家づくりでベランダのない家は後悔する?その結論と5つのメリット・デメリットを紹介

「家づくりでベランダのない家は後悔するってホント?」

「ベランダのメリットデメリットは?後悔しないためのポイントは何?」

家づくりを考える中で、「ベランダは本当に必要か」と悩んでいませんか?

最近では、洗濯動線やメンテナンス性を重視してベランダを設けない間取りも増えています。

しかし一方で、「ベランダがないと後悔した」といった声も少なくなく、将来の暮らしやすさに不安を感じている方も多いはずです。

そこで本記事では、ベランダなし住宅のメリット・デメリットを整理し、後悔しない間取りの工夫具体的な対策をご紹介します。

初めての家づくりで失敗したくない・迷いや不安を解消したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

ベランダなし住宅で後悔しないための3つの結論

  • 洗濯や布団干しの動線と設備を工夫すればベランダなしでも快適に暮らせる
  • ガス乾燥機や室内物干しを活用することで洗濯ストレスを大幅に減らせる
  • 事前に間取り設計と収納を考えれば「ベランダがないと後悔」は十分回避できる

ベランダのない家でも、工夫次第で快適な暮らしは実現可能です。

家事動線を整え、乾燥機や収納を上手に取り入れることで、“ベランダがない=後悔”を感じることなく、効率的な毎日が送れます。計画段階での工夫が何より大切です。

【結論】家づくりでベランダのない家は後悔する?

ベランダのない家にして後悔するかどうかは、「暮らし方」と「洗濯の優先順位」によって大きく変わってきます。結論から言えば、室内干しが中心の生活スタイルであれば、ベランダがなくてもほとんど不満を感じることはありません。

実際、住宅業界の統計では、バルコニーのない家は2018年には全体の1割ほどだったのが、2022年には3割を超えるまでに増えているというデータがあります。

つまり、今は「ベランダをつけない選択」が当たり前になりつつあるのです

特に注目したいのは、天候に左右されずに洗濯ができる快適さや、花粉・黄砂を気にしなくていい安心感。さらに、防水工事などの維持費や掃除の手間が減ることで、家事やメンテナンスの負担も大きく軽減されます。

とはいえデメリットがゼロというわけではありません。梅雨時などは室内干しが増え、湿気がこもりやすくなりますし、乾きにくさやカビ対策も必要になります。また、布団を外に干せない点は、人によっては不便に感じるかもしれません。

防犯面でも、ベランダは空き巣の侵入経路になりやすいという指摘があります。ベランダがないぶん安心感が増すという側面も見逃せません。

つまり「ベランダがない=後悔する」という単純な話ではなく、自分たちの暮らしに合った家事動線や洗濯環境が整っていれば、ベランダなしでも快適に過ごせる家は十分に実現できるということです。

ホントに後悔する?ベランダのない家を選ぶ5つのメリット

家づくりでベランダのない家を検討している方の中には、「本当に後悔しないのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

実は、ライフスタイルや住環境によっては、ベランダがないことで得られるメリットも数多く存在します。

ここでは、「ホントに後悔する?ベランダのない家を選ぶ5つのメリット」と題して、日々の家事や生活をより快適にする理由を具体的にご紹介します。

後悔しない選択をするために、前向きな視点からもぜひ参考にしてみてください。

天候に左右されない室内干しで洗濯がラクになる

「今日は晴れるって言ってたのに、急に雨が降ってきた…」──そんな経験、ありませんか?洗濯物がびしょ濡れになり、ため息をついたことがある方も多いはずです。ベランダがない家と聞くと「本当に後悔しない?」と不安になるかもしれませんが、実は室内干しに切り替えることで、逆に洗濯がぐっとラクになるケースもあるのです。

なによりの強みは、天気に振り回されないこと。外の空模様を気にせず、時間を選ばずに干せるから、忙しい共働き世帯や子育て中の家庭には大きな安心感があります。

実際も東京ガスの調査でも、洗濯物を「花粉やPM2.5などから守るために室内干しを選んでいる」という声が増えており、その割合は年々高まっているとのことです。

たとえば、夜に洗濯をする習慣がある家庭では、外干しが難しくなりがちですが、室内干しならまったく問題ありません。除湿機やサーキュレーターを併用すれば、乾きも早く、室内の湿気対策にもなります。花粉や黄砂の季節も、神経質にならずに済みますね。

「ベランダがないと困る」と感じていたのに、ふたを開けてみたら「むしろ便利だった」と感じる人が多いのも、実際の声としてよく聞かれます。洗濯に関してだけ言えば、ベランダがないからこそ得られる快適さが、想像以上に暮らしをラクにしてくれるかもしれません。

花粉や黄砂の付着を避け家族の負担を減らせる

春や初夏になると、洗濯物を外に干すたびに「今日は大丈夫かな…?」と空を見上げてしまう方も多いのではないでしょうか。とくに気になるのが、花粉や黄砂の付着。干したばかりのタオルがザラついたり、衣類からかすかに土っぽいにおいがしたりそんな経験をしたことがある人も少なくないはずです。

実際、黄砂は直径0.2~20μmの微細粒子で、洗濯物の汚れやアレルギー様の症状の一因になり得ます(出典:黄砂の濃度と視程の関係)。こうしたリスクを避ける手段として、家そのものを「外干ししない設計」にする人が増えています。具体的には、ベランダを設けず、最初から室内干しを前提にした間取りにするという選択です。

これにより、季節や天気を気にせず、いつでも安心して洗濯ができます。洗濯物を取り込んだあと、コロコロで花粉を取る時間がなくなっただけでも、家事がずいぶんラクになったと感じるはずです。

「ベランダがないと後悔するのでは?」と心配になる気持ちもよくわかります。ただ、花粉や黄砂のストレスから家族を守るという観点で考えると、ベランダがない家には、むしろ暮らしの質を高める可能性があるのです。

掃除の手間が減り毎日の家事負担を軽くできる

ベランダがない家を選ぶことの意外なメリットとして、「掃除が本当にラクになる」という点があります。実際に暮らしてみるとよくわかりますが、ベランダという空間は想像以上に汚れがたまりやすく、こまめな掃除が欠かせません。雨風で飛ばされたホコリや砂、鳥のフン、落ち葉など、放っておけばすぐに黒ずみやコケの原因になります。

国交省の資料(マンション管理標準指針)でも、「ベランダは外部に面しているため、定期的な清掃が必要」と明記されています。また、専門の清掃業者による記事でも、ベランダの清掃頻度は月に1回程度が理想とされており、これを自分で行うとなれば、時間も労力もそれなりにかかります。

一方、ベランダのない住まいでは、こうした外掃除から完全に解放されます。室内干しスペースに埃や落ち葉が入り込むことはまずなく、そもそも汚れ方が全く違います。掃除の頻度も手間も大きく減るため、日々の家事負担を少しでも軽くしたい人にとっては、大きなメリットと言えるでしょう。

「ベランダがないと後悔するかも」と感じるかもしれませんが、掃除という日常的なタスクの負担が確実に減るという点では、むしろベランダなしの選択が正解だったと感じるケースも少なくありません。家事に追われがちな日々を少しでもラクにしたいなら、「そもそも掃除しなければならない場所を減らす」という視点も、家づくりの大事なヒントになります。

防水工事や点検が不要で長期の維持費を抑えられる

ベランダのない家にして良かった、と思える理由のひとつが「維持費の安さ」です。あまり意識されない部分かもしれませんが、実はベランダって、定期的なメンテナンスが欠かせません。

外に突き出た構造だから、日差しや雨風の影響をダイレクトに受けます。放っておけば、床の防水シートが劣化してひび割れたり、雨漏りの原因になったり。10年に1度は点検と防水工事が必要と言われていて、例えば10㎡のベランダだと、その工事だけで10~20万円前後かかることも珍しくありません。

実際、住宅の防水メンテナンス専門業者のサイトでも「1㎡あたり1~2万円が目安」とされています。

もちろん、必要なコストではあるのですが、「ベランダを作らない」という選択をすれば、そもそもこの出費自体が不要になります。点検もいらず、工事もなし。浮いた費用を他の家づくりに回せるのは、大きな安心材料です。

長く住む家だからこそ、見えにくいランニングコストまで視野に入れて判断したいところです。後から「こんなに維持費がかかるなんて…」と後悔しないためにも、「ベランダなし」という選択肢は、費用面から見ても十分価値があります。

空き巣の足場や目隠しが減って防犯面で安心できる

「ベランダは本当に必要なのか?」と悩んでいるなら、防犯という視点で一度立ち止まって考えてみてください。実は、ベランダがあることで空き巣に狙われやすくなるケースがあるんです。

たとえば、ベランダの手すりや目隠しルーバーは、本来プライバシーを守るためのものですが、裏を返せば“人目につかずに身を隠せる空間”をつくってしまっているとも言えます。実際、警察庁の調査でも、ベランダの死角が侵入リスクを高めると報告されています。また、足場になりやすい室外機や物置、庭木などが近くにあると、2階でも油断はできません(出典:参考資料)。

事実、ベランダから侵入される事例は少なくなく、雨どいや給排水管を伝って登られたケースも報告されています。一方で、ベランダのない家は外壁がすっきりしており、登る足場も少ないため、物理的に侵入が難しいとされます。これは、建築や防犯の現場でも「狙われにくい家のかたち」として評価されています。

「ベランダがないと後悔するかも」と不安になる気持ちはよくわかります。でも、防犯を重視したいなら“あえて作らない”という選択が、家族の安心につながるかもしれません。目には見えにくいけれど、大切な「安全」という資産を守るための選択肢として、十分に検討する価値があります。

後悔した声が目立つベランダのない家を選ぶ5つのデメリット

ベランダを設けない家づくりは、掃除や維持管理の面では魅力がありますが、一方で住み始めてから不便を感じるという意見も少なくありません。

この「後悔した声が目立つベランダのない家を選ぶ5つのデメリット」では、実際に後悔につながりやすいポイントを具体的に紹介し、失敗を避けるための参考になる情報をお伝えします。

室内の湿気が増えてカビやダニが発生しやすい

ベランダがないと洗濯物を室内に干す機会が増えますが、その分、部屋の中に湿気がこもりやすくなるのは避けられません。特に梅雨時や冬場の閉め切った室内では、湿度が60%を超える状態が続くと、カビやダニが増えやすくなります(出典:健康・快適居住環境の指針)。

実際、東京都が公開している資料(室内空気環境の管理)でも「カビの予防には湿度を60%以下に保つことが望ましい」と記載されています。また、大学機関の調査では、室内干しによって湿度が平均で10%前後上がるというデータもありました。

たとえば、寝室に洗濯物を干すようになると、布団の湿気が抜けにくくなり、ダニが好む環境ができあがってしまいます。さらに換気を十分にしなかった場合、窓際や壁紙の裏にカビが発生することも。実際にそういった住環境の悪化に悩まされている家庭も少なくありません。

もしベランダのない家を選ぶなら、後から後悔しないように、あらかじめ除湿機や24時間換気システムの導入、部屋干し専用スペースの設計などを検討しておくことがとても大切です。湿気対策をしっかりと講じれば、「ベランダがないこと=暮らしにくい」という不安は解消できます。

部屋干し臭が出やすくリビングの快適さが下がる

ベランダがない家に暮らしてみると、意外と悩まされるのが「洗濯物のにおい」です。特に室内干しが増えると、生乾き臭がどうしても気になってきます。洗いたてのはずのタオルから、なんだかモワッとしたにおいが漂ってきた経験、ありませんか?

このにおい、原因はズバリ“雑菌”です。洗濯で落としきれなかった皮脂や汚れが、湿気と時間によって繁殖し、独特のにおいを放つようになります。GUNZEの調査でも、洗濯物が乾きにくい梅雨時期は特に臭いが強くなりやすいとされています。

ai設計事務所の住まいづくりブログでも「室内干しをしている空間は空気の流れが悪くなりやすく、乾きにくさが臭いに直結する」といった指摘があります。

とくにリビングやダイニングなど、家族が集まる空間に洗濯物を干していると、どうしても生活感が出てしまううえに、「家全体がにおうような気がする…」と感じる人も少なくありません。来客があった日などは、ちょっと気まずい思いをすることも。

ベランダのない家にしたことで、「洗濯物は基本リビング干し」が当たり前になると、こうしたにおいの問題や空間の快適性に影響するのは避けられません。家を建てる段階で、部屋干し専用の空間や換気設備、除湿機との併用を検討しておくことが、後悔しない家づくりにつながるポイントになりそうです。

雨の日は室内干しが増えて乾きにくい

雨が続く日々、洗濯物がなかなか乾かないと感じたことはないでしょうか。特にベランダがない家では、外に干せないぶん室内干しに頼ることになりますが、これが意外と大きなストレスになるのです。

実は、洗濯物が乾く速さには「湿度・温度・風通し」の3つが関係していて、特に湿度が高い日は空気中に水分が飽和状態になっているため、どうしても乾きが悪くなります(出典:計画日消費水量等の決定)。しかも、室内に干すことで逆に部屋の湿度も上がってしまい、乾くまでの時間がさらに延びてしまうという悪循環に陥りやすいのです。

実際、ある実験では、室内でただ干した場合は約18時間、扇風機を併用すれば10時間強、除湿機を使うと7時間ほどで乾いたという結果が出ています(出典:参考文献)。つまり、工夫をすれば対策は可能ですが、設備がなければ「部屋中が洗濯物だらけでジメジメ…」という状況が続くこともあるのが現実です。

ベランダのない家を選ぶこと自体が失敗というわけではありません。ただ、こうした梅雨時の生活のしづらさまで想像しておかないと、「やっぱりベランダをつけておけばよかった」と後悔する声につながってしまいます。事前に乾燥環境を整えておくことが、快適な暮らしには欠かせません。

洗濯物で室内が散らかり生活感が出やすい

ベランダを設けない間取りにした家では、洗濯物を室内に干すのが日常になります。その結果、生活感が目立ちやすくなることは、意外と見落とされがちです。

たとえば、日中も洗濯物がリビングに吊るされていると、空間に「片付いていない印象」が残ってしまいます。ESSE onlineの記事では、リビングに干された洗濯物が視界に入り続けることで「なんだかくつろげない」と感じるケースもあると紹介されています。

また、干す・たたむ・しまう場所が家の中でバラバラだと、途中で洗濯物が“置きっぱなし”になりやすいのも事実。特に子育て世帯や共働き家庭では、夕方~夜に洗濯を回すことが多く、リビングの一角にハンガーがずっと下がっている…という光景も珍しくありません。

ある方の実例では、「2階リビング+ベランダなし」の間取りにした結果、夜間に干した洗濯物がソファの真上にくる配置となり、「せっかくくつろぎたいのに、常に洗濯物が視界にあって落ち着かない」とのこと。

室内干しを前提にするなら、見た目の印象や動線までしっかり設計しておく必要があります。「洗濯物で室内が散らかって見える」といった後悔を避けるには、ランドリールームの設置や、干す・しまうの流れがスムーズな家事動線を間取りに取り入れるのが理想です。

二階で布団や大物を天日干しできず不便に感じる

ベランダのない家で意外に困るのが、布団や大きな洗濯物を外で干せない場面です。晴れた日に布団を外へ出して日光と風にあてると、湿気が抜けて寝心地が大きく変わります。

実際、東京ガスが紹介する家事情報でも、天日干しは「ふっくら感を戻しやすい」とされています。一方、ベランダを省いた間取りでは、こうした“外に干す場所”が確保しにくいため、結局、室内干しが中心になります。

例えば、敷布団をリビングに立てかけて乾かしたり、二階の廊下に並べたりと、家の動線に影響が出たという声もあります。「晴れているのに外に干せないのがもったいない」と感じる方も少なくありません。

家づくりでベランダをなくす選択をするなら、布団をどう乾かすのかを先に考えておくと後悔を防ぎやすくなります。干す場所や道具の置き場まで含めて計画しておくと、暮らしはずっと楽になります。

ベランダのない家を選んで後悔しない・向いている人の特徴とは

「ベランダがない=後悔」を避けるためには、自分や家族の暮らし方にベランダが本当に必要かを見極めることが大切です。

ベランダを設けない設計にも多くのメリットがありますが、それが誰にとって快適なのかはライフスタイル次第です。

ここでは、ベランダのない家を選んでも後悔しにくい、向いている人の特徴を紹介します。

室内干しが中心の生活スタイルの人

普段から洗濯物を室内に干しているご家庭なら、ベランダのない家でも特に不便を感じることは少ないかもしれません。

実際、花粉が飛びやすい春先や黄砂が気になる季節には、外に干すよりも室内のほうが安心です。最近では、共働き家庭の72.1%が日常的に部屋干しをしている(常時が49.5%)という調査結果もあり、天候に左右されない洗濯スタイルが主流になりつつあります。

たとえば、夜のうちに洗濯を済ませて室内で干す方なら、除湿機やエアコンの除湿機能、扇風機などを併用することで、時間をかけずにしっかり乾かせます。衣類同士の間隔を空けて風通しを良くするだけでも、乾燥効率やニオイ対策に効果があるとされています。

こうした工夫が日常に定着しているなら、ベランダに頼る必要はほとんどありません。むしろ、室内干しが快適にできるよう間取りや動線を整えておけば、天候の心配もなく、洗濯がスムーズにこなせる住まいになります。

ガス乾燥機や乾燥機付き洗濯機を使う人

「外に干す必要がないから、天気を気にしなくていい」。これは、ガス乾燥機や乾燥機付き洗濯機を使っている方がよく口にする言葉です。

実際、ガス式なら6kgの洗濯物も1時間ほどでカラッと乾くため、共働き家庭など時間に追われる暮らしにもぴったり。電気式でも、ヒートポンプタイプなら約98分で乾燥が完了するので、洗濯から片付けまでをスムーズにこなせます(出典:参考文献)。

たとえば、夜に2回洗濯を回したい日も、1回目の乾燥中に2回目の洗濯ができるので、翌朝にはどちらも終わっているという流れがつくれます。こうした洗濯の“回転力”があれば、「ベランダがなくて困った」と感じるシーンはほとんどないでしょう。

雨の日でも、花粉が飛ぶ春先でも、洗濯のルーティンが崩れない。そんな暮らし方ができる人にとっては、ベランダの有無は重要な問題ではなくなります。むしろ、なくても快適に暮らせると感じるはずです。

花粉や黄砂が気になり外干しを避けたい人

花粉や黄砂の影響が気になる人にとって、洗濯物を外に干すのは悩みの種になりがちです。布団や衣類に付着したまま家の中へ持ち込むと、くしゃみや鼻のムズムズが続き、日常の快適さが大きく損なわれます。

実際、洗濯物に付着して入り込む花粉の割合は決して少なくありません。そのため、最初から室内干しを前提にした暮らしを選ぶ方が、余計なストレスを感じにくい生活につながります。

たとえば、換気のしやすいランドリールームや、除湿・送風を組み合わせた室内干しスペースがあると、洗濯が無理なく回ります。乾きやすさも保ちやすく、部屋の空気が重くならずに済むため、家族が集まる空間の居心地を保ちやすいのもメリットです。

花粉や黄砂が気になる時期が長い地域に住んでいる人ほど、ベランダの有無より「家の中で快適に干せるか」が大切になります。こうした生活スタイルが自然と合っている人なら、ベランダがない家でも後悔しにくいと言えます。

小さな子どもや共働きで洗濯を時短したい人

子どもが小さいうちは、1日に何度も洗濯機を回すことになります。肌着やタオルがすぐに汚れたり、おねしょで夜中にシーツを替えることもありますよね。そんな日常に追われる中で、毎回ベランダに干して取り込む作業は、正直なところ手間がかかりすぎます。

特に共働き家庭では、朝と夜の限られた時間で家事を済ませる必要があるため、天気に左右されず、室内で効率よく洗濯ができる環境は大きな味方です。実際、共働き世帯のうち約72%が室内干しを取り入れているという調査結果も出ています。洗濯を家の中で完結させるのは、今や一般的な選択肢です。

ガス式の衣類乾燥機なら、1回の乾燥にかかる時間は約1時間。電気式と比べてもスピード感が違いますし、仕上がりもふんわりしていて気持ちがいいです。衣類乾燥除湿機を併用すれば、室内干しでも6~7時間ほどでしっかり乾きます。夜干して、朝には着られる状態になっているのは、とてもありがたいです。

忙しい毎日を過ごす家庭にとっては、「干す場所よりも、どう時短できるか」が重要です。ベランダがない家でも、工夫次第で洗濯のストレスはぐっと減らせます。

掃除やメンテナンスの負担を減らしたい人

毎日の家事や子育てに追われるなかで、「家そのものの手入れにまで手が回らない」と感じる人は少なくありません。

実際、ベランダの掃除は想像以上に面倒です。砂ぼこり、落ち葉、鳥のフン……放っておけばすぐに汚れが溜まり、定期的にブラシでこすったり、水を流したりする必要があります。しかも鳥のフンには細菌やウイルスが含まれることもあり、衛生面でも注意が必要です。

さらに、見落とされがちなのが「防水メンテナンス」。ベランダの床は10年を過ぎると防水層が劣化し始め、工事が必要になるケースが出てきます。費用の目安は1㎡あたり約2万5千~4万円。仮に4㎡あれば10万円を超える出費です。

こうした負担を先回りして減らす方法のひとつが、そもそもベランダを作らないという選択肢。室内干しに特化した家づくりにすれば、掃除の手間も定期的な点検や工事の手配も不要になります。毎日を忙しく過ごす人ほど、こうした“余計な家事”を削る工夫が、暮らしのゆとりにつながります。

ベランダのない家に決めて後悔しないための間取りづくりのポイント5選

ベランダを設けない選択をしても、工夫次第で洗濯や暮らしやすさに困ることはありません。

家づくりを成功させるには、日々の家事がスムーズに回るような間取りが重要です。

そこで「ベランダのない家に決めて後悔しないための間取りづくりのポイント5選」をまとめました。

快適な生活を実現するために押さえておきたい動線や設備の工夫を具体的に紹介します。

天井物干しやホスクリーンを標準で設置する

ベランダをつくらない場合、洗濯物をどこに干すのかが気になりますよね。そんなときに役立つのが、天井に取り付ける物干し金具やホスクリーンです。

天井から竿を下ろして使うタイプなら、2本+竿で約15kgほど干せるモデルがあり、家族分の洗濯でも十分まかなえます。また、天井埋め込みタイプには耐荷重が8kgほどのものもあり、見た目がすっきりして生活感が出にくいのも魅力です。

リビングや洗面室の一角に設置して、エアコンの風やサーキュレーターを軽く当ててあげると乾きやすく、部屋干し特有のにおいも抑えられます。衣類を詰め込み過ぎず、10cmほど間隔をあけるとさらに乾きやすくなります。

間取りの段階で「どこに干すか」「動線が短いか」を決めておくと、日々の家事がかなり楽になります。使わない時は竿を外したり、金具を収納できるタイプを選ぶと、部屋の雰囲気も損なわずに使えます。ベランダがなくてもストレスなく暮らせる工夫の一つです。

洗う・干す・しまうが近い家事動線を作る

ベランダがない家でも、洗濯をストレスなくこなしたいなら、家事動線の工夫が欠かせません。なかでも「洗濯機で洗う」「室内で干す」「収納へしまう」という一連の流れがスムーズに進められる間取りは、想像以上に日々の手間を減らしてくれます。

たとえば、ランドリールームとファミリークローゼットを隣り合わせに配置すれば、洗濯物を持って家の中を移動する必要がほとんどありません。実際、住宅会社の実例でもこの動線を採用する家庭が増えており、「洗濯の時間が短くなった」「片づけが苦じゃなくなった」といった声がよく聞かれます。

さらに、浴室・脱衣所・ランドリースペース・収納が一直線につながるように設計すれば、濡れた衣類をその場で干し、乾いたらそのまま隣のクローゼットへ片づけられます。これにより、部屋が散らからず見た目もスッキリ。洗濯に関する行き来や動作が減り、家事全体の負担が軽くなるのを実感できます。

「ベランダがない=洗濯が不便」と感じている方こそ、家づくりの段階でこの動線設計を意識しておくと、暮らしやすさがまったく違ってきます。

ランドリー横にファミリークローゼットを直結

洗濯が終わったあと、重たいバスケットを持って家の中をぐるぐる移動するのは、意外とストレスですよね。だからこそ、ランドリールームのすぐ隣にファミリークローゼットを設ける間取りが、今とても注目されています。

洗って、干して、取り込んで、そのまま横の収納へ。わざわざ別の部屋に運ばなくてもいいので、家事の動線がぐっと短くなります。最近では、「洗面室→ランドリー→ファミリークローゼット」が一直線につながる間取りが増えていて、家事効率が高いと評判です。特に共働き家庭や小さなお子さんがいるご家庭にはぴったりの工夫と言えるでしょう。

たとえば、ある施工事例では、室内干しスペースと収納棚を一部屋にまとめて配置することで、干して乾いた服をその場でたたみ、すぐに収納できるようにしていました。「干したものがそのまま散らかることもなく、洗濯物が滞留しないから助かっている」といった声も多く見かけます。

ベランダがない家でも、こうした間取りの工夫さえあれば、「不便だったかも…」という後悔は大幅に減らせます。動線を見直すだけで、家事がこんなにラクになるんだと実感できるはずです。

ガス式衣類乾燥機を導入し乾燥時間を短縮する

洗濯物がなかなか乾かないと、家事の段取りがずれて一日がうまく回らない──そんな悩みを抱える家庭は少なくありません。特にベランダのない家では、部屋干しの機会が増えるため、乾燥までの時間がネックになることがよくあります。

そんな時に頼りになるのが、ガス式衣類乾燥機です。電気式と比べてパワーが段違いで、たとえば乾太くんなら6kgの洗濯物を約60分でカラッと仕上げてくれます。一般的な電気式の乾燥機と比べると、なんと1/3ほどの時間で済む計算です。

実際に導入した家庭からは、「夜に2回洗濯しても、朝にはすべて畳める状態になっている」といった声も聞かれます。乾燥中に次の洗濯を回せば、効率よく家事が進み、忙しい朝の支度時間もスムーズになるというわけです。

導入を検討するなら、設計段階でガス配管や排湿ダクトの位置を決めておくと後悔がありません。設置場所も確保しやすくなりますし、後から工事を追加する手間や費用も省けます。

「ベランダがない=不便」と思われがちですが、ガス乾燥機を取り入れることで、洗濯のストレスは一気に減らせます。毎日の家事が格段にラクになるうえ、天候に左右されない安心感も得られるのです。

布団干しの場所と道具の置き場を最初に決める

新築でベランダを設けないと決めたなら、布団をどこでどう干すかは最初に考えておきたいポイントです。あとから場所を確保しようとしても、スペースや風通しが足りず「やっぱりベランダが必要だったかも…」と後悔につながることがあります。

実際、布団の乾燥において重要なのは「日差し」ではなく「湿度」と「風通し」だと言われています(出典:室内環境対策)。さらに、最近の布団乾燥機は30~60分でダニ対策までこなす高性能なものも多く、室内でのメンテナンスも十分可能です(出典:ホコリと湿気対策がカギ)。市販の折りたたみ式スタンドも、使わない時はクローゼットに収納できるので邪魔になりません。

例えば、洗濯機のそばに布団干し用のスペースと収納場所を確保しておくと、出し入れがラクで家事の流れもスムーズになります。突っ張り式のワイヤーを使ってベッドの上に干し場をつくるという工夫も、限られた空間を活かすにはおすすめの方法です。

「ベランダがないから不便かも」と不安を感じる前に、暮らしの中で自然に使える場所と道具を先に決めておくこと。それが、ベランダなしの家でも快適に暮らすための大事なポイントです。

【完全無料】間取りプランや家づくりのアドバイスを無料でもらえる裏ワザ

家づくりを本格的に考え始めたなら、まず試してほしいのが「タウンライフ家づくり」という無料のサービスです。

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特に「ベランダをつけるかどうか」で悩んでいる方には、この比較が大きなヒントになります。例えば、ある会社は室内干し前提の間取りを提案してくれたり、別の会社は布団干しのスペースに配慮したプランを出してくれたり。自分では思いつかなかった選択肢が広がるのも魅力です。

実際、公式サイトによれば、間取りや土地提案、資金計画の3点セットを無料で提供している住宅会社は、全国の注文住宅会社の中でも限られた「信頼できる提携企業」に厳選されており、その数はなんと1,200社以上!

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展示場めぐりに時間を取られず、複数社の提案を自分のペースで比較検討できるという点も、忙しい共働き世帯にはありがたいポイント。「ベランダがない家にして後悔しないか」をしっかり検討したい、夢のマイホームで失敗したくない方は、ぜひ一度試してみてください。

【Q&A】家づくりで後悔の有無が気になるベランダのない家に関するよくある質問

最後に家づくりで後悔の有無が気になるベランダのない家に関するよくある質問をまとめました。

実際の暮らしや使い勝手、外観の印象、布団干しや洗濯の工夫など、検討中に不安になりがちなポイントをわかりやすく解説します。

ベランダがいらない人はどれくらいの割合ですか?

一般的には、屋外に洗濯物を干す頻度が少ない家庭ほど「ベランダがあっても使わない」と感じる傾向があります。たとえば、洗濯物を毎日室内で干す家庭では、ベランダの使用率が低く、実際に家づくりの相談の中で「ベランダはいらないかな」という声も増えています。

実際のデータとしては、共働き世帯で夜に洗濯→室内干しの流れが定着している家庭が多く、約70%程度が「外干しより室内干し」という意識を持っているという調査結果も出ています。

もし家づくりを検討中で「ベランダがない=後悔」を避けたいなら、自分たちの洗濯スタイルが外干し中心か室内干し中心かを、まずはしっかり確認しておくことが大切です。

ベランダなしでも外観をおしゃれに見せるコツは?

ベランダを省いた住宅でも、外観は十分に美しく仕上げられます。そのポイントは「意匠で魅せる」「屋根の軒を活かす」「壁面にルーバーを設ける」といったデザイン工夫です。

実例では、バルコニーを設けないかわりに壁を深くして影をつくり、陰影で立体的に見せた住まいが好印象を得ています。 さらに、外壁を2色使いにして上下階で色を変えることで、ベランダがない分でも“空間の変化”を演出。結果として「ベランダがない=後悔」を避けつつ、おしゃれな外観に満足した事例も多くあります。

つまり、ベランダがなくても外観重視の家づくりは十分可能です。デザインにこだわる設計担当とともに、ベランダの有無をどう魅せるかを相談するのがおすすめです。

知恵袋ではベランダなしで後悔した理由は何?

実際に〈ベランダ ない 後悔〉というキーワードで検索すると、住宅掲示板やQ&Aサイトに「ベランダを削ったら後悔」という声が散見されます。

多いのは「布団を干したい日が多くなり室内が手狭になった」「急な大雨で洗濯物を急いで取り込んだら家族から怒られた」「休日に外干ししたくてベランダがないことに気づいた」という体験談です。

ただし、こうした後悔には共通の背景があります。それは“外干しが前提”になっていた生活スタイルを、設計段階で室内干し中心に切り替えられていなかったという点です。

家づくりを進める際、「ベランダはいらないかな」と感じたら、実際の洗濯・干し・しまうの流れをイメージし、“ベランダなしでも満足できる暮らし”への設計がなされているかを確認することが、後悔を防ぐポイントです。

最近の家にベランダがないのはなぜ?

近年、都市部や狭小地の住宅設計で“ベランダを省く”プランが増えてきています。理由としては、建築費・防水工事などの維持コストの削減、外壁ラインを揃えたスタイリッシュな外観を求めるニーズが高まっているためです。

さらに、室内干し専用スペースや乾燥機の普及により“外干しのためのベランダ”の役割が薄れてきたという実態もあります。こうした環境の変化が、「ベランダがないのは後悔」を抱えにくい設計を後押ししています。

設計を検討する場合、ベランダがないこと自体が欠点ではなく、いかに“代替スペース”を確保しているかに注目したいです。

新築でベランダなし外観はダサくならない?

ベランダを省いたプランでも、デザインと仕上げにこだわれば「ダサく見える」という心配は必要ありません。実際、外観デザインにおいては軒の出や窓・外壁のバランスが重視されており、ベランダレスでもモダンで洗練された家づくりが可能です。

住宅デザインサイトでも、「ベランダをなくして上質な外壁仕上げや植栽に予算を回すプラン」が紹介されており、その暮らしやすさと外観の両立が注目されています。

家を建てる際は「ベランダがないのは後悔」という思いに繋げず、外観・暮らし心地・メンテナンスのバランスを考えて検討するのが得策です。

ベランダがない賃貸は後悔するって本当?

賃貸住宅で「ベランダなし」を選ぶと、「布団が干せない」「ちょっとした植物置き場がない」といった不満が挙がることがあります。実際、住まい情報サイトでは「ベランダを期待して契約したのに付いていなかったので洗濯が不便」という声も見られます。

ただし、賃貸でも室内干し用の設備(換気窓・サーキュレーター・除湿機)が整っていれば、暮らしやすさは十分確保できます。住まい探しの段階で「ベランダがない=後悔」を回避したいなら、室内干し環境がどう整っているかをしっかり確認すると安心です。

バルコニーなし賃貸の暮らしやすさは大丈夫?

バルコニーがない賃貸には「外干しスペースがない」という一面もありますが、実際には暮らしやすさに直結するわけではありません。むしろ、室内干し対応の設備が整っていれば、花粉や黄砂、急な雨を気にせずに済むというメリットがあります。

賃貸情報を調べる中で「ベランダ ない 後悔」を防ぎたい場合は、物件紹介に「室内物干しスペースあり」「浴室乾燥付き」「サーキュレーター設置」などの記載があるかをチェックするとよいです。

ベランダなしをマイナスに捉えるより、「室内で快適に暮らせる工夫がされているか」を基準に選べば、暮らしやすい賃貸生活が実現します。

まとめ:ベランダのない家は後悔するのかをメリット・デメリットで紹介

ベランダのない家は後悔するのかをメリット・デメリットで紹介してきました。

改めて、ベランダのない家のメリット・デメリット をまとめると、

メリット デメリット
ベランダのない家
  • 天候に左右されない室内干しで洗濯がラクになる
  • 花粉や黄砂の付着を避け家族の負担を減らせる
  • 掃除の手間が減り毎日の家事負担を軽くできる
  • 防水工事や点検が不要で長期の維持費を抑えられる
  • 空き巣の足場や目隠しが減って防犯面で安心できる
  • 室内の湿気が増えてカビやダニが発生しやすい
  • 部屋干し臭が出やすくリビングの快適さが下がる
  • 雨の日は室内干しが増えて乾きにくい
  • 洗濯物で室内が散らかり生活感が出やすい
  • 二階で布団や大物を天日干しできず不便に感じる

そして、ベランダがない家で後悔しないための重要ポイント5選もまとめると、

ベランダがない家で後悔しないための重要ポイント5選

  • 室内干しを快適にする間取りと動線づくりで洗濯ストレスを軽減できる
  • ガス式衣類乾燥機を導入することで洗濯の時短と乾燥性能の安定が得られる
  • 布団干しのスペースと収納を事前に計画することで大物干しの悩みを回避できる
  • ファミリークローゼットをランドリーと隣接させると家事効率が格段に上がる
  • 無料の間取り提案サービスを活用すれば、ベランダなしでも後悔しない家を形にできる

「ベランダがないのは後悔」を避けるためには、暮らし方に合った間取り設計が鍵です。

特に洗濯・収納・乾燥に関する家事動線を工夫すれば、ベランダがなくても快適な住まいは実現可能です。事前の情報収集と無料提案サービスの活用が成功への第一歩です。