新築の注文住宅でコンセントが多すぎると後悔する？最適な数や位置は？メリットデメリットと対策｜住まいのトリセツ

「新築の注文住宅でコンセントが多すぎると後悔する？」

「最適な数や位置は？後悔しないためにもどのような対策が必要？」

「せっかくの注文住宅なのに、コンセントが多すぎて後悔しないか不安…」と感じたことはありませんか？

キッチン家電の同時使用やベッド周りの充電、掃除機の収納まで、暮らしやすさを決めるのは“ちょうどいい”コンセント配置です。

コンセントが多すぎとならないためには、生活導線や家具配置を意識した事前の計画が欠かせません。

とはいえ、どの位置にどれくらいの数をコンセントを設置すればいいのかわからない・・・

そこで本記事では、コンセント設置で後悔を防ぐための考え方と具体的な対策、そして便利な無料間取りサービスまで丁寧に解説しています。

【要点】記事のポイントと間取りプランで後悔しないための事前対策

生活動線と家具配置を考えたうえで数と位置を計画することが大切
キッチンや寝室など使用頻度が高い場所には余裕を持たせると安心
提案資料や専門サービスを活用して後悔のない設計に近づける

新築の注文住宅でコンセントが多すぎて後悔しないためには、単に数を増やすのではなく、暮らしに合った配置計画が重要です。

動線や家電の使い方を想定し、無駄を省きながらも便利な環境を整えることが成功のカギになります。事前の工夫で快適な住まいが実現できます。

【結論】新築の注文住宅でコンセントが多すぎると後悔する？

新築の注文住宅で「コンセントの数が多すぎた…」と後悔するケースは、実際にあります。ただし、それは“使い方や位置をちゃんと考えていなかった場合”に限ります。

つまり、しっかりと計画すれば、数が多くても後悔することはほとんどありません。

実際、住宅の設計では「2帖に1口」がコンセント設置の基本目安とされており、6帖の部屋なら最低でも3か所はあっても良いと言われています。問題なのは「とりあえず多めに」などのあいまいな基準で増やしてしまうこと。

使わないコンセントが家具の裏に隠れてしまい、ただの飾りになってしまう例も少なくありません。

また、意外と見落とされがちなのが、キッチン家電やロボット掃除機の“同時使用”による電力量。家庭用の1口コンセントは最大でも1500Wまでが基本で、それを超えるとブレーカーが落ちたり、延長コードを多用して火災リスクが高まったりするケースも（参考：経産省資料）。

こうした理由から、増やしすぎたコンセントが逆に「使いにくい」「無駄だった」と感じられてしまうのです。

後悔を防ぐためには、家電の種類と数、家具の配置を先に考えて、実際に“どこで”“何に”使うのかをはっきりさせることが何より大切です。必要な場所に、必要な数だけ設ける。このシンプルな考え方が、満足のいく家づくりにつながります。

コンセントの多さではなく、「使いやすさ」にこだわることが、後悔しない秘訣です。

新築の注文住宅でコンセントが多すぎると後悔した６つのデメリット

新築の注文住宅を建てる際、多くの人が「あとで後悔したくない」という思いから、コンセントの数を多めに計画しがちです。

たしかに数が足りないと不便に感じることもありますが、必要以上に増やすと逆に後悔するケースもあります。

実際に家を建てた人の中には、「使わないコンセントが多くて無駄だった」「掃除がしにくくなった」など、思わぬ悩みを抱えている人もいます。

ここでは、新築の注文住宅でコンセントが多すぎると後悔した６つのデメリットについて詳しく解説します。

配置や数を考えるうえで、失敗例を知ることはとても大切です。家づくりを進めている方は、ぜひ参考にしてください。

使わないコンセントが増えて費用がもったいない

新築の間取りを考えるとき、「後で足りなかったら困るから」と、つい多めにコンセントを付けたくなる気持ちはとてもよくわかります。

でも実際には、使わないまま壁に残るだけの“飾り”になってしまうことも少なくありません。設置にかかる費用は、コンセント1つあたり数千円から高い場合で1万円以上になることもあります。

例えば回路の増設が必要になるケースでは、1か所で1万～2万円の追加費用がかかることもあるようです。

とくに「念のため」と付けた場所が、家具の裏や視界に入らない位置だったりすると、結局1度も使わないまま終わってしまいます。こうした「使わないコンセント」が家じゅうに点在していると、設置にかかったお金も“もったいない”と感じてしまうのは当然のことかもしれません。

「数が多ければ安心」と思っていたはずなのに、気づけば“無駄な出費”に変わっていた──。そんな後悔を防ぐには、今の暮らしとこれからの使い方を、しっかりイメージしてから計画するのが一番です。

コンセントは多ければ良いというわけではなく、“使う場所に、必要なだけ”がちょうどいい。それが実感としてわかってくるのが、暮らし始めてからなのです。

家具や家電の裏に隠れて結局使えない

せっかく新築でコンセントをたくさん付けても、「気づいたら家具の裏にあって使えない」という声をよく耳にします。数を増やした安心感があっても、実際にはほとんど使われずに終わることも少なくありません。

たとえば、リビングでテレビやAV機器用に多めに設けたコンセント。いざ家具を設置してみると、テレビ台や収納棚の背面にすっぽり隠れてしまい、配線するにも手が届かず不便な思いをするケースがあります。

実際、パナソニックの家づくりコラムでも、家具配置のシミュレーション不足が「後悔ポイント」として紹介されており、計画段階での注意が必要だとされています。

特に大きなソファやタンスなどは動かすのも一苦労。いざ使いたいと思ったときに「ここにあったのに使えない…」と感じる瞬間は、想像以上にストレスになります。

新築の計画中に「とりあえず多めに付けておけば安心」と思ってしまいがちですが、実際の生活動線や家具の配置を踏まえて設置することが、後悔を防ぐいちばんの近道です。使いやすさは“数”ではなく“場所”で決まる――その意識が大切です。

暗い壁紙だと白いコンセントが目立ちやすい

濃い色の壁紙を使った部屋で、白いコンセントだけがやたらと目立ってしまい、「なんだか浮いて見える…」と感じたことはないでしょうか。実はこれ、見た目のバランスを重視する人にとっては、よくある後悔ポイントのひとつです。

住宅でよく使われるコンセントの色は白が基本。ところが、ネイビーやチャコールグレーなどの壁に取り付けると、その白さが強調されてしまい、空間全体の雰囲気がちぐはぐになりがちです。内装の色とコンセントが合っていないと、統一感に欠けてしまい、せっかくこだわったデザインが台無しになることもあります。

たとえば、寝室に落ち着いたトーンのクロスを選んだ方が、設計段階では何も気にせず白いコンセントを多めに付けてしまい、「あとから見ると目について仕方がない」と話していました。実際、施工後にプレートの色を変えるには費用も手間もかかります。

こうした失敗を防ぐには、壁紙の色に合わせてグレーや黒などのカラーバリエーションのあるコンセントを選ぶのが有効です。また、あえて数を絞るという判断もインテリアにこだわる人にはおすすめです。

見た目と使いやすさ、どちらも満足する家づくりのためには、コンセントの配置だけでなく「色」にも目を向けておきたいですね。

床のコンセントはコードに足をひっかけやすい

新築の注文住宅では「コンセントは多いほうが安心」と思いがちですが、床付近に多く設置しすぎると、思わぬ落とし穴があります。それが「足を引っかけやすくなる」という意外な危険です。

床にコンセントがあると、掃除機や加湿器などのコードがどうしても生活動線を横切ります。とくに小さなお子さんや高齢のご家族がいる家庭では、つまずきの原因にもなりやすく、実際に「安全面が気になった」という声も少なくありません。

実際、消費者庁の注意喚起でも、延長コードが床を這う配置になっている家では、転倒リスクが高まると警告しています（参考：消費者庁資料）。

たとえばリビング。テレビの裏やソファ横に家電をつなぐだけなら問題ありませんが、空気清浄機や加湿器、季節家電を足すと、コードが人の行き来するルートに飛び出してきます。

ふとした瞬間に足をとられてヒヤッとする――そんな経験、すでにある方もいるのではないでしょうか。

「コンセントは多ければいい」という考え方だけでは、安全で快適な住まいにはなりません。動線を遮らない場所に配置したり、コードが目立たない高さに設けたりといった工夫こそが、暮らしやすさの決め手になります。

見た目よりも“使い勝手”を優先して、将来の不安を減らす設計を意識したいですね。

床のコンセントはほこりがたまり掃除が大変

床にコンセントを設けると、「使い勝手がよくなるかも」と思う反面、掃除のしづらさでストレスを感じてしまう方が少なくありません。実際のところ、床に近い位置の差込口には、ほこりが思っている以上に溜まりやすいのです。

というのも、ほこりは空気中にふわふわと舞いながら、最終的には重力に引っ張られて低い場所に落ちていきます。床置きのコンセント周辺は、家具の影や壁際など空気が流れにくい“ほこりの溜まり場”になりやすく、こまめに掃除しているつもりでも、コンセントの差し口までは手が届かないことが多いのです。

さらに、たまったほこりを放置すると、電源周りのトラブルや火災のリスクまであると、東京都消防庁も注意を促しています（参考：東京都消防庁火災の原因と対策。

実際に、「コードを挿したままだと奥まで掃除機が入らない」「カバーを開けたらほこりがびっしりだった」といった声もよく見かけます。見た目が気にならなくても、衛生面や安全面での影響は見過ごせません。

ですから、もし床のコンセントを採用するなら、設置場所を厳選するのはもちろん、フタ付きタイプや掃除しやすい設計の商品を選ぶと、あとからの後悔をぐっと減らせます。数を増やす前に、生活スタイルや掃除のしやすさもよく考えてみるのがおすすめです。

子どもがいる家は使わない口の安全対策が増える

子どもと暮らす家でコンセントの数を増やしすぎると、意外なところで手間がかかるのが「安全対策」です。とくに使っていないコンセントが多い場合、それぞれにカバーをつける必要があり、思った以上に管理が大変になります。

小さな子どもは、好奇心いっぱい。目の高さや手の届く場所に差し込み口があると、「ここに何か入れてみようかな？」と触れてしまうリスクがあります。

実際、感電事故の多くが未使用コンセントに指やおもちゃを入れてしまったことに起因しており、安全対策の重要性は高まる一方です。消防庁も感電事故防止のため、カバーの活用を推奨しています（出典：コンセントやプラグでの感電に注意!）。

たとえば、リビングや寝室などに多めにコンセントを設置した家庭では、実際に使っているのはそのうちの半分程度というケースもあります。未使用の口すべてにキャップを装着する手間だけでなく、掃除のたびに取り外したり付け直したりするストレスを感じている家庭も少なくありません。

子育て中はただでさえ毎日が慌ただしい中で、余分な作業が増えるのは大きな負担です。

だからこそ、コンセントの数は「多ければいい」というわけではありません。子どもの安全も視野に入れて、本当に必要な場所だけに設置することが、後悔しない住まいづくりにつながります。

新築の注文住宅でコンセントが多すぎても良かった６つのメリット

新築の注文住宅でコンセントを多めに設置したことで、「本当に助かった」と感じる人も少なくありません。

使い勝手の良さや暮らしの快適さに直結するため、あらかじめ多めに用意しておくことで思わぬメリットが生まれるケースがあります。

ここでは「新築の注文住宅でコンセントが多すぎても良かった６つのメリット」として、実際に満足度の高い理由を具体的に紹介します。

後悔しない家づくりのための参考になります。

延長コードがほぼ不要になり部屋がすっきり

新築住宅を建てた方の中には「コンセントを多めに設置して正解だった」と感じる人が意外と多いものです。その理由のひとつが、延長コードを使わなくて済むようになり、部屋の見た目がすっきり整う点です。

家電やスマホの充電器など、日常的に使う機器が多い現代では、どこで電源を確保するかが住まいの快適性を大きく左右します。必要な場所にあらかじめコンセントが備わっていれば、コードを引っ張り回す必要がなくなり、動線の邪魔になることもありません。

延長コードは埃もたまりやすく、掃除がしにくくなる原因にもなります。

例えば、リビングにテレビやゲーム機、スマホの充電スポット、空気清浄機などを設置する場合、壁の一角にコンセントが集中していれば延長コードを這わせる必要がなくなります。

コンセントの数を抑えすぎてしまうと、どうしても電源タップやコードが見える場所に出てきて、せっかくの内装が台無しになることもあります。

だからこそ、あらかじめ少し多めに設置しておくことは、「多すぎたかも…」という後悔よりも、「設置しておいてよかった」という安心感につながるケースが多いのです。部屋をすっきり保ちたい方には、特におすすめしたい考え方です。

キッチン家電を同時に使えて料理がはかどる

「朝の準備がとにかくスムーズになりました」。これは、実際に新築でコンセントを多めに設置したご家庭からよく聞かれる声です。キッチンは電子レンジや炊飯器、トースター、電気ケトルなど、同時に使いたい家電が意外と多い場所です。ところが、コンセントの数が限られていると、毎回どれかを抜いてから差し替える必要があり、ちょっとしたストレスになってしまいます。

たとえば、トースターでパンを焼きながら、隣で電子レンジを使い、さらにコーヒーメーカーで朝の一杯を淹れる──そんな「日常の風景」が、ストレスなくできるのは、それぞれに専用のコンセントが用意されているからこそです。

無理に延長コードを使わなくてもいい配置にしておくことで、作業スペースは広く保てますし、足元もすっきり。家電を動かす手間もなくなります。実際、住宅リフォーム情報を発信するメディアでも、キッチンには複数のコンセント設置を推奨しており、調理効率を高めるカギになると紹介されています。

こうした体験からもわかるように、コンセントは「多すぎるかも」と思うくらいが、むしろちょうどいい。キッチン家電を不自由なく使える環境は、毎日の料理を前向きなものに変えてくれます。

ロボット掃除機の定位置を作れて充電が楽になる

ロボット掃除機を毎日ストレスなく使いたいなら、あらかじめ「ここに置く」と決めた場所にコンセントを用意しておくのが理想です。実際に使ってみるとわかりますが、後から最適な場所に電源がないと、延長コードで無理やり使う羽目になり、せっかくの便利家電も不格好になりがちです。

掃除機の基地となる「ホームベース」は、決まった位置で常に安定して充電できることがとても大切です。住宅メーカーやリフォーム会社の情報でも、設計段階でロボット掃除機専用のコンセントを確保しておくことで、スムーズな運用が可能になると勧められています。これは暮らしを効率化する小さな工夫のひとつです。

たとえば、リビングの収納の一角や、部屋の隅にコンセントを備えておけば、掃除が終わったあとに掃除機が自動で帰ってきて、静かに充電を始めてくれます。コードが邪魔にならず、見た目もスッキリ。何より、出し入れの手間がなくなることで、毎日の掃除が驚くほど気楽になります。

「新築の注文住宅でコンセントが多すぎ」と心配になるかもしれませんが、ロボット掃除機専用のコンセントを備えることで、日々の快適さが段違いに変わります。家電の性能を活かすためにも、こうしたピンポイントな設置は、ぜひ取り入れておきたいポイントです。

模様替えや家具配置を変えても困りにくい

新築のコンセントは、多すぎるくらいがちょうどいいと感じる場面の一つが「模様替えのとき」です。実際に暮らし始めると、ソファを移動したりテレビの位置を変えたくなったりするものです。そんなとき、電源がちょうど良い場所にないと不便を感じてしまいます。

たとえば、延長コードで対応しようとしても、見た目がごちゃごちゃしてしまい、足をひっかける危険や掃除の手間も増えがちです。そうならないよう、少し余裕をもたせてコンセントを配置しておくと、模様替えの自由度がグンと高まります。

とくに最近では、スマートスピーカーや間接照明など小型の家電を使う家庭も増えていて、電源の選択肢が多いほどレイアウトの幅も広がります。リビングや寝室など、長く使う場所ほどその恩恵は大きいです。

家づくりの段階では見えにくい“未来の暮らし方”に、柔軟に対応できるコンセント設計は、後悔しないための小さな工夫です。生活スタイルの変化にしっかり対応できるという意味でも、「多すぎるかな？」と思うくらいが、結果的にちょうど良いバランスになります。

来客や作業時に一時的な機器をつなぎやすい

普段は使わないけれど「あると助かる」のが、ちょっと多めのコンセントです。たとえば親戚が集まる年末年始や、DIYや大掃除をするとき、延長コードを探さずにサッと機器をつなげたら、それだけで作業がスムーズになります。必要なときに手元に電源があるという安心感は、思っている以上に大きいものです。

実際、住宅関連の専門メディアでは「延長コードやタコ足配線に頼らない家づくり」が推奨されています。見た目のスッキリ感はもちろん、つまずきや発火などのリスクも減るため、安全面でもプラスに働くという評価です。

たとえば、来客用に扇風機やヒーターを追加したいとき、リビングの壁やキッチンカウンター下に1つコンセントがあるだけで、とても便利です。玄関でコードレス掃除機を充電したいときや、リモートワーク中に一時的に機材を増やす場面でも、柔軟に対応できます。

「新築の注文住宅でコンセントが多すぎ」と悩む前に、「日常では使わなくても、必要な瞬間にストレスなく電源が取れる環境」がある価値を、ぜひ考えてみてください。多めのコンセントは、未来の不便をそっと防ぐ存在かもしれません。

屋外で高圧洗浄機やイルミネーションが使いやすい

新築の注文住宅では、屋外コンセントを多めに設けておくと、暮らしの幅がぐっと広がります。たとえば、外壁や玄関まわりの掃除に便利な高圧洗浄機、冬場に使いたいクリスマスイルミネーション、そしてガーデンライトや電動工具。これらを使いたいとき、わざわざ室内から延長コードを引っ張ってくるのは手間ですし、見た目にも美しくありません。

実際、屋外のコンセントをしっかり確保している家庭では「外作業のストレスが減った」「イルミネーションの準備が簡単だった」という声が多く見られます。特に住宅メディアでも、屋外コンセントは2～3か所設置するのが満足度の高い家づくりにつながると紹介されています。

掃除やDIY、ガーデンパーティーなど、季節やイベントに応じて電源が必要になる場面は意外と多いものです。使いたいときにすぐ使える環境があることで、ストレスも感じにくくなります。

つまり「コンセントが多すぎ」と感じるくらいでも、屋外コンセントは後悔のない設備のひとつです。将来的に何か始めたくなったときに「用意しておいてよかった」と思える存在になるはずです。

新築の注文住宅でコンセントが多すぎるほうが向いている人・家族の特徴

新築の注文住宅では、コンセントが多すぎると後悔する人がいる一方で、生活スタイルによっては多めに設置したほうが快適に暮らせる家庭もあります。

ここでは「新築の注文住宅でコンセントが多すぎるほうが向いている人・家族の特徴」として、実際に満足しやすいケースを紹介します。

日々の充電や家電の使い方、家族構成を具体的に考えることで、自分の家に合ったコンセント計画が見えてきます。

これから家づくりを進める人は、当てはまる点がないか確認しながら読み進めてください。

スマホやタブレットなど充電する物が家族分多い

今の暮らしを振り返ってみると、家の中で充電が必要な機器は驚くほど増えています。スマホやタブレットはもちろん、ノートパソコンやゲーム機、ワイヤレスイヤホンまで、1人で何台も持っているのが当たり前になってきました。家族が多ければ多いほど、「同時に充電したいのに、コンセントが足りない…」という状況はよくある話です。

新築の家を建てるタイミングで、各部屋に多めのコンセントを用意しておけば、そうした日常の小さなストレスから解放されます。実際に、注文住宅を建てた家庭の声を見てみると、「スマホだけで1人2～3口は欲しい」「リビングと寝室に充電専用のスペースを作って正解だった」といった声も多く見かけます。

リビングの一角やダイニング近く、子ども部屋の机の周りにコンセントを多めに設けておくことで、家族それぞれが自由に使える充電ポイントが確保できます。延長コードを引っ張り回さずに済み、部屋もすっきり保てるのがうれしいポイントです。

日々の充電事情を考えると、コンセントは「足りないより多め」が正解かもしれません。コンセントが多すぎて後悔するより、足りなくて不便を感じる方が現実的。家族全員が快適に暮らすためには、ゆとりのある設計が鍵になります。

キッチン家電をよく使い調理道具が増えやすい人

キッチンに家電がどんどん増えていくタイプの方は、思い切ってコンセントを多めに用意しておくと後悔しにくくなります。なぜなら、料理が好きな方ほど調理機器が増えやすく、同時に使いたい場面が意外と多いからです。

冷蔵庫や電子レンジといった定番に加えて、トースター、電気ケトル、ミキサー、コーヒーメーカー、そして最近ではホットサンドメーカーやホームベーカリーまで揃える方も増えています。これらの家電を使うたびにコードの差し替えをするのは、日々の料理の中で小さなストレスになりますし、延長コードに頼ると見た目もごちゃつきがちです。

実際、注文住宅の電気計画では「キッチンだけでコンセントが6口以上必要だった」という声も少なくありません。生活スタイルによっては、それでも足りないというケースもあります。

たとえば朝の時間帯、トースターでパンを焼きながらコーヒーメーカーを動かし、さらに電子レンジも使う…。そんな忙しい朝に「使いたいのに差せない」と感じた経験がある方には、余裕のあるコンセント数は本当にありがたい存在になります。

あとから増設するのは費用も手間もかかるため、新築の計画段階で見込んでおくのがベストです。調理好きなご家庭ほど、将来の「足りないかも」を見越して、少し多めに設けておくと安心ですよ。

在宅ワークや勉強でパソコン周りの機器が多い家庭

パソコンやモニター、プリンターにスマートフォンの充電器。机まわりに集まる電化製品は意外と多く、在宅ワークや子どもの勉強スペースには、思っている以上にコンセントが必要になります。

新築でコンセントを多めに計画しておくと、「足りない」「ごちゃつく」といった悩みから解放されて、日々の作業や勉強がぐっと快適になります。

最近では、テレワークやオンライン授業を前提にした部屋づくりが一般的になってきました。パナソニックの家づくり情報サイトによると、机まわりには最低でも4～6口の電源があると安心だそうです。ルーターやデスクライトなどを含めると、たしかにそれくらいは必要になると実感する方も多いはずです。

たとえば書斎に複数のコンセントを分散配置しておけば、延長コードでタコ足配線をしなくても済みますし、掃除のたびにコードを巻き直す手間もありません。さらに、配線がすっきりしていれば、リモート会議中に背景が映っても印象を損ないません。

パソコンや関連機器をよく使う家庭こそ、少し余裕のあるコンセント配置をしておくことが、快適さだけでなく安全性にもつながります。「ちょっと多いかも」と思うくらいが、実はちょうどいいのかもしれません。

【参考情報】新築のコンセント位置でおすすめの設置場所と最適な数

新築の注文住宅では、暮らしやすさを左右する要素として「コンセントの位置と数」が重要です。

家電や充電機器が多様化する中で、場所ごとに使い方に合った設置計画を立てないと、コンセントが「多すぎ」や逆に「足りない」といった後悔につながります。

そこで「新築のコンセント位置でおすすめの設置場所と最適な数」をまとめました。

リビング・寝室・子ども部屋・納戸・屋外といった各スペースにおけるおすすめの配置や必要数を具体的に紹介していきます。

リビングの場合

リビングは、家族みんなが集まる場所だからこそ、コンセントの数が暮らしやすさに直結します。新築の注文住宅で「コンセント多すぎたかな？」と不安に思っても、リビングに関しては“多め”がむしろ正解かもしれません。

たとえばテレビ周り。テレビ本体だけでなく、レコーダー、ゲーム機、スマートスピーカーなど、いつの間にか差し込みたい機器が増えていきます。そこに加えて、空気清浄機や加湿器、冬場のヒーターなども使用するとなると、1～2口ではとても足りません。

実際、テレビボードの裏には最低でも4～6口の差込口があると安心だと、多くの住宅会社がアドバイスしています。

さらにリビングはくつろぎの場であると同時に、スマホやタブレットを充電する場所にもなりがちです。もし家族の人数分を想定していなかったら、すぐに延長コードでごちゃごちゃになり、せっかくのスッキリとした新築空間が台無しです。

コンセントが目立たないような配置を心がければ、数が多くても気になることはありませんし、むしろ「使いやすい」と感じる場面のほうがきっと多いはず。将来のライフスタイルの変化も視野に入れて、「少なめで後悔するより、やや多め」がリビングではちょうど良いといえるでしょう。

寝室の場合

寝室にコンセントをいくつ付けるか、意外と悩む方が多いようです。でも、暮らし始めてから「もっとあればよかった…」と後悔する場所のひとつでもあります。スマホの充電はもちろん、間接照明や空気清浄機、加湿器など、寝室で使う家電は思った以上に多いんです。

特に注意したいのは、ベッド周りの配置です。両サイドにスマホや読書用ライトを置きたいなら、それぞれに差し込み口が必要になります。また、テレビや季節家電の設置を考えているなら、壁側にも複数口を確保しておくと安心です。

実際、6畳未満の寝室なら2～3か所、6～10畳ほどなら4～5か所の設置が目安とされています。

例えば、ベッド両側に1か所ずつ、テレビ用に1か所、空気清浄機などに1か所。これだけでも計4か所は必要です。少し多めに見積もっておいたほうが、延長コードに頼ることもなく、すっきりとした空間が保てます。

寝室は一日の終わりに心と体を休める大切な場所。だからこそ、生活の中で必要な電源を無理なく使えるように、最初の段階でしっかり計画しておくことが、快適な暮らしに繋がります。

子ども部屋の場合

子ども部屋のコンセント配置は、「ちょっと多すぎるかも？」と感じるくらいがちょうど良いかもしれません。

というのも、子どもが成長するにつれて使う家電がどんどん増えていくからです。学習机で使うライトやパソコン、ベッド周りのスマホ充電、空気清浄機や扇風機、さらにはゲーム機まで。今は使わなくても、数年後には必ず必要になります。

たとえば6畳ほどの子ども部屋であれば、学習机の周囲に3～4口、ベッド横に2口、壁際に2口、エアコン専用で1口。合計で8～9口程度あれば、よほど困ることはないでしょう。

実際、子ども部屋でコンセントの数が足りずに後悔したという声も多く、最近では最初から多めに設ける家庭が増えています。

もちろん、ただ数を増やせば良いわけではありません。配置場所にも工夫が必要です。たとえば、学習机を置く予定の壁にしっかり設けておくとか、将来の模様替えを見越して壁面中央にも設けておくなど、小さな配慮があとあと役に立ちます。

子ども部屋は、一度つくって終わりではありません。子どもの成長とともに使い方が変わっていく場所だからこそ、将来を見据えたコンセント計画が、後悔のない家づくりにつながるのです。

納戸や収納部屋の場合

新築の注文住宅では、納戸や収納部屋のコンセントを軽く考えてしまいがちですが、実際に住み始めると「付けておいて良かった」と感じやすい場所です。理由は、収納だけでなく、掃除や充電といった実用的な使い方が意外と多いからです。

たとえば、コードレス掃除機の充電場所を納戸に決めている家庭は少なくありません。コンセントがないと、わざわざ廊下や別の部屋まで移動する必要があり、毎回の掃除が面倒になります。季節家電やバッテリー式の工具、空気清浄機などを一時的に充電する場面でも、電源が近くにあるだけで作業がかなり楽になります。

そのため、納戸や収納部屋には1～2か所程度のコンセントを設けておくのが現実的です。数を増やしすぎる必要はありませんが、最低限の電源があるだけで使い勝手は大きく変わります。

納戸のコンセントは目立たない存在ですが、暮らし始めてから効いてくるポイントです。「新築の注文住宅でコンセントが多すぎ」と後悔するケースとは逆で、生活の動線を考えた結果として、ちょうど良さを実感しやすい場所と言えます。

屋外やバルコニーの場合

「外にもコンセントって必要なの？」と思われるかもしれませんが、屋外やバルコニーに電源があるだけで、暮らしの幅が大きく広がります。実際に使ってみるとその便利さに驚く方も多く、設置しておいて良かったと感じる場所のひとつです。

たとえば、高圧洗浄機で玄関まわりを掃除したり、庭のライトアップを楽しんだりするとき、近くにコンセントがないと不便を感じます。延長コードで無理やり対応しようとすると、足元がごちゃついて危険だったり、見た目が悪くなったりしますよね。

防水仕様の屋外コンセントなら、安心していろいろな用途に使えます。

我が家では、バルコニーに一口設けたコンセントが、季節ごとのイルミネーションやポータブル冷蔵庫の電源として活躍しています。最近では、防犯用のセンサーライトやカメラの設置にも屋外電源が役立つとの声も増えているようです。

「新築の注文住宅でコンセントが多すぎ」と気になる方こそ、屋外にも視野を広げて計画してみてください。使い方次第で、家の外も暮らしの一部としてもっと楽しく、便利な空間になりますよ。

新築の注文住宅でコンセントの数や位置で後悔しないための事前対策５選

新築の注文住宅では、コンセントの数や位置を後から変えることが難しく、コンセントが「多すぎた」「少なすぎた」と後悔する声が多く見られます。

そこで重要になるのが、計画段階で具体的な生活を想像し、事前に対策を取ることです。

この「新築の注文住宅でコンセントの数や位置で後悔しないための事前対策５選」では、実際の暮らしに即した考え方を分かりやすく紹介します。

家づくりを失敗したくない人は、次のポイントを確認してみてください。

使う家電を部屋ごとに書き出して必要数を決める

新築の間取りを考える時に、「コンセントの数をどう決めるか」で迷う方は非常に多いものです。実際に後悔の声として多いのが、「思ったより足りなかった」「無駄な場所にあって使っていない」というもの。そうならないためには、まず各部屋で実際に使う家電を一つずつ書き出すところから始めるのがポイントです。

というのも、リビング、寝室、キッチン、子ども部屋など、部屋ごとに使う家電の種類も数も大きく異なります。例えばリビングならテレビ、ゲーム機、スマホの充電器、掃除機の充電、Wi-Fiルーターなど、常に使うものだけでも5～6口は必要になるケースもあります。

実際、パナソニックの住まいづくりコラムでも、「2畳に1か所」という目安に加えて、家電リストによる数出しを推奨しています。

こうして生活スタイルに合わせて必要数を把握しておけば、コンセントが足りなくて延長コードだらけになる心配もありませんし、逆に「こんな場所いらなかったな」と思うような無駄も防げます。

家電リストを作るのは少し手間に感じるかもしれませんが、それが数十年住み続ける家の快適さを左右すると考えれば、やって損はないはずです。

家具の置き場所を図面に描いてコンセントを避ける

新築の打ち合わせ中、「ここにコンセントを付けておけば安心」と思って配置したのに、いざ家具を置いたらまったく見えなくなっていた──そんな話は珍しくありません。特にテレビボードやソファ、ベッドといった大型家具の裏に隠れてしまうと、結局使えず、もったいない気持ちになります。

こうした後悔を避けるためにおすすめなのが、家具の配置を図面に落とし込んでからコンセントの場所を決めることです。例えば、テレビまわりには録画機やスピーカー、ゲーム機など複数の機器を同時につなぐことが多くなります。

それに応じた数の差込口が、きちんと手の届く位置にないと、延長コードだらけになりがちです。

パナソニックの住宅コラムでも紹介されているように、「どこで何を使うか」を具体的にイメージして設計に落とし込むのが失敗を防ぐポイントとされています。また、スーモカウンターの実例では、「家具のレイアウトに合わせたコンセント配置が快適な暮らしを左右する」と明言されています。

暮らし始めてから「なんでここに付けちゃったんだろう」とならないように、図面上でしっかり生活をシミュレーションする。このひと手間が、後悔のない家づくりにつながります。

キッチンは同時に使う家電を想像して差し口を増やす

キッチンのコンセント、なんとなくで決めてしまうと後悔します。なぜなら、調理中は複数の家電を同時に使う場面が本当に多いからです。

例えば、炊飯器と電子レンジが稼働中に、ミキサーでスムージーを作る。そこにポットやオーブントースターも使いたい……そんな場面、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

住宅情報サイトによれば、キッチンまわりには最低でも5口以上のコンセントがあると安心とのこと。最近ではアイランドキッチンや壁際の作業台に、プラス1～2口の差込口を付ける家庭も増えています。

延長コードを使うと水場では危ないので、最初から余裕を持って配置しておくのが鉄則です。

実際、「もっと増やせばよかった」という声は非常に多く、特に共働きや子育て中の家庭では料理の時短がカギになります。キッチン家電の使用が重なる朝や夜、差込口が足りないとイライラの原因にも。

だからこそ、生活スタイルに合った“使う家電の数とタイミング”をしっかり想像しながら、設計段階で差し口の数を多めに計画する。これが後悔を防ぐコツです。今ある家電だけでなく、数年後に買うかもしれない便利家電まで想像しておくと、もっと暮らしやすい家になりますよ。

ベッドやソファ周りは充電と照明をまとめて考える

新築のコンセント計画で見落とされやすいのが、ベッドやソファ周りです。実はこの場所こそ、毎日の生活で一番コンセントを使うと言っても過言ではありません。スマホの充電、タブレット操作、就寝前の読書灯や間接照明など、気づかないうちに複数の電源を同時に使っています。

にもかかわらず、完成後に「ここにコンセントがあれば良かった」と感じる人は少なくありません。理由は単純で、家具の配置と使い方を細かく想像しないまま数だけ決めてしまうからです。

ベッドやソファの位置によっては、コンセントが家具の裏に隠れて使えなかったり、延長コードが床を這う状態になったりします。

例えばベッドサイドなら、スマホ充電用とナイトライト用で2～3口あると安心です。ソファ横も同様で、スマホやタブレット、ノートパソコンを同時に使う家庭では1～2口あると不便を感じにくくなります。

高さも重要で、床近くではなく手を伸ばして抜き差しできる位置にあるだけで、日々のストレスは大きく減ります。

ベッドやソファ周りは「後から何とかなる」と考えがちですが、実際は後悔が多い場所です。充電と照明をセットで考え、使う姿を具体的に思い浮かべながら計画することが、新築でコンセントが多すぎた、少なすぎたと感じないための確実な対策になります。

掃除機やロボット掃除機の充電場所を先に決める

掃除機やロボット掃除機をどこで使うかを考えずにコンセントを設置してしまうと、使うたびにコードを伸ばしたり、家具の裏から引っ張り出したりする手間が発生しがちです。

家を建てた後に「なんでここに電源をつけなかったんだろう」と後悔する方も少なくありません。とくにロボット掃除機は、毎日のように使うものだからこそ、スムーズな充電環境を整えることが大切です。

実際、ハウスメーカーの多くが提案しているように、収納の中や廊下の隅など、人の動線を邪魔しない場所に「充電ステーション専用のコンセント」を用意しておくと、見た目もすっきりして掃除もはかどります。また、コードが出しっぱなしにならないので、小さな子どもがいる家庭でも安心です。

たとえばリビングでロボット掃除機を使う場合は、ソファの下やテレビボードの横などに専用のスペースを確保しておくと便利です。掃除機を毎回使う部屋には腰の高さに差し口があると、立ったまま抜き差しできて体への負担も少なくなります。

このように、掃除道具の「いつ・どこで・どう使うか」を想定したうえでコンセントの位置を考えることが、日々の家事をぐっと楽にしてくれます。新築時の設計段階で少しの工夫を加えるだけで、住んだ後の快適さが大きく変わってくるのです。

【安心】新築のコンセントなど理想の間取りプランを無料で受け取れる裏ワザ

新築の家づくりで「コンセントの数、多すぎたかも…」と感じる前に、無料で間取りプランを提案してもらえるサービスを使っておくと、後悔のリスクをぐっと減らせます。

そのサービスの一つが「タウンライフ家づくり」です。

実際に使ってみると、3分ほどで希望条件を入力するだけで、複数のハウスメーカーや工務店からオーダーメイドの間取り図や資金計画書が届きます。

しかも、それぞれの会社が提案するレイアウトや電源配置の考え方が異なるので、「自分たちの暮らしに合うかどうか」を比較しやすいのがポイントです。

たとえばキッチンなら、炊飯器や電子レンジを同時に使えるようにコンセントを2～3口まとめて配置する案。寝室では、ベッドの両サイドにスマホの充電や照明を想定した口数の提案があることも。

事前に「どこで何を使いたいか」を記入しておけば、かなり具体的な配置で提案が返ってきます。

改めて

「後悔したくない」と思って情報収集している人にこそ、一度チェックしてみてほしいサービスです。

自宅にいながら比較検討ができるので、忙しい方でも無理なく活用できます。

【Q＆A】新築の注文住宅でコンセントが多すぎ問題に関するよくある質問

最後に新築の注文住宅でコンセントが多すぎ問題に関するよくある質問をまとめました。

数の目安や電力制限、増設工事の費用など、実際に多くの方が気になる内容を分かりやすく解説します。

コンセントの数は平均して何個必要ですか？

結論から言うと、「平均」に合わせるだけでは後悔しやすく、暮らし方を基準に考える必要があります。

住宅情報サイトSUUMOでは、コンセントの目安として「2畳に1つ」「6畳で3か所」といった考え方が紹介されています。6畳の部屋で考えると一見足りそうに感じますが、実際の生活ではスマホの充電、空気清浄機、加湿器、季節家電、掃除機の充電などが重なり、想像以上に使います。家族構成や家電の数は家庭ごとに違うため、平均より「自分の家の場合」を優先して部屋ごとに洗い出すことが、新築でコンセントが多すぎたと感じにくくするコツです。

家庭用コンセントは1500Wまで使えますか？

一般的な家庭用コンセントは、1口あたり1500Wまでが目安です。これは大手メーカーのパナソニックも公式に案内している数値です。

電気ケトルやドライヤー、電子レンジなどは消費電力が大きく、同じコンセントで同時に使うと簡単に上限を超えてしまいます。ブレーカーが落ちるだけで済めばよいのですが、発熱の原因になることもあるため注意が必要です。新築では「どこで大きな電力を使うか」を先に想定し、コンセントの数だけでなく回路の分け方まで意識すると安心につながります。

コンセントの増設工事は5万円くらいですか？

5万円以内で収まるケースもありますが、必ずしもそうとは限りません。不動産会社の解説では、コンセント増設の費用目安はおおよそ1万～5万円とされています。

ただし、条件によって差が出やすい工事です。既存の配線近くに1か所追加するだけなら比較的安く済みますが、配線距離が長い場合や屋外、専用回路が必要なケースでは費用が上がります。新築時に決めきれず後から増設すると割高になりやすいため、「迷う場所ほど最初に付けておく」という考え方が結果的に出費を抑えやすくなります。

新築でコンセントの数が増えると税金は上がる？

コンセントを増やしたからといって、固定資産税が大きく跳ね上がることは多くありません。ただし、家屋の評価では電気設備の一部として扱われます。

自治体の資料でも、電灯設備やコンセント設備が評価対象になることが明記されています（出典：償却資産と家屋の区分表）。ただし税額は家全体の構造や設備を総合的に見て決まるため、コンセントの数だけが直接的に大きな影響を与えるケースは限定的です。税金を過度に心配してコンセントを減らし、住みにくさを感じるほうが後悔につながりやすいと言えるでしょう。