が保有する未公開物件情報や郊外の地域をうまく活用すれば、理想の住まいを見つけやすくなります。

この記事では、「大阪で100万円で買える家」を主テーマに、具体的な探し方から実際に探せるエリア・注意点、賢い物件の選び方までを徹底解説します。

低予算でも納得の住まい探しを始めましょう。ぜひ最後までお読みください。

大阪で100万円で買える家が欲しい！物件の探し方７選

「大阪で100万円で買える家が欲しい！」と考えている人にとって、現実にそんな物件があるのか気になるところです。

実は、探し方次第で見つかる可能性は十分あります。

最近では空き家の増加や地方の不動産事情を背景に、思わぬ掘り出し物に出会えるチャンスも広がっています。

ここでは、大阪で100万円以内の家を探すために知っておきたい「物件の探し方７選」を紹介します。

それぞれの方法に特徴があるため、自分の希望や目的に合った手段を見つける参考にしてください。

不動産サイトで大阪を指定し価格上限100万円で絞る

「大阪で100万円の家が欲しい」と考えたとき、まず最初に試してほしいのが不動産サイトでの検索です。なぜなら、大手サイトでは価格や地域を細かく指定できるため、手間をかけずに条件に合う物件を探しやすいからです。

たとえば、Yahoo!不動産では「大阪府」「中古一戸建て」「価格上限100万円」などの条件で絞り込むだけで、対象物件の一覧をすぐに確認できます。同様に、スーモやアットホームなどでも同様の機能があり、物件ごとの写真や所在地、築年数といった詳細情報も見られるので、比較検討がスムーズに進みます。

実際に調査したところ、2025年12月時点でも100万円以内で販売中の家屋や古民家が大阪府内に複数存在していました。なかには「築年数は古いけれど、屋根は修理済み」など、すぐに住めそうな物件もあります。

まずはこうした不動産サイトでしっかり情報を集めてみることで、現実的な選択肢が見えてくるはずです。高望みせず、エリアや物件タイプに幅を持たせて検索するのが、見つけるコツといえるでしょう。

※とはいえ

地元の不動産会社に100万円台の物件を相談する

「100万円で家が買えるなんて本当にあるの？」と半信半疑になるかもしれませんが、実際に大阪ではそうした価格帯の家が出てくることもあります。その可能性を広げたいなら、地元密着の不動産会社に一度足を運んでみるのが近道です。

地場の業者は、大手サイトには掲載されていない古家や空き家、訳あり物件などの情報を持っていることが少なくありません。しかも、所有者から直接相談を受けているケースもあり、ネットに出回る前の“水面下の物件”に出会えるチャンスもあるのです。

例えば大阪府河内長野市を拠点とする不動産会社では、空き家バンクの掲載に加えて、100万円台の戸建ても取り扱っています（※2025年12月時点）。

予算を正直に伝えておけば、条件に合う物件が出たタイミングで声をかけてもらえることもあります。家を買ううえでの不安や手続きの進め方など、ネットだけでは得られないリアルな情報や助言が得られるのも、対面ならではの強みです。

「大阪で100万円以内の家を探したいけれど、どう動いていいかわからない」という人ほど、まずは地元の不動産会社に話を聞いてみると道が開けてきます。見落とされがちな選択肢ですが、現地の事情をよく知るプロの力を借りることが、掘り出し物との出会いにつながる第一歩になります。

※では

大阪版・空家バンクで売買の空き家物件を探す

大阪で「100万円で家を買いたい」と本気で考えているなら、自治体が運営する「大阪版・空家バンク」を一度のぞいてみてください。特に大阪府では、空き家の活用を支援する取り組みが進んでいて、思いがけない物件に出会えるチャンスがあります。

空家バンクは、大阪府内の市町村や団体が地域の空き家情報をまとめて公開している仕組みです。ネットの不動産検索には出てこないような“訳あり物件”や“地元限定の古家”も、ここではしっかり情報として掲載されています。

中には「家そのものは古いけど、土地付きで実質タダ同然」といった掘り出し物が見つかることもあります。

実際、府が紹介している空家バンクには、南河内の木造住宅や北部の田舎エリアの古家など、数十万円で交渉できる事例が出ています。ホームズが運営している「全国版空き家バンク」や大阪府の公式サイトからもアクセスできるので、あらかじめ条件を整理しておくとスムーズです。

家探しを成功させるコツは、情報が更新されるタイミングを逃さないこと。人気のある物件は、掲載後すぐに問い合わせが入ります。気になる家を見つけたら、なるべく早く自治体か管理団体に連絡して、現地見学の相談をしてみましょう。

物件との“縁”は、動いた人にだけ訪れます。

裁判所の競売物件サイトで大阪の物件を検索する

大阪で100万円以内の家を探しているなら、ちょっと意外に思うかもしれませんが、「裁判所の競売物件」に目を向けてみる価値があります。一般的な不動産サイトではなかなか出会えない価格帯の物件が、競売では現実的に見つかることがあるからです。

そもそも競売物件とは、住宅ローンの返済が難しくなった所有者の不動産を、裁判所が売却する仕組みを通じて市場に出すもの（出典：担保不動産競売）。大阪地方裁判所の競売情報は、全国の物件を扱う公式サイト「BIT（ビット）」で公開されていて、誰でも無料で閲覧できます。

ここでは物件の所在地、建物の状況、間取り、周辺環境の情報まで確認できるため、十分な判断材料になります。

例えば、大阪市内や堺市近郊で実際に100万円前後の物件が出ていた実績もあり、こまめにチェックしている人の中には掘り出し物を見つけているケースもあります。

ただし、競売は通常の売買と違い、内覧が難しかったり、落札には事前の保証金が必要だったりと、いくつかハードルがあるのも事実です。

それでも、少ない予算で家を手に入れたい人にとっては、有効な選択肢のひとつ。制度のしくみや注意点をしっかり理解したうえで進めれば、思いがけない好条件の家に出会える可能性もあります。

国税庁の公売情報で理想に近い大阪の物件を探す

「大阪で100万円で買える家なんて本当にあるの？」と半信半疑の人でも、国税庁の公売物件情報をのぞいてみれば、意外と現実味を感じるかもしれません（出典：公売に参加したいとき）。

実は、税金の滞納などで差し押さえられた不動産が出品されており、その中には驚くほど安価な物件も含まれています。

国税庁が運営する公式サイト（公売情報（大阪国税局））では、全国の公売物件が検索できるようになっていて、大阪府の不動産も随時掲載されています。

たとえば、2024年時点で掲載された情報の中には、「入札開始価格が100万円台以下」という物件も実在しており、条件さえ合えば格安で家を手に入れることが可能です。公売物件は誰でも参加でき、落札の流れも明確に案内されています。

大阪で“掘り出し物”を本気で探したいなら、[国税庁の公売情報ページ]をブックマークしておくのがおすすめです。住所や種類、地域名などで絞り込み検索ができるので、気になる物件がすぐに見つかるかもしれません。

ただし、通常の不動産とは異なり、内覧が難しい場合や、手続きの進め方に注意点もあるため、落札前に制度の内容をよく確認しておきましょう。

まとめると、「100万円で家を買いたい」という大阪在住の方にとって、公売情報のチェックは見逃せない手段の一つです。掲載件数こそ多くはないものの、思わぬ出会いが待っているかもしれません。

土地だけの物件も含めて100万以内で探してみる

「大阪で100万円で買える家を探したい」と考えるなら、最初から「建物付き」にこだわるのではなく、思い切って“土地だけ”の物件にも目を向けてみるのが一つの手です。なぜなら、地域によっては建物付き物件よりも、土地単体の方が手頃な価格で出回っているからです。

実際、大阪府内の不動産価格を見てみると、中心部では坪単価が100万円を超えるエリアが大半です。

たとえば梅田や心斎橋周辺は坪200万円超が珍しくありません。一方で、能勢町や千早赤阪村、南河内の一部など郊外では、条件次第で数十万円台の土地が見つかることもあります。

ただし、こうした物件は「再建築不可」「接道条件が厳しい」など制限があるケースも多いため、事前の確認は欠かせません。

検索の際は、SUUMOやアットホームなどの大手不動産サイトだけでなく、空き家バンクや自治体のホームページ、国税庁・裁判所の競売情報、さらには「土地売ります」の掲示板なども併用してみてください。

物件によっては売主が直接掲載していることもあり、掘り出し物に出会える可能性が広がります。

建物にこだわらず「土地だけ」という選択肢も含めて検討すれば、「100万円以内で大阪に家を持つ」という目標に、ぐっと近づけます。購入後に建築予定がある場合は、地域の建築制限や上下水道の整備状況なども含めて、必ずプロに相談しながら進めましょう。

※プロと一緒に

空き家売ります掲示板で100万円以下の家を探す

大阪で「100万円以下の家を買いたい」と本気で考えているなら、注目したいのが「空き家売ります掲示板」です。中でも有名なのが「家いちば」という個人間での売買マッチングサイトで、普通の不動産サイトではなかなか出会えないような破格の物件が並んでいます。

この掲示板の特徴は、物件の持ち主が自分で登録しているという点です。中には「とにかく早く手放したい」という事情を抱えた売主が掲載している物件も多く、思いがけない掘り出し物が見つかることもあります。

掲載価格も現実的で、中には100万円以下で買える古家や空き家が普通に載っていることも珍しくありません。

たとえば「家いちば」のサイトで「大阪」と検索してみると、空き家だけでなく、倉庫や土地付きの建物までさまざまな条件の物件が見つかります。写真も豊富で、投稿者のコメントから地域の雰囲気や物件の使用状況も把握しやすいのが魅力です。

気になる物件があれば、登録すればすぐに売主へ直接連絡が取れる仕組みになっています。

もちろん、掲載件数には波がありますし、すべてが即入居できる状態というわけではありません。それでも、こうした掲示板をこまめにチェックしていれば、「大阪で100万円以内の家を買う」という夢に、ぐっと近づける可能性があります。

大阪で100万円で買える家を選ぶ際の６つのポイント

大阪で100万円以内の家を見つけても、安さだけで決めるのは危険です。

住み始めてから後悔しないためには、購入前のチェックポイントをしっかり把握しておくことが大切です。

ここではその具体的な「大阪で100万円で買える家を選ぶ際の６つのポイント」を紹介します。

建物や権利関係など、見落としやすい点にも注目して、納得できる家選びに役立ててください。

名義がはっきりしているか書類で確認する

100万円で買える家が見つかったとしても、「名義が誰なのか」を確認せずに話を進めるのはとても危険です。大阪でもこうした格安物件は相続や長期間の放置が絡んでいることが多く、きちんと登記されていないケースも珍しくありません。

実際の不動産売買では、登記簿の「所有者（登記名義人）」と売主が一致していないと、所有権移転登記ができず、決済・引渡しまで取引を進められないのが通常です（出典：新不動産登記法Ｑ＆Ａ）。たとえば、売りたいと申し出た人物が実は名義人の親族で、相続登記がされていなかった…そんな事例もあります。

法務局で「登記事項証明書」を取れば、所有者名や共有者の有無、抵当権や差し押さえなどの履歴が見られます。この一通の書類で、物件の背景がかなりクリアになります。

2024年からは相続登記が義務化され、手続きの放置には過料（罰金）も発生するようになりました（出典：参考資料）。つまり今後は、「名義が曖昧なまま売却する」こと自体がより困難になる時代に突入しています。

だからこそ、「名義がはっきりしているかどうかをきちんと書類で確認する」ことは、大阪で100万円の家を探すうえで、単なるチェック項目ではなく、安心して暮らすための前提条件なのです。

建て替えできない家ではないか役所で確かめる

「これで決まり！」と即決しそうになるほど安い家を見つけたときこそ、落ち着いて確認しておきたいのが「その家、建て替えられるのか？」という点です。古い家ほど注意が必要で、条件次第では、たとえ解体しても新しい家を建てられないことがあります。

なぜそうなるかというと、建築基準法で「幅4メートル以上の道路に2メートル以上接していない土地では、家を建てられない」という決まりがあるからです（出典：接道規制のあり方について）。

これは「接道義務」と呼ばれ、これを満たさないと再建築ができません。特に大阪の昔ながらの住宅地には、こうした条件に当てはまる場所が少なくないのが実情です。

たとえば、狭い路地の奥にある築古住宅。価格は破格でも、いざというとき建て直せないことが後から判明するケースも珍しくありません（出典：参考資料）。

そうならないように、契約前に必ず市区町村の建築課や都市計画課で「建て替えの可否」を確認しておきましょう。

購入価格が安い物件ほど、表に出ない制限や条件が隠れていることがあります。だからこそ、「役所で確認する」このひと手間が、安心して住み続けられる家選びにつながるのです。

建物の傾きや大きなひび割れがないか確認する

大阪で「100万円で買える家」を選ぶなら、まず最初にやるべきことのひとつが、建物そのものの状態をよく見ることです。なかでも特に注意したいのが、家が傾いていないか、そして壁や基礎に大きなひび割れがないかという点です。

築年数が古く、長年放置されていたような空き家には、床が斜めになっていたり、壁に深いひびが入っていたりする物件が実際にあります。

たとえば国土交通省が示している資料では、ひびの幅が1mmを超えると補修が必要とされ、3mmを超えると構造そのものに関わる深刻な可能性があるとされています。他にも、床を歩いてみて違和感がある、ドアの開閉がスムーズでないといった点も、建物に歪みが出ているサインです。

「見た目はそれなりなのに、住んでみたら家全体が傾いていた」というような話は珍しくありません。

気になる場合は、専門業者による住宅診断（ホームインスペクション）を依頼することも検討してみてください。費用は3～5万円ほどかかることが多いですが、安心感と後悔のない選択には十分値します。

せっかく大阪で理想的な価格の家を見つけても、住み続けられなければ意味がありません。だからこそ、傾きやひび割れといった“見えづらい不安”を、最初の段階でしっかり確認しておくことが大切なのです。

屋根や外壁に雨漏り跡がないか入念に調べる

100万円で家を買えるとなると、つい「ラッキー！」と思ってしまいがちですが、雨漏りの跡があるかどうかは、購入前に絶対に見ておきたいチェックポイントです。

というのも、見えにくいところで水が入り込んでいると、住み始めてから壁紙が剥がれたり、カビ臭くなったりと、快適とはほど遠い生活が待っている可能性があるからです。

国土交通省が公表している資料（長持ち住宅ガイドライン）でも、雨漏りは住宅の劣化原因として非常に多いケースとされています。特に築年数が古い家は、屋根材や外壁の防水機能がすでに弱っていることも珍しくありません。

防水工事をやり直すには、数十万円以上の出費になることもあります。

たとえば、内見の際には天井の隅や壁の上部にうっすらと茶色いシミがないか、押入れの天井部分にカビ臭さがないか、ぜひ確認してみてください。外から見るときは、屋根の瓦がずれていないか、外壁にひびが入っていないかも要チェックです。

これらのポイントを丁寧に見るだけで、将来の修繕トラブルを未然に防ぐことができます。

見落としが不安な場合は、数万円で依頼できる住宅診断（ホームインスペクション）を活用するのもひとつの方法です。購入費用を抑えたからこそ、長く安心して住めるように、こうした確認は惜しまないでおきたいですね。

電気・ガス・水道がすぐ使える家か確認する

大阪で「100万円で買える家」を見つけたとしても、電気・ガス・水道といった生活インフラが問題なく使える状態かどうかを見落としてはいけません。安さに目を奪われて購入すると、あとから思わぬ出費につながることがあります。

特に注意すべきなのは、長く使われていなかった空き家。こうした物件では、水道が止められていたり、配線が古くなっていて漏電のリスクがあったり、ガス管が劣化して使えなくなっているケースも少なくありません。

修理や工事が必要になると、数万円から数十万円が別途かかることもあります。

実際に見学する際は、ブレーカーが問題なく作動するか、水がスムーズに出るか、ガス設備が残っているかなどを細かく確認しておくと安心です。可能なら、給湯器の型番や設置時期もチェックしておきましょう。

特に築年数の古い家では、給湯器の交換費用が10万～20万円かかることも珍しくありません。

「100万円の家を買ったのに、インフラ整備に追加で30万円かかった…」という声も実際にあります。見た目や価格だけで決めず、生活の土台となる設備が整っているか、冷静に見極めることが大切です。

リフォームにいくらかかるか事前に見積もる

「大阪で100万円の家を買いたい」と考えたとき、まず気になるのは「この価格で本当に住めるのか？」という疑問です。実際のところ、家そのものが格安でも、住める状態にするにはリフォーム費用がかかることを忘れてはいけません。

特に築年数が古く、長らく空き家だった物件には要注意。国土交通省などの資料でも触れられている通り、水まわりや内装、屋根などに不具合があるケースは少なくありません。

少しの修繕でも数十万円、全面的な改修となれば数百万円規模の出費になることもあります。

たとえば、壁紙を張り替えるだけで1部屋数万円。トイレや浴室、キッチンなどの水回りを交換するとなると、あっという間に予算を超えてしまいます。

だからこそ、事前に工務店やリフォーム業者に現地を見てもらい、見積もりを取っておくことが非常に大切です。

「安さ」だけで飛びつくと、あとで「こんなに費用がかかるなんて」と後悔してしまうかもしれません。購入費用と合わせて、リフォーム費用を含めた総予算をきちんと見積もること。これが、後悔しない家選びにつながります。

大阪で100万円で買える家を決断して後悔しないための事前対策

大阪で100万円で買える家を見つけたとしても、購入後に思わぬトラブルや出費が発生することもあります。

安心して新生活を始めるためには、事前にしっかりと確認と準備をしておくことが重要です。

そこで「大阪で100万円で買える家を決断して後悔しないための事前対策」を厳選してまとめました。

費用の内訳や修理履歴、災害リスクの有無など、見落としがちなポイントについて順番に解説します。

購入費用だけでなく名義変更や手数料の総額を出す

「大阪で100万円の家を見つけた！」と喜んだのも束の間、あとから出てくる名義変更や手数料に驚く人は少なくありません。物件価格の安さに目を奪われがちですが、本当に重要なのは、購入にかかる“全体の費用”を最初から把握しておくことです。

例えば、購入後に必ず発生する「名義変更（所有権移転登記）」には登録免許税が必要です。通常は固定資産税評価額の2%程度で、仮に評価額が80万円なら税額は約1万6,000円。加えて司法書士に依頼する場合、その報酬としておおよそ5～10万円ほどかかります。

ここに仲介手数料（物件価格の3%＋6万円＋消費税）、印紙税、不動産取得税などが加わると、総額で30～50万円に達するケースもざらにあります。

このように、購入価格は100万円でも、最終的に必要な出費が150万円を超えることもあるのです。「最初に知っておけば防げた出費だったのに」とならないためにも、契約前に不動産会社へ詳細な見積もりを出してもらい、“住むまでにかかる費用”を明確にしておくことが大切です。

固定資産税や火災保険など毎年の支払いを確認する

大阪で「100万円で買える家」を購入できたとしても、それで終わりというわけではありません。購入後には、固定資産税や火災保険といった“毎年続く出費”が待っています。このあたりを甘く見ていると、思わぬ支出に家計が圧迫されてしまうこともあります。

たとえば固定資産税は、土地と建物の評価額に応じて計算され、標準的な税率は1.4％。都市計画税が加わるエリアでは、0.3％が上乗せされます。

税金以外に、火災や地震への備えとして火災保険や地震保険に加入すれば、その保険料も毎年必要です。実際には、木造の戸建てなら火災保険だけで年間2万～3万円程度が相場になることも。

これらは購入前には見えにくい費用ですが、確実にかかってくる維持費です。

物件の魅力に心が動いたら、その勢いのまま契約に進む前に、一度立ち止まってみましょう。市区町村役場に固定資産税の概算を問い合わせたり、保険会社でシミュレーションをしてみると、毎年の支払い額がおおよそ見えてきます。

家の購入は、ゴールではなくスタート。住んだあとも無理なく維持できるかどうか、そこまで考えておくことが、納得のいく住まい選びにつながります。

市の災害マップで浸水や土砂の危険を調べる

家を買うときに見落とされがちなのが、その土地の「災害リスク」です。とくに100万円で買える家のように価格が安い物件は、過去に被災歴があるケースも少なくありません。

だからこそ、購入前に市の災害マップで浸水や土砂災害の可能性を必ず確認しておくことが大切です。

大阪市をはじめ、多くの自治体では「ハザードマップ」と呼ばれる災害予測地図をウェブ上で公開しています。地図上では、洪水時の浸水深、内水氾濫、土砂災害の恐れがある地域が色分けされていて、一目でリスクが分かります。

実際、大阪市の洪水マップでは、一部エリアで最大3メートル以上の浸水が想定されている地域も存在します。こうした情報を知らずに家を買ってしまうと、後になって思わぬトラブルに見舞われる可能性も。

たとえば「色が濃い部分」は水害リスクが高いことを示しているため、そうしたエリアに家を購入するなら、避難場所や経路の確認、火災保険・地震保険の加入も含めた備えが欠かせません。反対に、ハザードマップでリスクが低いと判断できる地域であれば、安心して住まい探しが進められます。

つまり、家の価格だけに目を向けるのではなく、「その場所に安心して住めるかどうか」を事前に見極めること。災害マップはその判断材料として、非常に頼れる存在です。

売主に過去の修理履歴と不具合を正直に聞く

100万円で家が買えるというと、つい価格だけに目が行きがちですが、実際に住むとなると「これまでどんな修理をしてきたのか」「見えないところに不具合はないか」といった情報がとても重要になります。

購入後に思わぬトラブルが発覚し、追加費用が膨らんでしまう…というのは避けたいところです。

特に大阪で見つかる格安物件は、築年数が経っていることが多く、屋根や水回りなどに手が入っているケースもあります。たとえば、以前に屋根の修繕が済んでいれば、当面の雨漏りの心配は減りますし、逆に一度も手が入っていないとなると早めの対策が必要かもしれません。

配管や土台など、普段見えない部分こそ、過去に問題があったかどうか確認しておくと安心です。

実際、売主の中には修理履歴を写真や領収書と一緒に保管している人もいますし、聞けば丁寧に教えてくれる方も少なくありません。「不具合はありますか？」だけではなく、「いつ、どこを、どんな業者に頼んで修理したか」といった具体的な内容を尋ねてみるのがポイントです。

100万円という手頃な価格でも、購入後に大きな出費が発生してしまっては意味がありません。小さなことに見えても、購入前にしっかりとヒアリングしておくことで、安心して住める家かどうかを見極める手がかりになります。

引き渡し後に問題が出た時の対応を書面で確認する

格安物件に限らず、中古の住宅を買うときには、「買ったあとに何かトラブルが起きたらどうなるのか？」という点が気になりますよね。

特に、大阪で100万円という破格の家を購入する場合、引き渡し後のトラブルにどう対応してもらえるのかを事前に書類で確認しておくことが、とても大切になります。

実際、住宅の売買契約には「契約不適合責任」というルールがあります。これは、家の状態が契約時に約束した内容と違っていた場合に、売主が責任を持つという決まりです（出典：瑕疵担保責任について）。

ただし、すべての物件にこの責任が自動的に付くわけではなく、契約書で明確に取り決めをしていないと、いざ問題が出ても対応してもらえないこともあります。

東京都の公式ガイドによれば、こうした責任には期限があり、多くの場合「1年以内」に申し出をしなければいけないとされています（出典：不動産取引の手引き）。

たとえば、引き渡し後に天井からの雨漏りが見つかったとしても、契約書に「現状渡し」「補償なし」と書かれていたら、買主側の負担で修理しなければならないことも。

逆に「万が一、不具合があれば売主が修理対応する」などの記載があれば、安心して購入に踏み切ることができます。

だからこそ、購入前に「どんなときに売主が対応してくれるのか」を曖昧にせず、契約書に明記しておくことが安心のカギになります。できれば、不動産に詳しい第三者にも目を通してもらうと、さらにトラブルを避けやすくなります。

100万円の家を買って大阪で住むならどこがいい？おすすめエリア５選

大阪で100万円という低予算で家を購入する場合、エリア選びが非常に重要です。

物件価格だけでなく、周辺環境や生活利便性、将来的な資産価値も慎重に見極める必要があります。

そこで「100万円の家を買って大阪で住むならおすすめエリア５選」をまとめました！

実際に購入しやすく、住みやすさも兼ね備えた地域を具体的に紹介します。

自分のライフスタイルに合う場所を見つける参考にしてみてください。

泉州の海側エリアで古い戸建てを探す

大阪で“100万円で買える家”を本気で探しているなら、まず注目してほしいのが泉州エリアの海沿いです。南海沿線を中心に、昔ながらの住宅地にぽつぽつと安価な空き家が見つかるこの地域は、価格と環境のバランスが取れた穴場といえます。

泉州と一口に言っても、泉佐野市や泉南市、貝塚市など個性豊かな町が並び、生活に必要な施設は一通り揃っています。都心と比べると家賃相場も下がり、同じ100万円でも手が届く物件が明らかに多いのが特徴です。特に泉南郡の一部では、実際に100万円前後で取引される戸建て住宅も出てきており、現実味のある選択肢となっています。

たとえば泉南市では、自然の多さと駅からの距離のバランスを理由に、静かに移住希望者が増えている傾向も見られます。現地の不動産会社に相談すれば、「住めるレベルの家を格安で購入して、DIYでじっくり整える」という選択肢も可能です。中古物件を扱う専門業者や、空き家バンクの情報を活用するのも有効でしょう。

少し駅から離れてもかまわない、海が好き、のんびりとした暮らしを望む。そんな方にとって、泉州の海沿いは予算100万円で手に入る数少ない“リアルに住める家”の選択肢だと思います。

高石市で小さめの空き家を狙って探す

「大阪で100万円の家を探すなら、どこが現実的なのか？」という問いに対して、高石市は意外なほど注目に値します。大阪市内から電車で30分ほどの距離にありながら、都市の喧騒とは程よく距離を置いた静かな住宅街が広がるこの街には、ひっそりと空き家が点在しています。

実際に高石市では、地元の空き家バンク制度を活用して、空き家を次の住人へとつなぐ取り組みが進められています。市の公式サイトには、売買希望の空き家が登録されており、築年数は経っているもののしっかりした構造の戸建てが、驚くほど手頃な価格で紹介されています。

中には100万円に限りなく近い物件も確認でき、希望条件に合えば即問い合わせも可能です。

高石市が選ばれる理由は、価格の安さだけではありません。南海本線や阪和線など複数の路線が利用できるアクセス性に加え、学校や商業施設、公園などの生活インフラも充実しており、移住後の暮らしをイメージしやすいのが強みです。

小ぶりな空き家を自分好みにリノベーションして住む、という選択肢も現実味を帯びてきます。

100万円という限られた予算で、生活の土台となる「家」を見つけるなら、高石市のような“ほどよい距離感”の街を見逃す手はありません。堅実に、そして長く住める家を探すなら、まずこの街をチェックしてみてください。

松原市で古いテラスハウスを中心に探す

もし「大阪で100万円で買える家はないだろうか？」と本気で考えているなら、松原市で古いテラスハウスを中心に探してみると現実味が出てきます。

大阪市内から電車で30分圏内という立地に加え、物件価格の相場が抑えられているため、条件次第では100万円にかなり近い予算で家を手に入れることも不可能ではありません。

松原市内では、築年数が40年以上のテラスハウスがちらほらと売りに出されており、中には200万円前後で取引されるものも見られます。駅から徒歩圏にある物件もあり、通勤や買い物にも困らないのが魅力です。

リフォームは必要になりますが、古さゆえの温もりがあり、「自分好みに手を加えて住みたい」と考えている方にはちょうどいい選択肢です。

実際にネットの不動産情報を定期的にチェックしていると、条件に合う物件がぽつぽつと出てきます。掲載されたら早めの行動がカギになります。特に100万円台前半の物件は人気が高く、すぐに成約してしまうケースが多いため、迷っている暇はありません。

松原市の魅力は、価格だけではありません。下町らしい雰囲気が残る穏やかな住宅街や、子育て世帯にうれしい公園の多さなど、暮らしやすさも評価されています。

予算を抑えつつ、大阪近郊に自分の家を持ちたいという人にとって、松原市で古いテラスハウスを探すのは、現実的で価値のある選択と言えるでしょう。

大阪北部の能勢町で自然に近い家を探す

都会の喧騒から少し距離を置いて、緑豊かな場所でゆっくりと暮らしてみたい──そんな方にぴったりなのが、大阪府の北端に位置する能勢町です。

市街地から離れている分、物件の価格が抑えられているのが魅力で、実際に100万円前後で購入可能な中古住宅が見つかるケースもあります。

能勢町は山と田畑に囲まれた、いわば“里山の暮らし”が楽しめるエリアです。大阪市内からは車で1時間ほど。毎日の通勤には少し不便かもしれませんが、在宅ワーク中心の生活をしている方や、週末だけのセカンドハウスを検討している方にとっては十分に選択肢に入ります。

実際に売り出されている物件の中には、築年数は経っているものの、手を加えれば十分住める古家付きの土地もあります。条件が合えば、100万円台、あるいはそれ以下の物件に出会える可能性もあります。

現地を訪れて周辺環境を確認したり、町役場に相談することで、ネットでは見つからない掘り出し物に出会えることもあるでしょう。

自然に囲まれた暮らしを希望しつつ、費用も極力抑えたい。そんな希望を叶えるために、能勢町という選択肢は意外なほど現実的です。

南河内の山側エリアで土地付きの古家を探す

「大阪で100万円の家を探したいけれど、本当にそんな物件あるの？」と思ったとき、南河内エリアの山あいの地域に目を向けてみると意外な発見があります。都市中心部では到底考えられない価格帯の物件が、現実に出てくるからです。

たとえば、大阪府内でも南東部に広がる富田林市や河南町、太子町といったエリアでは、土地付きの古家が空き家バンクなどを通じて低価格で紹介されているケースが見られます。特に山に囲まれた地域では空き家の放置が問題になっており、自治体が積極的に移住希望者に情報を提供しています。

実際に河南町では、古家付きで200万円以下の取引事例もあり、価格交渉や条件次第では100万円台での購入も視野に入るでしょう。こうした物件の魅力は、土地がしっかり付いている点です。使い道次第で家庭菜園やガーデニングも可能になり、暮らしの幅がぐっと広がります。

もちろん、物件の状態にはばらつきがありますし、リフォームやライフラインの確認も欠かせません。それでも、「100万円で大阪に家を持ちたい」という強い思いがあるなら、南河内の山側はその夢を形にできる可能性を秘めたエリアです。

【Q＆A】大阪で100万円で買える家に関するよくある質問

最後に大阪で100万円で買える家に関するよくある質問をまとめました。

訳あり物件の見つけ方や、実際にマンションはあるのか、他の関西エリアの可能性、資産価値の維持しやすい地域まで、購入前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説します。

大阪の訳あり激安物件はどこで見つかる？

大阪で訳ありの激安物件を探すなら、最初から「理由がはっきり書かれている場所」を見に行くのが近道です。

価格が極端に安い家は、安い理由が必ずあります。その理由を隠さず公開している代表例が裁判所の競売物件です。競売物件情報サイトBITでは、大阪エリアを指定して検索でき、物件の状況や資料も確認できます。

大阪で100万円で買える家を探している場合、出どころが曖昧な情報より、根拠が整理されている情報源を使う方が、結果的に安心して判断しやすくなります。

大阪で100万円以下のマンション物件は実際にある？

結論から言えば、「あるにはある」というのが現実です。大阪市内やその周辺では、築年数がかなり古かったり、管理費の負担が大きかったりする事情から、100万円以下で出されるマンションも見つかることがあります。

ただし、注意したいのがその後のコスト。マンションは戸建てと違って、毎月の管理費や修繕積立金がかかります。購入価格だけで判断すると、「思ったより高くついた…」なんてことにもなりかねません。

競売サイトや訳あり物件の掲示板などではこの価格帯の物件がときどき出ますが、選ぶ際は「買った後にかかるお金」まで含めて考えるのが現実的です。

関西で100万円で買える家は大阪以外にもある？

100万円で買える家は、大阪だけに限った話ではありません。関西全体に目を向けると、兵庫、奈良、和歌山、滋賀などでも同じ価格帯の住宅が見つかる可能性があります。

人口が少ない地域や築年数がかなり古い住宅は、買い手が付きにくく価格が下がりやすいためです。裁判所の競売物件は地域をまたいで検索できるので、大阪にこだわり過ぎず周辺エリアも一緒に見ると、選択肢は一気に広がります。

予算100万円でも、視野を少し広げるだけで現実的な候補が増えていきます。

大阪で資産価値が落ちない街ランキングは？

大阪で「資産価値が落ちない街」をランキングで一つに決めるのは、正直なところ難しいです。なぜなら、資産価値は駅からの距離、周辺環境、築年数、災害リスクなど複数の要素が重なって決まるためです。

そのため、ランキングを見るよりも、実際の数値を確認する方が判断しやすくなります。国土交通省の不動産情報ライブラリや地価公示では、エリアごとの地価や取引事例を確認できます。

大阪で100万円で買える家を選ぶ際は、順位よりも数字を見て判断する方が納得しやすくなります。

まとめ：大阪で100万円で買える家の探し方と物件選びのポイント

大阪で100万円で買える家の探し方と物件選びのポイントをまとめてきました。

改めて、大阪で100万円で買える家の探し方７選をまとめると、

そして、大阪で100万円で買える家に関する重要ポイントもまとめると、

「大阪で100万円で買える家」というテーマは、夢物語ではなく現実的な選択肢です。

不動産サイト、空き家バンク、公的機関の情報を駆使し、泉州や松原市など地域の特性を理解することで、お得な物件と出会えます。

ただし、価格の安さに目を奪われず、法的・物理的なチェックを怠らないことが成功の鍵です。

将来的に後悔しないためにも、費用全体や維持コスト、地域の生活環境までしっかり見極めましょう。