家に池を作ってはいけない理由は？風水的にダメ？庭に池を作る８つのデメリットと費用目安｜住まいのトリセツ

「家に池を作ってはいけない理由は？風水的にダメ？」

「費用の目安は？作って後悔しないためにどんな対策が重要？」

自宅の庭に池を作って、癒しの空間を楽しみたい──そんな憧れを抱く一方で、「家に池を作ってはいけない」と言われる理由が気になって迷っていませんか？

見た目の美しさや趣味としての魅力の裏には、意外な落とし穴や見過ごしがちなリスクが潜んでいます。

そのため、失敗や後悔を避けるためには、事前に正しい知識と対策を知っておくことが大切です。

この記事では、池を作る前に知っておくべき注意点や、後悔しないための対策、プロから無料でアドバイスを貰える方法までわかりやすく解説しています。

【要点】記事のポイントと池づくりで後悔しないための事前対策

管理が行き届かないと悪臭や害虫の発生源になる
転落事故や近所トラブルのリスクを抱えやすい
維持費や手間が予想以上にかかり後悔する可能性がある

家に池を作ってはいけないと言われるのは、見た目の魅力に反して多くのリスクが潜んでいるためです。安易に設置すると後悔することも多く、慎重な判断と事前対策が欠かせません。

【結論】家に池を作ってはいけないってホント？

「家に池を作ってはいけない」という話を耳にすると、ちょっと大げさに聞こえるかもしれません。ただ実際には、条件や管理の方法によっては、避けたほうが良いケースも多いのが正直なところです。

たとえば、庭に作った小さな池で、子どもが誤って転落する事故が報告されていたり、浅い水たまりでも蚊が大量に発生して困ってしまったという声もあります。静かなはずの庭が、いつの間にか虫のたまり場になってしまう──そんな事態はできれば避けたいですよね。

さらに、池の管理には意外と手がかかります。水の入れ替えや掃除、設備のメンテナンスなどを怠ると、においが発生したり、水漏れで修理費がかさんだりすることも。とくに、池の底にひびが入ると、修理に数万円以上かかるケースもあるとされています。

維持費についても見逃せません。ポンプやろ過装置を動かし続けるには電気代がかかりますし、水の補充や清掃用の道具なども含めると、年間で1～2万円程度のコストが見込まれます。

つまり、ただ「池が欲しいな」と気軽に作ってしまうと、あとから「思っていたより大変だった……」と後悔する可能性も。池を作る前に大切なのは、「安全面・衛生面・維持の手間・費用」の4つをきちんと想像できるかどうかです。

もちろん、十分なスペースと予算、そして日々の手入れにかける時間がしっかり確保できるなら、庭に池を設けることで癒しや趣味の場として楽しむこともできます。ですが、そうでない場合は「作らない」という選択肢も、十分に現実的だと言えるでしょう。

家に池を作ってはいけない８つの理由（デメリット）

自宅の庭に池を作ることは一見すると癒しや趣を感じられる魅力的な選択肢に思えるかもしれません。

しかし実際には、「家に池を作ってはいけないデメリット」があることをご存じでしょうか。

子どもやペットの安全、害虫の発生、メンテナンスの負担、そして将来的な資産価値への影響まで、多くの問題が潜んでいます。

そこで「家に池を作ってはいけない８つの理由」をまとめました。

池づくりを検討している方は、事前にしっかりとこれらのリスクを理解しておくことが大切です。池の設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

子どもやペットが落ちる転落事故の危険がある

庭に池を作るとき、まず真っ先に考えておきたいのが「安全性」です。特に、小さなお子さんやペットがいるご家庭ではなおさらです。ほんの数十センチの浅い水でも、事故は起きてしまいます。

現に、家庭用の池やビオトープのような装飾用の水場で、子どもが誤って落ちてしまったという事例は少なくありません。とくに1歳から4歳の子どもは、自分で体勢を立て直すのが難しく、数センチの水たまりでも命の危険につながるという報告もあります（出典：参考文献）。

実際、東京都福祉保健局などの公的資料でも、「浅い水でも幼児は溺れる可能性がある」と明記されており、またアメリカの研究では、家庭の装飾池での幼児の死亡事故が少なくないことも明らかにされています。

こうしたデータは決して他人事ではありません。

「見ていれば大丈夫」と思っても、親が目を離すのは一瞬です。だからこそ、もし池を作るなら、周囲にしっかりした柵を設ける、水深を浅くするなどの配慮は必須です。安全面を軽く見てしまうと、取り返しのつかないことになりかねません。

溜まった水で蚊や害虫が増えやすくなる

庭に池をつくるとき、多くの人が見落としがちなのが「水の管理」です。見た目がきれいでも、水が動かない池には思わぬ落とし穴があります。実は、流れのない水というのは、蚊にとって絶好の産卵場所なんです。

例えば、日本の夏によく見かけるヒトスジシマカという蚊は、水たまりやバケツの中の少量の水でも産卵します。そして驚くことに、産みつけられた卵は数日でボウフラ（蚊の幼虫）に、1週間もあれば成虫として飛び回るようになります（出典：参考資料）。

つまり、手入れされていない池があると、わずかな期間で一気に蚊が増えてしまうというわけです。

実際、江戸川区の衛生情報によれば、蚊の発生源として「庭の水槽や睡蓮鉢」「使っていないプランターの受け皿」などが頻繁に報告されています。規模の小さな水たまりですら繁殖源になるのですから、池が放置されればどうなるかは、想像に難くありません。

「池＝自然の癒し」と思いがちですが、じつはその裏で、蚊や小さな害虫たちが着々と繁殖している可能性があるんです。

もし池の設置を考えているなら、水が循環するようにポンプを使う、定期的に掃除する、あるいはフタを設けるなど、蚊が近づきにくい工夫をしっかりと取り入れる必要があります。見た目だけで判断せず、生活環境への影響までしっかり考えたうえで検討したいですね。

湿気が増えて家のカビや腐食の原因になる

庭に池を作るとき、見た目や癒し効果ばかりに目が向きがちですが、忘れてはいけないのが「湿気」です。特に池が建物の近くにあると、風通しの悪い場所では空気中の水分がこもりやすくなり、壁や床下、基礎まわりにじわじわと影響を及ぼします。

実際、蒸発した水分や池の水しぶきが家の外壁や基礎に届くと、その周辺は常に湿った状態が続くことになり、カビの温床になりやすいのです。東京都の「健康・快適居住環境の指針」でも、湿気がたまりやすい家の共通点として「周囲に水場がある」「風通しが悪い」「日が当たりにくい」という３つの条件が挙げられています（具体的には室内湿度は40〜60％を目安とし、60％を超えるとカビ・ダニが発生しやすくなる）。

さらに厄介なのが、湿気によるカビだけでなく、建材の腐食です。木材はもちろん、断熱材やクロスにもダメージが及び、気づいたときにはリフォームが必要な状態になっていることも珍しくありません。

また、アレルギーやぜんそくなどの健康被害を引き起こす恐れもあるため、住む人にとって決して軽視できない問題です（出典：参考文献）。

池を作る際は、建物から十分に距離をとること、通気性を考えた配置にすること、さらに風が通りやすい植栽や設計を取り入れるなど、湿気対策を前提に計画を立てることが大切です。「池を作ってから家にカビが生え始めた」では、後悔してもしきれません。

水漏れやひび割れで修理費がかさみやすい

「庭に池をつくってみたいけど、壊れたりしない？」という不安の声をよく耳にします。

実際、池まわりで最も起こりやすいトラブルのひとつが“水漏れ”です。見た目には小さなひび割れでも、長い時間をかけてじわじわと水が漏れ出し、気づいたときには周囲の地盤がゆるんでいた…という話は珍しくありません。

たとえば、防水シートが裂けた場合。軽微なものであれば数万円で補修可能ですが、問題が広がっているとライナーの全面張り替えや池の作り直しが必要になり、修理費はあっという間に数十万円以上になることもあります。

コンクリート製の池であっても経年劣化によるクラック（ひび割れ）は避けられず、そこから漏れた水が建物の基礎に影響を及ぼすケースも。実際にプロの業者サイトでも、こうした修繕費の例が紹介されており、維持管理の大変さを実感させられます。

池をつくること自体は夢がありますが、「一度つくったら終わり」ではなく、維持費や突発的な修繕の費用を見越しておかないと、家計に思わぬ負担がのしかかるかもしれません。

もし池を本気で考えるのであれば、初期施工の質と、将来の修理リスクの両方にしっかり備えておくことが大切です。

水が濁ると悪臭が出て快適に過ごしにくくなる

庭に池をつくると、水の透明感やせせらぎの音に癒される…そんな理想を描く方も多いと思います。でも、現実はそう甘くありません。池の水が濁り始めると、見た目が悪くなるだけでなく、不快なニオイまで漂ってくるようになります。

というのも、池には落ち葉や餌の食べ残し、水草の枯れた部分など、見えないゴミが少しずつたまっていきます（出典：参考資料）。

こうした有機物が水の底で分解されずに放置されると、やがて「ヘドロ」化してしまうんです（出典：参考資料）。これが、あのツンと鼻につく腐敗臭のもとになります（出典：水質環境に関する用語）。

さらに、水の流れがほとんどない池では、酸素が不足してしまい、腐敗を進める菌が活発に働くようになります（出典：参考文献）。このときに発生するガスには、硫化水素やアンモニアといった、まさに“腐った卵”のような臭いを持つ成分が含まれています。

夏場になると、その匂いはさらに強く感じられ、せっかくの庭が台無しになってしまうことも。

こうした悪臭のトラブルを防ぐためには、池にろ過装置や循環ポンプを設置したり、こまめに掃除をしたりといった日々の手入れが欠かせません。「見た目だけ」で作ってしまうと、後悔する可能性が高いポイントです。

池の掃除や水換えなど日々の手入れが重い負担になる

庭に池を作るとき、多くの人が見落としがちなのが「維持管理の大変さ」です。見た目が美しい池も、放っておけばすぐに汚れてしまいます。

たとえば、落ち葉が水に沈み、泥と混ざって底にたまっていくと、やがて水が濁り、藻が広がりやすくなります（出典：参考文献）。そうなると、ただの景観どころか、悪臭や蚊の発生源になってしまうことも。

実際に池を清潔に保つには、週に一度のゴミ取りや、月に一度のろ過フィルターの掃除、季節ごとの水の入れ替えといった作業が必要です。池の底に沈んだヘドロを取り除く作業は特に重労働で、水を一度抜いてから高圧洗浄するなどの手間もかかります。

専門の業者に頼む方法もありますが、それなりの費用がかかるうえ、すべてを任せて放置というわけにもいきません。DIYで行うなら、天候や季節に応じた管理の知識も求められます。

つまり、池のある暮らしには、「日常的な手入れを楽しめるかどうか」が大きなカギになります。少しでも面倒に感じるなら、設置前にしっかりとシミュレーションしておくことをおすすめします。

「きれいな池」を保つには、想像以上の手間と根気が必要です。

近所から虫や臭いで苦情が出るリスクがある

庭に池をつくる──その響きには、風情や癒しを感じる人も多いでしょう。でも、もし手入れを怠ったら？　実は「池の臭い」や「虫の多さ」が原因で、近所から思わぬ苦情が寄せられることも少なくありません。

というのも、池の水が動かずよどんでいると、そこに落ちた葉や泥、魚のフンなどがたまって腐敗し、強烈な悪臭を放つようになります。特に風のない夏場は要注意。水面から上がってくる臭いが窓を開けた室内にまで入り込み、「どうにかしてほしい」と声があがることもあります。

また、池があると蚊が発生しやすくなるのも見逃せないポイントです。水が流れずに停滞していると、そこが格好の産卵場所になり、短期間でボウフラが増殖。そのまま成虫になって家の中にまで入ってくる…そんな不快な事態も現実に起こりえます。

実際、大田区への公害相談の中に「個人宅の池のにおい」や「蚊の大量発生」に関する通報が記録されているのが実情です（出典：公害苦情について）。

庭に池を作ること自体が悪いわけではありません。ただ、水質をきちんと管理できなければ、自分だけでなく周囲の暮らしにも影響を及ぼすことになります。

ポンプやろ過装置を設けて水を循環させる、こまめに落ち葉やごみを取り除く──そうした配慮があってこそ、初めて池のある暮らしは「素敵」なままで続けられるのです。

将来家を売るときに買い手が付きにくくなる心配がある

せっかく庭に池をつくっても、いざ家を売ろうとしたとき、「池がある」というだけで敬遠されてしまうことがあります。これ、実は意外と多いケースなんです。

池があると見た目は豪華に見える一方で、「掃除や水換えが大変そう」「水漏れとか管理が面倒なのでは」といった不安を抱く人も少なくありません。特に初めて家を買う若い世代や、小さなお子さんがいる家庭では、池のある家を「魅力」ではなく「リスク」と捉えることもあるようです。

不動産業界でも、「水場がある家は好みが分かれる」というのが定説。売却時に「池の維持が大変そう」と感じられると、それだけで選ばれにくくなり、売れるまでに時間がかかったり、値下げ交渉の材料にされてしまったりすることも。

実際、池付きの住宅を売却しようとして「なかなか買い手が見つからない」「見学は来ても最終的に決まらない」という相談は珍しくありません。しかも、池の管理状態が悪いと「管理がずさんな家」と見なされ、さらに印象が悪くなるリスクもあります。

もし、将来的に家を売る可能性が少しでもあるなら、池を作る前に一度立ち止まって考えてみてください。「池のある暮らし」が本当に将来の自分や家族にとってプラスになるのか、よく見極めておくことが後悔しないコツです。

風水的に家に池を作ってはいけないと言われる原因

家づくりや庭づくりに風水を取り入れる方にとって、「風水的に家に池を作ってはいけないと言われる原因」は見逃せないポイントです。

池は水の気を持ち運気に影響を与える存在とされ、設置場所や形、大きさによっては金運や健康運を下げるとも言われています。

ここでは、風水の観点から池を避けるべき理由を具体的に解説します。

北側や家の裏に池を作ると運気が下がるとされる

池をどこに作るかは、風水の世界では意外に重要なポイントとして扱われています。とくに注意したいのが「北側」や「家の裏側」。この場所に池を置いてしまうと、家の中に流れる“気”が滞りやすくなり、運気が下がると昔から言われています（出典：参考文献）。

実際に、風水を専門に扱う家相サイトでは、「北に池を置くと金運や家庭運に悪影響が出やすい」「裏手に水場があると、家族の絆や健康面に不安が出る」といった指摘がよく見られます。

特に、風の通り道が少ない場所に水を溜めると、湿気とともに“陰の気”もこもりやすくなるため、悪い影響が表れやすいという考え方が根強く残っています。

反対に、東や南東など、日の光が差し込みやすく風も抜ける方角であれば、水は良い気を呼び込む存在になります。水の流れがあって清らかな池は、家庭に明るさと調和をもたらすとも言われているのです。

もし池を作るなら「どこに置くか」はじっくり考えた方がいいでしょう。間違った場所に作ると、せっかくの癒し空間が、思わぬ悩みの種になるかもしれません。

風水を気にされる方であれば、信頼できる専門家に相談したうえで計画を立てるのがおすすめです。

水がよどんだ池は金運や健康運を下げると言われている

庭に池を作ると、心が癒やされそうな気がしますよね。でも、風水の観点から見ると「水がよどむ池」はあまり良い兆しとは言えません。

特に問題視されるのは、水の流れがないまま濁ってしまうような池。こうした状態は、金運の巡りを滞らせ、家の中に悪い気を呼び込むといわれています（出典：参考文献）。

実際、風水の世界では「水は財を運ぶ」とされ、清らかで流れのある水が理想的とされています（出典：参考文献）。逆に、にごって動きのない水は、停滞を象徴するもの。金運が落ち込むだけでなく、家族の健康にも影響が出ると信じられてきました。

具体的には、水が滞ることでカビや虫が発生しやすくなり、衛生面でもマイナスが出やすくなります。水が腐ると不快な臭いも出てきますし、体調を崩す原因にもなりかねません。

実害としても、風水的な観点から見ても、注意しておきたいポイントです。

もし庭に池を設けるのであれば、「水が常に動いている状態」を意識することが大切です。ポンプで循環させたり、定期的に掃除したりするだけでも、池のエネルギーはまったく違ったものになります。また、池を置く方角としては、東や南東といった「気が巡りやすい場所」がよいとされています。

せっかくの池が、運気を下げる原因になってしまっては本末転倒です。美しい景観とともに、運気の流れにも配慮したいところですね。

家より高い場所の池は家族運を弱めると言われている

家の敷地に池をつくるとき、意外と見落とされがちなのが「高さ」の問題です。

実際に、敷地の傾斜や人工的な盛土の上に池を設けたことで、地盤の湿気が強まり、体調を崩したという声も少なくありません（出典：参考文献）。見た目には素敵な景観でも、家の構造や住まい方にじわじわ影響してくるのが池という存在なのです。

もちろん、池をつくること自体が悪いわけではありません。家の高さよりも少し下げた場所に設け、水が常に澄んで流れているような状態を保てれば、むしろ運気アップに働くとされるケースもあります。

配置や水の流れ、メンテナンスの工夫次第で、良いエネルギーを引き込むこともできるのです。

家族みんなが安心して暮らせる空間をつくるためにも、池の「位置」と「高さ」は見た目以上に大切な要素と言えるでしょう。設置の前には、外構業者としっかり相談しながら、生活とのバランスを考えたプランニングを心がけたいところです。

※外構相談

大きすぎる池は家とのバランスが崩れ運気が乱れやすい

庭に池を作る際、見た目のインパクトや癒やし効果を求めて「どうせなら大きめに」と考える方も多いかもしれません。

しかし、風水の視点から見ると、それはあまりおすすめできません。というのも、池が家に対して大きすぎると、気の流れのバランスが崩れてしまう恐れがあるからです。

風水では「水は運気を動かす力がある」とされ、特に池のような水場は慎重に配置やサイズを考える必要があるとされています（出典：風水で見た都市のあり方）。敷地の広さに見合わないほどの大きな池を設けると、水の気が強くなりすぎてしまい、家の中に落ち着きのない雰囲気や不安定な空気をもたらすと考えられています（出典：参考文献）。

特に、池が住宅のすぐ近くまで迫るようなレイアウトは避けたいところです。

たとえば、日本の住宅外構に関する風水ガイドでは「建物に対して池の面積が大きすぎると、財運や健康運に波が出やすい」と注意が記されています。

また、海外の事例でも、ガーデンデザインの専門家が「池のサイズは家の存在感を超えないことが理想」と助言しています。こうした意見は、単なる迷信ではなく、実際に長く住む上での居心地や安全性にも関わってくる話です。

池を設置するなら、全体の庭や建物とのバランスを考えて、控えめなサイズにとどめておくのが無難です。「ちょうど良い大きさ」を見極めることが、見た目の美しさだけでなく、暮らしの安定や心地よさにもつながっていくのではないでしょうか。

大きすぎる池がもたらすのは豪華さではなく、むしろ落ち着かない空間かもしれません。

入居後に敷地を深く掘ると大きな不運を招くとする考えがある

庭に池を作る話を調べていると、「入居してから敷地を深く掘ると運気が落ちる」という家相の考え方に触れることがあります。これは決して昔話のような扱いではなく、家相を扱う専門家の間でも避けるべき行為として語られています。

根拠として挙げられるのは、運気の話だけではなく、地面を深く掘る行為そのものが地盤に負荷をかけやすいという現実的な問題です。専門家の解説では、掘り下げた場所が沈み込みやすくなり、崩れや雨水の滞留につながることがあるとされています。

こうした背景を踏まえると、家に池を作ってはいけないとされる理由の一つとして「入居後の大規模な掘削は避けるべき」という考えが根強いのも理解しやすいはずです。風水や家相の側面に限らず、家の安全性を保つ意味でも慎重に判断したいポイントです。

家に池を作ってはいけないと言われても向いてる人の特徴

「家に池を作ってはいけない」と言われる理由は多くありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。

庭の環境や住む人のライフスタイルによっては、池のある暮らしを楽しめるケースもあります。

ここでは、池を設けても問題が起こりにくい「家に池を作ってはいけないと言われても向いてる人の特徴」について詳しくご紹介します。

自分にあてはまるか確認しながら読み進めてみてください。

庭が広くて池を置いても生活動線に支障がない人

自宅の庭に池を設ける場合、スペースに十分な余裕があることは大きなメリットです。なぜなら、生活動線を妨げず、日常の使い勝手を損なわないレイアウトが実現できるからです。

たとえば、敷地が広ければ、池を設置しても通路や作業スペースを確保しやすく、掃除や点検の際も体を無理にかがめるようなストレスが少なくなります。

また、広さに余裕があれば池の配置に選択肢が生まれます。直射日光を避けた位置にする、家の裏手ではなく視認性の高い場所に置くなど、トラブルを防ぐ工夫がしやすくなります。

ある施工事例では、芝生や植栽と調和させた小さめの池を設けることで、四季折々の風景と水の音を楽しめる「自然風の庭」に仕上がっていました。

このように、庭が広くて動線を塞がない構造の住宅であれば、池の設置による生活の不便や安全面の心配も軽減されます。敷地に余裕がある方にとって、池のある庭はリラックスできる癒しの空間になる可能性が高いです。

敷地条件が整っているなら、思い切って取り入れてみる価値はあるでしょう。

池の掃除や水換えに定期的な時間を取れる人

庭に池をつくるなら、日常的な手入れに時間を割けるかどうかが大きな分かれ道になります。手入れを続けられる人であれば、池のデメリットをかなり和らげながら、落ち着いた庭の雰囲気を楽しめます。

池の水は思っている以上に変化しやすく、放置するとすぐ濁りが出たり藻が広がったりします。専門サイトでも、数週間から月に一度の部分的な水換え、落ち葉やゴミの回収、そしてフィルターの掃除を定期的に行うようすすめています。

さらに、春や秋には池の底にたまった泥や沈殿物を取り除く“年に数回の大掃除”が理想的とされています。実際に池を維持している家庭でも、週ごとの軽い手入れと季節ごとの大掃除を組み合わせて、水の透明感を保っている例が紹介されていました。

こうした作業を続けている池では、濁りや臭いの発生が抑えられ、水の動きも保たれるため、見た目も気持ちよく整います。裏側で支える手間は必要ですが、その分、庭の景色が穏やかに保たれるという喜びもあるようです。

池のある暮らしを考えているなら、「日常の手入れを無理なく続けられるか」をひとつの基準にしてみると判断しやすくなります。毎週少しずつ向き合える人ほど、池のある庭を気持ちよく楽しめるはずです。

生き物や植物の世話が好きでこまめに気づける人

池のある暮らしを楽しむために一番大切なのは、「小さな変化に気づけるかどうか」です。水草が元気をなくしていたり、水の色が濁り始めたりといった微妙なサインに早めに反応できる人こそ、池と上手に付き合えます。

実際に、イギリス王立園芸協会（RHS）では、池を健康に保つためには「日々の観察と適切な手入れ」が不可欠だと紹介しています（出典：参考文献）。定期的な水換えや、落ち葉・藻の除去、魚の状態チェックなど、自然と向き合う時間が必要です。

これは義務感では続きません。むしろ、生き物や植物に愛情を注げる人には、日々の管理そのものが癒やしになります。

たとえば、週に1回水の状態をチェックして水換えを行い、水草を剪定しながら季節の移ろいを感じているという方もいます。そうした日常は、池がただの景観ではなく、心を豊かにしてくれる存在になる証拠です。

「池の維持は面倒くさい」と感じるか、「毎日の変化が楽しみ」と思えるかで、結果はまったく変わってきます。植物や魚が好きで手間を惜しまないタイプの人であれば、池づくりに挑戦しても後悔は少ないでしょう。

池づくりと維持費に余裕をもってお金を使える人

庭に池を作ろうと考えるなら、最初に意識しておきたいのは「ある程度のお金の余裕があるかどうか」です。池は見た目の癒やしを与えてくれる一方で、作るところから維持していくところまで何かと費用がかかります。

掘削や防水処理、ろ過装置の設置など、専門業者に依頼すると数十万円から数百万円になるケースも少なくありません。さらに、水質を整えるための電気代や水道代、清掃のための道具など、日々の維持費が思っている以上に積み重なっていきます。

実際、小さめの池でも、ろ過装置を動かす電気代や水の補充費用が年間を通して発生します。丁寧に管理している家庭の例を見ると、池の掃除に使う道具代や定期的な水替えを含め、毎月の固定費として扱っているところもあります。

一方、お金を惜しまず維持しているご家庭では、水面の透明感や水草の状態が安定し、庭の主役になるほど生き生きとした景観が育っています。

こうした背景を踏まえると、池づくりに前向きな方でも「初期費用だけ見て決める」のは少し危険です。設置したあとも続けていけるだけの余裕があるかどうか。そこを冷静に確認しておくと、池のある暮らしがぐっと楽しみやすくなります。

安全面や近所への配慮をしっかり続けられる人

池を庭に設けると聞くと、まず「見た目が素敵」と思う方が多いかもしれません。でも実際に設置してから大事なのは、美しさの裏にある“管理”の部分です。特に注意したいのが「安全対策」と「近隣トラブルの防止」。

この2つに日々きちんと向き合える人なら、池を取り入れても安心して暮らしていけます。

たとえば、小さなお子さんやペットがいるご家庭では、池の周囲に柵を設けたり、水深を浅めに保ったりといった安全設計が欠かせません。「万が一」をなくすための工夫が求められるのです。

さらに、水がよどんでくるとコバエやボウフラが発生しやすくなり、気がつけばご近所から「臭いが…」と声が上がることもあります。

実際に池のある家では「落ち葉が入らないようネットを張っている」「ポンプで水を循環させている」「週に1回は表面のごみ取りをする」といった、地道な工夫を続ける家庭もありました。そこまでできてこそ、池は“癒し”になります。

つまり、見た目の良さだけで飛びつくのではなく、周囲への配慮やトラブル回避も含めて、きちんと責任を持てるかどうか。その姿勢が、池を家に取り入れるかの大きな分かれ目になるのです。

【参考情報】外構工事で家に池を作りたいときの費用目安

自宅の庭に池を作る計画を立てる際に、多くの方が気になるのが「どのくらい費用がかかるのか？」という点です。

池の規模や施工方法、使用する素材によって大きく費用は変わりますが、事前に目安を知っておけば予算計画もしやすくなります。

ここでは、参考情報として外構工事で家に池を作りたいときの費用目安について、タイプ別に分かりやすく解説していきます。

DIYで小さな庭の池を作るときの費用目安

DIYで手軽に始められる小さな池なら、費用面のハードルはそれほど高くありません。たとえば、80リットル前後のトロ舟やプラ舟は、ホームセンターやネット通販で2,000～4,000円ほどで手に入ります。

水中ポンプは1,000円台から種類が豊富にあり、水の循環を保つには必須のアイテムです。そのほか、砂利・水草・石・メダカなどをそろえても、トータルで1万～2万円程度でおさまるケースが多く見られます。

こうした数字からもわかるように、初期費用をしっかり把握しておけば「意外と気軽に楽しめる」と感じる方も少なくありません。自分のペースで作業を楽しみながら、庭の雰囲気を変えたい人にはぴったりの選択肢です。

専門業者に依頼して庭に池を作るときの費用目安

庭に池を作るとなれば、やはりプロに頼んだほうが安心だと感じる方も多いのではないでしょうか。

ただ、いざ業者に見積もりを依頼するとなると、「どれくらいの費用がかかるのか？」と不安になるのが正直なところです。実際のところ、小さめの庭にシンプルな池を設けるだけでも、工事費や設備代を含めて数十万円は見ておく必要があります。

例えば、庭全体をリフォームする造園工事では、内容次第で20万円から100万円以上かかるケースもあるとされています。その中でも池を含む工事は、防水施工やポンプの設置、排水処理など手間が多く、特に費用がかさみやすい項目です。

もちろん、池の規模やデザイン、使用する素材によって差はありますが、少なくとも30～80万円前後を目安に考えておくと現実的です。

「家に池を作ってはいけない」といった意見があるのも、こうした費用面や維持管理の負担が背景にあるからこそ。ただ、信頼できる業者に丁寧な施工をしてもらえば、長く楽しめる憩いの場になるのも事実です。

まずは複数の業者から見積もりを取って、予算とのバランスを見極めることが、後悔しないための第一歩といえるでしょう。

※外構見積もり

錦鯉などを飼う本格的な池づくりの費用目安

錦鯉をゆったり泳がせる池を庭につくろうとすると、どうしても費用は大きくなります。水深をしっかり確保するために土を深く掘り、コンクリートで底を固めたり、石を張ったりといった工程が入り、人件費も材料費も膨らむためです。

一般的な外構工事でも、内容によっては100万円ほどかかる例があると紹介されており、さらに池を撤去するだけでも20万円前後の費用が相場として挙げられています。

本格的な飼育池の場合は、ここにろ過装置やポンプ、電気工事まで加わるので、思っているよりも一段上の費用感になります。しっかり予算を確保できる環境でないと、工事後の維持費も含めて負担が重く感じやすい点は覚えておきたいところです。

家に池を作って後悔したくないときの具体的な事前対策５選

「家に池を作ってはいけない」と言われる理由を知った上で、それでも池を作りたいと考える方には、後悔を防ぐための準備がとても重要です。

想像と違って手間や費用が大きくなったり、トラブルを抱えるケースも少なくありません。

そこで「家に池を作って後悔したくないときの具体的な事前対策５選」をまとめました。

実際に工事を始める前にできる５つの具体的な事前対策について、わかりやすく紹介します。

複数の外構業者から見積もりを取り内容と費用を比較する

庭に池をつくることを検討しているなら、最初のステップとして複数の外構業者に見積もりを依頼することを強くおすすめします。

というのも、同じような池の施工でも、業者ごとに料金や工事内容、使う材料まで大きく異なることがよくあるからです。

たとえばA社では池の防水加工と循環装置を含めたプランが約150万円だったのに対し、B社では保証期間は短いものの100万円以下で施工可能という提示があったというケースも見られます。

比較しないまま依頼すると、後から「もっと安くできたのに」と後悔することにもなりかねません。見積もりを比較することで、価格だけでなく対応の丁寧さや提案の具体性といった点も見えてきます。

納得のいく池づくりをするためには、時間をかけてしっかり比較する姿勢が何より大切です。

※見積もり

庭の日当たりや風向きなど池に向いた場所かをしっかり確認する

庭に池をつくる計画を立てるなら、まずしておきたいのが「池を置く場所が本当に適しているか」の確認です。

日当たりや風の流れを軽く見る程度では、あとで扱いづらい池になりかねません。強い日差しが長時間差し込むと水温が上がり、コケが一気に増えてしまいますし、逆に木陰が多い場所は落ち葉が絶えず入り込み、掃除をしてもすぐに水が濁ります。

実際、池づくりの専門家も“日照は4～6時間程度が扱いやすい”とよく話していて、水質管理のしやすさに直結します（出典：参考文献）。

さらに見落としがちなのが風向きです。風が抜ける場所だと、周囲の細かいゴミや葉が池に向かって流れ込み、思った以上に手入れが必要になります。一日を通して庭の光と風の癖を観察して、「水が汚れにくい場所かどうか」をしっかり見極めておくと、後の手間が驚くほど違ってきます。

池に向いた位置を選ぶだけで、蚊の増加や水質悪化のリスクも抑えられ、ずっと快適に池のある暮らしを楽しめるようになります。

掃除や水換えの手間をイメージして続けられるかシミュレーションする

池を作る前に、維持管理にどれだけ手間がかかるかを現実的に想像してみてください。特に掃除や水換えは、思った以上に労力が必要になります。

水面に浮いた落ち葉をすくったり、底にたまった泥を取り除いたりと、放っておけば悪臭や虫の原因になってしまいます。実際、週1回の掃除と月1回の水換えが基本とされており、1回の作業に30分～1時間はかかるとされています。

もし「毎週この作業を半年続けられるか？」と自分に問いかけてみて、負担になりそうだと感じたなら、池の規模を見直すか設置を見送る判断も冷静に検討すべきです。暮らしに合った選択が、後悔しない庭づくりにつながります。

ポンプやろ過器など必要な設備と電気代を事前に見積もっておく

庭に池を作るなら、ポンプやろ過器といった設備の費用や、使い続けることでかかる電気代について、できるだけ早い段階で把握しておくべきです。

というのも、見た目の美しさだけに目が行きがちですが、池の維持には意外とお金がかかります。たとえば、小型のポンプを24時間稼働させた場合でも、電気代は月700円前後。もし60Wクラスを使うなら、月1300円近くになることもあります。

さらに、錦鯉などを本格的に飼う場合は、ポンプを複数設置したりエアレーションを追加したりするため、月2000～3000円以上かかるケースも珍しくありません。

こうしたランニングコストに加えて、機器の購入費やフィルターの交換費用も見落とせません。

池を作ってから「こんなにお金がかかるとは思わなかった」と後悔しないためにも、事前に機材の種類と電力消費量をリストアップし、家計とのバランスを考えたうえでプランを立てるのが失敗しないコツです。

安全対策として柵やフタなどの設置方法を事前に決めておく

小さな子どもやペットがいる家庭では、庭に池を設けるなら安全対策を最優先に考える必要があります。

家庭用の浅い池であっても、数十センチの水深があれば十分に事故の原因となります。全国でため池への転落事故が相次ぎ、多くの自治体が高めのフェンスや転落防止柵の設置を進めている背景も見逃せません。

家庭用の庭池でも同様に、池の縁に高さのある手すりやガードを設けたり、上からネットやフタで覆う構造をあらかじめ検討しておくと安心です。とくに子どもが遊ぶスペースと池の距離が近い場合、ゲート付きの囲いを設ける、動線を分けるといった工夫が欠かせません。

安全設計を工事の前に図面に落とし込み、必要な材料や設置費用も見積もりに含めておくことで、「家に池を作ってはいけない」と後悔しない家づくりにつながります。事故を未然に防ぐ仕組みづくりこそ、最も重要な準備と言えるでしょう。

【安心】家に池を作る前にアドバイスや外構プランを無料で貰える方法

庭に池を作る前に、後悔しない計画を立てたい方には「タウンライフエクステリア」の無料プラン提案が非常に便利です。専門業者に相談すると費用が発生しがちですが、ここでは外構のプロから複数のプランと見積もりを一括で無料でもらえます。

なぜ信頼できるかというと、タウンライフでは全国600社以上の外構業者が登録しており、厳しい審査基準を通過した会社のみが対応しています。利用者数も累計54万人以上と、実績は申し分ありません。

フォームに希望する池のサイズや予算、安全対策への不安などを入力するだけで、理想に近い提案が手元に届きます。

しかも、提案にはレイアウト図や費用の内訳が含まれるため、「家に池を作ってはいけない」と言われる原因になりやすいトラブル──たとえば水漏れや臭い、維持管理の手間、安全性なども事前に可視化できます。

改めて

「とりあえず相談だけしてみたい」という段階でも気軽に使えるのが大きな魅力です。

納得できるプランに出会えるまで、じっくり比較・検討できる環境が整っています。理想の庭づくりを実現する一歩として、まずはプロの意見を取り入れてみてはいかがでしょうか。

【Q＆A】家に池を作ってはいけない理由に関するよくある質問

最後に家に池を作ってはいけない理由に関するよくある質問をまとめました。

特に多く寄せられている池作りに関する疑問点を取り上げ、初心者にもわかりやすく解説していきます。

池づくりを検討中の方が事前に知っておきたい注意点や判断材料が見つかるはず。ぜひ参考にしてみてください。

池を作ってはいけない方角はどこですか？

庭に池を作る際、「どの方角に設置するか」は軽視されがちですが、実は住まいの快適さや家族の暮らしやすさに大きく関わってきます。とくに風水的な観点では、北東や南西といった位置は避けたほうがよいとされています。

これらの方角は“鬼門”や“裏鬼門”とも言われ、湿気がたまりやすく、池の水がよどんでしまう恐れがあるのです。実際、日差しが届かず風通しの悪い場所では藻やカビが発生しやすく、結果として見た目も衛生面も悪化しがち。できれば、朝日が当たり風が抜ける東側や南東側を候補に考えると、池の水も循環しやすく、環境としても快適です。家の運気云々を信じるかは人それぞれですが、清潔に保ちやすい場所を選ぶのは、池づくりにおいて非常に重要なポイントといえます。

庭に池を作った結果はどうなった？

実際に庭に池を作った方たちの声には、「憧れの景色が手に入った」という満足の声もあれば、「思っていた以上に手間がかかって大変だった」といった正直な感想もあります。

たとえば、ろ過装置をしっかり設けてメンテナンスの習慣を身につけた方は、比較的スムーズに運用できているようです。一方で、放置気味になってしまったご家庭では、水が濁り虫が発生し、最終的には埋め戻してしまったという例もあります。池はただ作るだけではなく、「どう維持していくか」がその後の満足度を大きく左右します。日々の掃除や水換えといった地味な作業も想像以上に大切で、ライフスタイルに合っていないと後悔に変わることも少なくありません。

庭に小さな池を作るときの注意点は？

小さな池だからといって油断してしまうと、あとから思わぬ落とし穴にはまることがあります。

まず見落としがちなのが「設置場所」。強い日差しが1日中差し込む場所だと、コケが大量に発生し水質が悪化しやすくなります。逆に日陰すぎると水温が低くなりすぎて、生き物が弱ってしまうことも。ベストなのは、半日程度日が差して風通しの良い場所。また、水を循環させるポンプを用意したり、蚊がわかないようにメダカを入れるなど、小さな工夫の積み重ねが大切です。そして忘れてはならないのが安全対策。小さな子どもがいるご家庭では、柵やフタをつけるなどの配慮も必要です。見た目はコンパクトでも、水回りは想像以上に繊細。計画の段階で細かいポイントまで意識できると、トラブルを未然に防げます。

家に池を作るときの基本的な進め方は？

「家に池を作りたい」と思ったら、まず大事なのは“勢い”ではなく“計画”です。まずはどんな池を作りたいのか、目的をはっきりさせましょう。

たとえば「ただ眺めたい」のか、「メダカや錦鯉を育てたい」のか。そこが決まれば、必要な設備や広さ、おおまかな費用も見えてきます。その上で、日当たりや風通し、排水のしやすさなど敷地条件を確認しましょう。次のステップは、複数の外構業者に相談すること。最近では、図面や写真を送るだけで無料で見積もりを取れるサービスもあるため、活用すると効率的です。比較することで、自分たちに合った施工プランを選びやすくなります。大切なのは、目の前の池だけでなく、5年後・10年後も含めた“暮らし”として考えること。その視点があれば、後悔のない池づくりにつながります。